ガラスが割れる原因はさまざま!割れないための対策方法もご紹介

2021.4.30

ガラスが割れる原因はさまざま!割れないための対策方法もご紹介

「自宅のガラスがいつの間にか割れていた……。」という場合、思いもよらないことが原因になっていることがあります。

ガラスはおもに、「温度差」「経年劣化」「衝撃」の3つの要素で割れます。音が鳴らずに割れたり、自然に割れてしまったりすることもあるため、気付かない間に割れていることもありうるのです。

今回はガラスが割れる原因と、その対策について解説していきます。なぜガラスが割れたのかわからないという方は、順番にどの原因が当てはまるのか確認してみましょう。

原因①温度差による自然なガラス割れ(熱割れ)

ガラス 割れる

ひびがガラスの端から直角に入り、蛇行して伸びるような割れ方をしている場合、「熱割れ」の可能性があります。線が1本のこと(非分岐破壊)もあれば、2本に分岐していること(分岐破壊)もあります。

熱割れとは、急激な温度変化によってガラスが割れてしまう現象のことで、冬に起こりやすいです。熱割れが起こってしまう原因と予防法をご紹介します。

熱割れの原因

ガラスは直射日光の熱によって温度が高くなると、膨張します。一方、窓ガラスのサッシ周辺は日光による熱の影響をあまり受けません。

結果、温度変化によって、膨張している部分とそうでない部分の間でゆがみがおこり、ひび割れが発生してしまいます。この部分的な温度変化が熱割れのメカニズムです。特に冬の晴れた日はサッシ部分の温度が低い一方、ガラスの温度が高くなりやすいため、熱割れが起きやすくなります。

熱割れは、網入りガラスに発生しやすい現象です。網入りガラスに入っているワイヤーが熱をもちやすいため、ガラスの温度が高くなり割れやすくなってしまうのです。

熱割れの予防法

ガラスが割れた原因が熱割れだったら、再び熱割れを起こさないように以下の予防法を試してみてください。

窓周辺にものを置かない
ガラスの前に家具を置いていたり、カーテンが密着していたりすると、熱がこもって熱割れしやすくなります。なるべく窓周辺にはものを密集させないようにしましょう。

室外機をガラスから離す
夏にエアコンを使用していると、冷風がガラスに直接当たることがあります。室外機がガラスの近くに設置してあると、外からは温風が窓に当たるため、温度差によって熱割れを起こしやすくなります。室外機はガラスから少し離して設置するようにしましょう。エアコンの風向きを変えて、ガラスに冷風が当たらないようにするのも大切です。

熱割れしにくい耐熱強化ガラスへ交換する
網入りガラスは防火ガラスの一種ですが、網がないタイプの耐熱強化ガラスもあります。新しくガラスを交換することになったら、網なしの耐熱強化ガラスへの交換をおすすめします。

原因②経年劣化によるガラス割れ

ガラスの劣化は、外見の細かい変化にあらわれます。紫外線や雨に濡れることでガラスがだんだんと白く変色していくのも、劣化のひとつです。ガラスのひび割れに深く関連するのは、以下のような劣化です。

・擦り傷
ガラスのひび割れに関する劣化は、ホコリやゴミによる細かな擦り傷です。普段風で飛ばされているホコリや砂は、ガラスの表面に細かな傷をつけ、ダメージを蓄積してしまいます。べつに割れていないからといって甘く見ていると、もろくなったガラスが何かをきっかけに割れてしまうことがあるのです。

・網ガラスのワイヤーのサビ
なかに金属のワイヤーが仕込まれた網ガラスは、金属の劣化にも注意が必要です。金属部分がサビついていると、サビによる膨張で内部からガラスが割れてしまう場合があります。また、金属も熱によって膨張と収縮を起こすため、熱割れの原因になることもあります。

経年劣化の予防法

窓ガラス本体に細かな傷を防ぐためには、普段からガラスにフィルムを貼っておくのが効果的です。

また、網入りガラスのサビを防ぐには、サッシにはめ込まれているパッキンの状態をよく見ておきましょう。水分の侵入を防いでいるパッキンですが、年数がたつと弾性がなくなり、水が入る隙間ができてしまいます。

年数がたっている網入りガラスは、必要に応じてパッキンを交換しましょう。掃除をしていて細かい傷が目立つなら、割れる前にガラスを交換するなど、ガラスの状態に気を配るのが、劣化への対策になります。

