カメムシといえば独特なにおいが特徴ですよね。においをかいだことがある方は、もうかぎたくないくらいの悪臭と感じるかもしれません。しかし、においの印象以外にカメムシのことをどれくらい知っているでしょうか。
今回は「カメムシは人を噛むことがある?」「噛まれたら毒性がある?」「においはなぜ出るの?」という疑問を解決し、さらにカメムシのにおいを出させずに駆除する方法やカメムシを家に寄せつけない方法をご紹介します。
カメムシが人を噛むことはあるのか?
カメムシといえばにおいでおなじみですが、カメムシが人を噛むことはあるのでしょうか。カメムシは草食のため、植物の葉や茎・果物に口を差し込んで栄養を吸収します。しかし間違えて人を噛むことがまれにあるようです。
カメムシの口はストローのような針状の形をしているので、カメムシに噛まれた人は「噛まれた」というより「刺された」という感覚だそうです。しかもかなりの痛みを感じるほか、噛まれたあとが治るまでに時間がかかるので注意が必要です。
ちなみに、カメムシの仲間である『サシガメ』という種類は動物の体液を吸うので、人を噛むことがあるようです。こちらも噛まれると激痛が走りかゆみが数日続きます。ただし、サシガメは日本には生息していないということですのでとりあえず一安心ですね。

カメムシは毒を持っているの?
カメムシが人を噛むことがまれにあるようですが、カメムシに噛まれてしまった場合、毒があるのか心配ですよね。
カメムシは口を植物に差し込み栄養を吸収します。そのときに植物の組織を壊し痛みや腐敗を進行させてしまいます。これは葉や茎などを食べやすくするため消化酵素を含む唾液を植物に流すためです。
人がカメムシに噛まれて痛いと感じるのは、この消化酵素のせいなのです。消化酵素に強い毒性はありませんので、自然治癒する人もいるようです。もし心配な場合は病院で手当てをしてもらいましょう。
カメムシの最大の害は「におい」
カメムシは人を噛むこともありますが、カメムシといえば独特な「におい」です。カメムシにとってにおいにはどのような意味があるかご存知でしょうか。においには下記のような使い道があります。
・身の危険を感じたとき
・敵への撃退や仲間へ危険を知らせるとき
・仲間を集めたいとき
このようなときににおいを出して知らせるのです。そして驚くべきことに、カメムシのにおいはカメムシ自身にも影響があるようで、自分の出したにおいで気絶してしまうことがあるようです。
カメムシのにおいの成分は足の付け根にある臭腺からでる油状の液体で「トランス-2-ヘキセナール」が主成分です。トランス-2-ヘキセナールは油に溶けやすい成分ですので、もし手についてしまったらサラダ油やオリーブオイルで手をこすり、石鹸で洗うとにおいが取れやすくなるようです。もしカメムシのにおいがついてしまったら試してみてください。
服などににおいがついてしまった場合も同じようにサラダ油やオリーブオイルを服になじませてから洗濯をするとにおいがとれやすいようです。他にも柑橘系の中性洗剤をぬるま湯に入れて服を半日ほどつけてから洗濯をするという方法も効果があります。

カメムシににおいを出させずに駆除する方法
できればカメムシのにおいをかぎたくないですよね。カメムシを驚かせたり、刺激してしまうとにおいを出しますのでカメムシを発見したら慌てず慎重に行動しましょう。そうすればにおいを出させずに駆除できるかもしれません。
家のなかで発見した場合はティッシュをふんわりとかけてつかまえて外に逃がします。洗濯物にカメムシがついていたら、触らずにそっと払うようにするとにおいを出させずに駆除ができるようです。とにかく外に出すことが大事です。
他にもカメムシは香りの強い植物が苦手なので、トウガラシやハーブなどを植えておくと忌避剤となるようです。カメムシが噛むことがあっても焦らず行動してにおいを出させないよう気をつけましょう。
カメムシを家に寄せ付けない方法とは
カメムシはたくさんの種類がいて、それぞれ発生場所が違うため完璧に駆除することは難しいようです。
カメムシは梅雨に産卵したあと、越冬のころに大量発生し春を迎える場所を探します。そのため暖かい場所を探しているのです。屋内に侵入する前には日当たりのよい壁や窓に止まることがあるようなので、壁や窓にあらかじめ殺虫剤をかけて屋内への侵入を防ぎましょう。
カメムシは2mmくらいの隙間があれば屋内に侵入しようとしますので、侵入しそうな隙間にカメムシ用の忌避スプレーやミントオイルをスプレーしておくと効果があるようです。
カメムシの餌になりそうな植物がある場合は草刈りをしたり、洗濯物を取り込むときにはカメムシがついていないかチェックをしたりして侵入を防ぎましょう。そうすることでカメムシのにおいやカメムシが噛むということを予防することが可能です。

まとめ
カメムシは人を噛むこともありますが、強い毒性がないことがわかりました。ただし、噛まれると激痛がはしり噛まれた箇所が治るまでに時間がかかるようです。
さらにカメムシがなぜにおいを出すのかわかりましたね。カメムシ自身も気絶してしまうなんて、本当に強烈なにおいですよね。
カメムシの駆除方法や家に寄せ付けない方法もご紹介しました。簡単にできることが多いですのでカメムシが発生して困っているという方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
しかしご家庭で駆除や予防をする場合、やり方が合っているのかわからないこともありますよね。もしカメムシの被害に困っているのなら、衛生害虫駆除のプロに相談をしてみてはいかがでしょうか。適切なアドバイスで問題を解決してくれることでしょう。
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