暖かくなってきたころ、家によく出る害獣として有名なのがネズミ。ネズミは家の中に潜んで、電気コードを噛みちぎったり、外からさまざまな病気を運んできたりと、とてもやっかいな害獣です。
ネズミには、ネコや蛇といった天敵が多く存在しますが、はたして自宅でのネズミ対策には有効なのでしょうか。今回は、自然界だけでなくペットとしても飼われている生き物の中から、ネズミの天敵をご紹介します。
また、ネズミが嫌う臭い、音などを利用したネズミ対策についてもお伝えしていきます。ぜひ、参考にしてみてください。
目次
ネズミってどんな動物?
ネズミは、数匹から十数匹で群れをつくり行動をします。ネズミは雑食性のため、人間の食べ物はもちろん、ペットフードや昆虫も食べます。
ネズミは繁殖能力が高く、1年を通して繁殖し続けます。初めは数匹の群れだったとしても、数カ月もすると数十匹に増えることもあります。
ネズミの特徴として、壁の隅から隅へと移動する習性があります。広い空間を動き回ることはほとんどなく、人が入れないような狭い隙間に住みかをつくって生息しています。そのため捕まえることが難しく、ネズミは次々と増殖してしまうのです。
そんなネズミにも、天敵は多く存在します。家にネズミが侵入してきた際や、ネズミが家に住みついてしまった場合の対策として、ネズミの天敵を利用することはできるのでしょうか。
ネズミの天敵を知ろう
ネズミの天敵で有名なのはネコですが、その他にもハムスターやキツネ、イタチ、ヘビ、フクロウ、タカ、ワシなど複数の天敵が存在します。しかし、家に住みついているネズミの場合は、ヘビやワシ、タカを飼って対策するというのは、あまり現実的ではありません。
ペットを飼ってネズミを撃退する方法としては、ネズミの天敵であるネコやハムスターが現実的でしょう。
ネコはもともと、ねずみ対策として飼われていたという話もあります。ただし今の時代、飼い猫の場合は愛玩動物の面が強くなったため、あまり駆除効果は期待できないかもしれません。
というのも、エサが満足になかった時代の猫たちはネズミやゴキブリを狩って食べていました。しかし、飢えることのない最近の飼い猫は、あえてネズミを食べる必要性がなくなりました。
逆に、遊びでネズミやゴキブリを生け捕りにして、戦利品として飼い主の元に持ってくるといった困ったケースも目立ちますので、注意が必要かもしれません。
ハムスターの場合は、ネズミの縄張り意識を利用することができます。ネズミは縄張り意識が強く、他のネズミがいる場所にはあまり住み着かないようです。そのため、ハムスターを飼うことでネズミの忌避効果が得られるでしょう。
- 哺乳類…ネコ、ハムスター、キツネ、タヌキ、イタチ、フェレット、アナグマ
- 鳥類…ワシ、タカ、フクロウ、トビ
- 爬虫類…ヘビ
ネコとハムスター以外で、ネズミの天敵かつペットとして飼育できる「フェレット、フクロウ、ヘビ」についても解説していきます。もっとも効果がありそうなのは、どのペットでしょうか。
フェレット
近年、ペットとして人気が高まっているフェレットですが、イタチ科の肉食性小動物でネズミが好物です。ネコと同様に昔はネズミを捕まえるために飼育されていたようです。
フンのニオイが強いことも特徴ですが、そのフェレットのフンを置いただけでネズミをほとんど見なくなったという例も報告されています。
フクロウ
フクロウはネズミを主食としています。戦後の日本ではネズミ駆除にフクロウを利用していたことがあるようです。現在でも、東南アジアの一部地域ではフクロウでネズミを駆除しています。
ヘビ
ヘビもネズミの天敵のひとつです。実際に屋根裏にアオダイショウが出る家にはねずみの被害がありませんでした。ペット用のヘビでもネズミを食べる種類のものもあり、そのような種類であればネズミは怖がって近寄ってきません。
しかしヘビのサイズが小さいと、逆に大きいネズミが食べてしまうことがあるので注意が必要です。