原因③衝撃によるガラス割れ

外部からの衝撃によってガラスが割れることもあります。何かがぶつかってガラスが割れる場合、力を受けた部分を中心に蜘蛛の巣状にひび割れが広がります

普段生活をしているなかでも、ガラスに対して衝撃が与えられることは起こるものです。どのようなケースが考えられるかを見ていきましょう。

ボールや鳥

近所から野球ボールなどが飛んできて、ガラスに当たってしまうこともあるかもしれません。そのように相手が人間であればまだ話もできますが、ときには鳥が衝突してきて割れてしまうこともあります。

不審者による犯行

窓ガラスが不規則な割れ方をしており、割れる心当たりがないのであれば、空き巣などの侵入を疑ったほうがよいかもしれません。空き巣は音を立てずに割ることもできるため、割られたことに気付きにくい場合もあるのです。空き巣被害の形跡があったときは、まず警察に連絡をしましょう。

空き巣がよくおこなう窓を割る手口を3つご紹介します。

三角割り
マイナスドライバーを窓とサッシの間に差し込み、施錠周りのガラスを割って開錠する手口です。大きな音がしないため、割られたことに気付きにくいです。

打ち破り
ものをガラスに勢いよく叩きつけることで大きく破壊し、侵入する手口のことをいいます。大きな音がするため、割られたことに気付きやすいです。

焼き割り
バーナーやターボライターの火をガラスに当てて割り、侵入する手口のことをいいます。急激な温度変化による熱割れを利用した方法です。焼き割りの音は小さいため、割られたことに気付きにくいです。

天候

ガラスが割れる原因を徹底解明!対策も知って割れにくい窓づくりを

台風など強い風が吹くと、小石や屋根瓦などが飛来してしまうことがあります。風だけでガラスが割れることはほとんどありませんが、風で飛んできたものが当たって割れてしまうことはあるのです。

雨で濡れた洗濯物が窓に向かって飛ぶことで、割れてしまうケースもあります。風によるガラスの被害は、平均風速が毎秒20~25m以上の風が吹く場合に出始めるといわれます。

また、風以外に警戒すべきなのが、雪です。積雪による重さでガラスが割れてしまう他、吹雪の際は雪が小石のようにガラスに叩きつけられ、割れてしまうこともあります。

衝撃の予防法

もし台風などで天気が荒れるのがわかっている場合は、ベランダや庭に風で飛んできそうなものがないかを確かめておきましょう。

植木鉢や物干し竿などの硬いもの、重いものは、ガラスを割ってしまうおそれが大きいものです。室内にしまっておくようにしてください。シャッターや防護ネットなどで窓にものが当たるのを防ぐのも効果的です。

ボールなどの不意な飛来物自体を防ぐのは難しいかもしれません。安全のために、衝撃で割れても窓ガラスが飛散しないよう対策しておくのも大事なことです。飛散防止フィルムをガラスに貼ったり、強化ガラスへ交換したりすれば、破片が飛び散ってケガをするのを防ぐことができます。

また、空き巣の被害を予防したい場合は、「防犯ガラス」への交換をおすすめします。防犯ガラスはガラスとガラスの間に中間膜が挟まれているため、ガラスが割れにくく、空き巣が侵入するまで時間を稼いでくれます。

賃貸のガラスが割れたときの責任は?

賃貸住宅のガラスが割れてしまった場合、借り主と貸し主どちらが修理費用を負担しなければいけないのでしょうか。それぞれの負担しなければならないケースについてまとめてみました。

借り主が修理費用を負担するケース

「家財を倒してガラスを割ってしまった」「子どもが遊んでいてガラスを割ってしまった」など、借り主の過失によってガラスを割ってしまった場合、修理費用は借り主で負担しなければいけません。まずは管理会社に連絡をしましょう。

加入している「火災保険」の内容によっては、補償を受けられることもあります。契約内容を確認し、対象になっているか確認してみましょう。保険の内容は、保険会社のサイトや年に一度送付される契約確認の書類などで確認ができます。

貸し主が修理費用を負担するケース

ガラスが割れる原因を徹底解明!対策も知って割れにくい窓づくりを

借り主に過失がないときは、貸し主が修理費用を負担することになります。管理会社に連絡をして修理をしてもらいましょう。

貸し主が負担しなければならないのは、以下のような原因のガラス割れです。

  • 熱割れ
  • サビ割れ
  • 空き巣
  • 台風による飛来物 など

ただし、台風が来るとわかっていたのに窓側に置いていたものをなかに入れなかったり、シャッターを閉め忘れていたりしてガラスが割れた場合は、借り主の責任になるおそれがあるので覚えておきましょう。

ガラスを交換するなら強化ガラスがおすすめ!

