高層ビルが光ってるのは熱線吸収ガラスの効果?特徴を詳しく知ろう。

2021.4.30

高層ビルが光ってるのは熱線吸収ガラスの効果?特徴を詳しく知ろう。

みなさんは会社のビルや公共施設などの窓で、色がついていてキラキラと輝いているガラスを見たことはありませんか?そのような施設の室内に入ると、ひんやりとして涼しいと感じたかたもいらっしゃるでしょう。実は、それは使われているガラスの効果なのです。

暑いときに日光を避けようと部屋の中に入ったはいいが、室内まで熱気がこもっていて嫌な思いをした、という経験をしたことがあるかたも多いかと思います。

熱線吸収ガラスは、そんな暑い時期にとても重宝するガラスです。今回のコラムでは、そんな熱線吸収ガラスの魅力についてご紹介していきます。

ガラス張りのビルは熱くないのはなぜ?

高層ビルなどに使われているガラスは美しい色付きで、よくキラキラと輝いて見えるものが多いですよね。高層ビルは沢山のガラスが使われているので、さぞかし室内は暑くなるだろうと思うのではないでしょうか。通常のガラスを使っていれば、窓の面積が多いほど外の外気の影響をうけ、すぐに室内が暑くなってしまいます。

しかし、高層ビルやマンションなどには熱線吸収ガラスが使われているので実は涼しいのです。
熱線吸収ガラスとは、鉄などの金属を通常のガラスにまぜて作られた特殊なガラスです。この熱線吸収ガラスを使うことによって、太陽光線などの直射日光を防ぎ、室内温度の上昇を抑えているのです。

ガラス張りのビルは熱くないのはなぜ?

ガラス張りのビルになぜ熱線吸収ガラスが使われているの?

高層ビルは沢山のガラスが使われているので熱いはずなのですが、熱線吸収ガラスが使われているので涼しく過ごすことができます。

熱線吸収ガラスは、太陽から降り注ぐ熱線を30~40%吸収することができるのです。これにより日の光のまぶしさを和らげ、室内温度の上昇を抑え、冷房代の削減につながるため省エネとエコ対策になります。

また熱線吸収ガラスは、グリーンやグレーといった色がついていることが特徴です。この色は、ガラスの厚さが厚くなればなるほど、色が濃くなっていきます。色がついていることで、直射日光を防ぎ、高層ビルでもまぶしさを感じることが軽減されます。また、色がついていることでプライバシーの保護にもつながります。

ガラス張りのビルになぜ熱線吸収ガラスが使われているの?

熱線吸収ガラスのデメリットも知ろう

断熱性に優れた熱線吸収ガラスにもデメリットがあります。

熱線吸収ガラスは、熱を吸収するため、どうしても熱くなりがちです。熱い夏に窓に近づくと、熱く感じることがあるかもしれません。

そのため、熱割れをおこしてしまうおそれがあります。熱割れはガラスが厚ければ起きやすくなってしまいます。熱割れを行さいようにするには、家具に位置やエアコンの位置をしっかりと確かめる必要があります。

また特殊なガラスのため、どうしても通常のガラスに比べると費用が高くなるため、公共施設や企業のオフィスで使われることが多いガラスなのです。

熱線吸収ガラスのデメリットも知ろう

熱線反射ガラスとの違いは?

熱線吸収ガラスと似たような名前で、「熱線反射ガラス」と呼ばれるものもあります。キラキラと美しく輝き、このガラスが使われている建物は街中でもひときわ個性を放っています。

熱線反射ガラスは、その名の通り太陽光線を反射する特殊なガラスで、ガラスの表面に金属酸化物を焼き付けてあります

熱線反射ガラスは太陽光線を反射することで室内温度の上昇を抑えます。冷房の温度を高く設定したまま、長時間使用しなくても室内の温度がひんやりとしたまま保たれるので、冷房代の削減につながります。

前述した熱線吸収ガラスでは、吸収したエネルギーによってガラスの温度が上がると、そのエネルギーが室内に流れ入るのを止めることができません。しかし、熱線反射ガラスはガラス表面の反射率が高いため、熱線吸収ガラスより効果的に熱を遮断することができるのです。

このように熱線吸収ガラスと熱線反射ガラスは、それぞれの持つ性能により太陽光をさえぎる効果があるので、高層ビルのオフィスなどに使われているのです。

まとめ

高層ビルや公共施設でよく見かけられる色つきのガラスは、熱線吸収ガラスという特殊なガラスです。キラキラと光沢を放ち、街中で存在感を表しています。見た目の美しさのみならず、外からの太陽熱を吸収して室内まで入る熱量を抑えてくれる効果があります。

太陽の光線が強くて外が暑いときは室内に入る熱量を下げてくれ、室内の温度をひんやりと保ちます。室内で過ごしやすくなるとともに冷房の使い過ぎを防いでくれるので、経済的かつ地球にも優しいガラスといえます。

また似たような名前で熱線反射ガラスというガラスもあり、こちらは太陽光線を反射し室内温度の上昇を抑えてくれ、やはり冷房代の削減につながります。

熱線吸収ガラスでは、吸収したエネルギーによってガラスの温度が上がると、そのエネルギーが室内に流れ入るのを止めることができませんが、熱線反射ガラスはガラス表面の反射率が高いため、熱線吸収ガラスより効果的に熱を遮断することができます。

このように一口にガラスといっても、その用途によってさまざまなガラスがあります。断熱性に優れた熱線吸収ガラスや熱線反射ガラスを使って、今年の夏は涼しい室内で過ごされてみてはいかがでしょうか。

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