その他ネズミが嫌うもの
ネズミは天敵以外にも、嫌いなにおいや音があります。まずはネズミが嫌うにおいからご紹介していくと、ワサビやハッカ、ミントなどのハーブのにおいや、ユリの花などのにおいが挙げられます。
このようなにおいを、忌避剤として使うことができます。忌避剤とは、害獣や害虫が嫌うにおいを利用した薬剤のことです。薬剤をねずみの通り道に散布しておくことで、ネズミが寄りつかない環境をつくることができます。
ネズミはクローゼットの防虫剤によく使用されている、樟脳(しょうのう)のにおいも嫌います。この樟脳のにおいを使ってネズミを撃退することもできます。
ネズミは嗅覚だけでなく聴覚もとても優秀なため、自分の嫌いな音を感じ取るとその場所から逃げていきます。ネズミの嫌う音は以下の通りです。
- ワシやタカなどの天敵の鳴き声
- 人間には聞こえない周波数の音
ワシやタカを実際に飼うことは難しいですが、鳴き声をネズミ対策に活用する手段があります。ネットやホームセンターでは、ワシなど猛禽類の鳴き声を使ってネズミを追い払うグッズが販売されています。最近ではこれらの音がするスマートフォンのアプリなどもあります。
ネズミが嫌う超音波のでるグッズを利用してネズミの侵入を防ぐ方法もあり、こちらは人間には聞こえないため、時間や場所を気にせず設置したい場合におすすめです。
ただ、いずれの方法も設置場所が悪いと効果が出ないこともありますので、心配な場合は業者など専門知識のあるプロに相談してみるとよいでしょう。
ネズミを寄せつけない方法
ここまで、ネズミの天敵やネズミが嫌うものを利用した、ネズミ対策をご紹介してきました。しかし、ネズミ対策で一番大切なことは、ネズミを家に寄せつけないことです。
そのためには、侵入場所を塞ぐことやネズミが住みづらい環境をつくる必要があります。ネズミを寄せつけない環境づくりのポイントをご紹介しますので、しっかり対策してネズミ被害を予防しましょう。
家の中に食品を放置しない
ネズミが家に住みついてしまう場合は、家の中にネズミのエサが豊富にあることが原因かもしれません。食べ残した食品などは、家の中に放置せずにすぐ片づけましょう。ペットフードの管理も同様です。
また、床に落ちた食べカスもネズミを寄せつける原因になるので、こまめに床を掃除したり、食品棚を定期的に清掃したりすることも、ネズミを家に住みつかせないためには大切です。
ネズミに住みかをあたえない
ネズミは天敵から身を守るためにさまざまな場所に住み着きますが、人が住んでいる家は雨よけもできて天敵も少ないため、格好の住みかです。
ネズミは段ボールや新聞紙などを利用して巣をつくるため、巣材となりそうなものは放置せずに、定期的にゴミに出しましょう。こういった掃除・片付けの徹底は、ネズミだけでなくゴキブリ対策にもなります。
ネズミを家の中に侵入させない
家の中に隙間や穴があった場合、そこからネズミが家に侵入してくる場合があります。ネズミを家の中に侵入させないためには、侵入口となる隙間や穴をうめることが大切です。
通気口には金網を設置する、小さな穴などはパテを塗ることで隙間をうめることができます。地下に穴がある場合や自分で隙間をうめることができない場合は、ネズミ駆除の業者に依頼をするとよいでしょう。
まとめ
ネズミには天敵や嫌いなものがあり、それらを利用して対策することができます。ハッカなどのにおいを利用した忌避剤を、ネズミの通り道に散布しておくことが有効です。
しかし、ネズミ対策で大切なことはそれだけではありません。侵入場所を塞ぐことや、ネズミを寄せつけない環境をつくることも重要です。
ネズミは繁殖力が高く、放置しているとすぐに繁殖してしまします。もし自分でネズミの侵入対策や、ネズミの駆除が対応できない場合には、ネズミ駆除のプロに任せましょう。
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