ガラスが割れて修理する場合、割れにくいガラスにしたいなら「強化ガラス」がおすすめです。ただし、強化ガラスだからといって割れないというわけではありません。デメリットについても詳しく解説します。

強化ガラスとは?

ガラスが割れる原因を徹底解明!対策も知って割れにくい窓づくりを

そもそも強化ガラスとは、通常のガラスに最終工程として、表面の熱処理を加えてあるガラスのことをいいます。熱処理によって通常のガラスにはない特殊な層が形成され、強化ガラスの強度は通常のガラスの約3倍~5倍、耐熱性は約2倍となります。

また、なかに網を仕込むこともありません。耐火のために網ガラスにしていたという場合には、より劣化に強いガラスの選択肢として強化ガラスをおすすめします。

さらに、強化ガラスは万が一割れてしまった際に粉々に崩れるように割れ、普通のガラスほど鋭利な破片が周囲に飛び散ることがありません。誤って触れてしまった場合にも、ケガをしにくいようになっています。

普通のガラスと見た目は変わらないものの、より高い性能と、異なった構造をもつのが強化ガラスです。ただし、強化ガラスには、その構造によるデメリットも存在します。

強化ガラスのデメリット

強化ガラスは、内部の層と層のバランスによって、その高い強度を保っています。ほとんどのガラスでは問題はありませんが、ごくまれに内部に入ってしまった微細な不純物が層のバランスを崩し、ひび割れを引き起こすこともあります。

内部の層のバランスが崩れると、ガラス全体が一気にひび割れてしまうのです。目に見えない傷が少しずつ大きくなり突然割れてしまうこともあります。

ただし、メーカーによっては自然破壊を防ぐために、「ヒートソーク処理」といって不純物のある強化ガラスを破壊する処理をおこなってから出荷しています。不純物による自然破壊が不安な場合は、ヒートソーク処理がされているかを確認しておきましょう。

強化ガラスの交換費用相場

デメリットもある強化ガラスですが、それでも普通のガラスよりも高い利便性をもつことはたしかです。ただ、交換するとしても、費用がどれだけかかるのか気になるところではないでしょうか。

ガラスの料金はガラスのサイズや厚さによって変動します。同じ900ミリメートル×800ミリメートルの強化ガラスの場合、料金の相場は以下のとおりです。

厚さ5ミリメートル:約20,000円~30,000円
厚さ10ミリメートル:約30,000円~40,000円

ガラス自体の料金に加えて、交換の作業費の相場が約10,000円~15,000円となっています。材料費と作業費をあわせて、強化ガラスへの交換費用の相場は、おおよそ30,000円~50,000円です。業者によっても料金の設定は異なるため、まず一度見積りをとって判断してみましょう。

割れにくいガラスへ交換するには、強化ガラスへの交換以外にも、フロートガラスの厚みを厚くしたり、合わせガラスへ交換したりする方法もあります。合わせガラスとは、ガラスとガラスの間に特殊なフィルムを挟むことで、強度を高くしたガラスのことです。

もし、割れにくいガラスへ交換したいけどどの種類を選んだらよいのかわからないという場合は、弊社にご相談ください。

弊社では、お困りの現場に近いガラス修理・交換業者をご紹介し、ガラスのお悩みを解決するお手伝いができます。ご紹介する業者により、どのようなガラスをお取り付けするかのご相談や、お見積りに対応できますので、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

ガラスが割れるのは、ガラス自体の温度変化、経年劣化、外部からの衝撃のいずれかが原因です。ガラス割れを防ぐには、問題となる原因にあわせて対処する他、強化ガラスなどに交換する方法もあります。

もし原因不明のガラス割れや、強化ガラスへの交換についてお悩みの際は、弊社にお任せください。住宅の環境やご要望にあわせて、最適な業者をご提案いたします。

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