無数の足ではいまわり、時には命に関わることさえある毒をもったムカデは、家の中でとくに遭遇したくない虫のひとつです。夜寝る前に見かけてしまった日には、寝ている間に噛まれないかと非常に不安になりますよね。
ムカデ被害を未然に防ぐためにも、家に出現したムカデはできるだけ速やかに駆除したいところ。しかし、ムカデは平たい身体でどこにでも入り込めるため、家具の隙間にでも逃げ込まれれば見失ってしまうかもしれません。
本コラムでは、姿を見せないムカデの恐怖にお悩みの方向けに、安全なムカデの捕まえ方をご紹介します。ムカデを捕獲するなら、ムカデトラップを使うのがおすすめです。
目次
ムカデはどこから?まずは侵入口を特定する
家の中でムカデを見かけた場合、そのムカデを首尾よく仕留めたとしてもまだ安心はできません。ムカデはどの個体も似たような場所を好む習性があるので、他にもムカデが侵入してきているかもしれないのです。
ムカデはもともと屋外で暮らしている生き物であり、家に住み着いているケースはほとんどありません。つまり、家に出るムカデはほぼ間違いなく外から侵入してきているといってよいでしょう。
そこで、ムカデが家に出没するようになったら、まずはムカデがどこから入り込んでくるのか、侵入口を特定しましょう。主なムカデの侵入口としては、以下のような場所が挙げられます。
エアコンの配管
エアコンの排水パイプは外に直結しています。エアコンはムカデの好む「水分」と「狭い場所」という条件を満たしているため、排水口や室外機を通じて家の中にムカデが侵入してくるといったケースは珍しくありません。
対策としては、排水パイプにガーゼを被せて塞ぐ、室外機の排気口にメッシュカバーを取り付けるなどの方法が有効です。
換気口
換気扇の羽根と羽根の隙間や、自然換気用の換気口なども、ムカデの侵入口になり得ます。換気口にはメッシュカバーを取り付けて、虫が入り込めないようにしておきましょう。
網戸の隙間
ムカデは身体が平たいため、わずかな隙間からでも家の中に入り込むことができます。とくに網戸はガタ付きによって隙間が生じやすく、また軽いためムカデが網戸を持ち上げて強引に隙間を作ることもあるため、要注意ポイントといえます。
網戸が歪んでいないかチェックして、隙間ができないように気をつけておきましょう。
これらのムカデの侵入しやすい場所には、ムカデ用のトラップを仕掛けておくのがおすすめです。トラップにムカデがかかっていたら、おそらくそこがムカデの侵入口となっています。
ムカデの侵入を阻止するには?
ムカデの侵入口が特定できたら、ムカデの侵入を阻止する対策をほどこしておきましょう。個人でもできるお手軽なムカデ阻止の方法をご紹介します。
ハッカ油を塗る
ムカデは嗅覚の鋭い生き物です。そのため、人間にとっては清涼感のあるよい香りとされているハッカの匂いが、ムカデにとっては強烈な刺激臭となります。
薬局などで手に入るハッカ油を水で薄めて、ムカデの侵入口にたっぷりと塗っておきましょう。ツンと鼻を刺す匂いにムカデは驚き、その場から逃げていくといわれています。
木酢液(もくさくえき)を撒く
「木酢液」とは、木材を蒸し焼きにして炭に加工する際に副産物としてとれる透き通った褐色の液体です。ホームセンターなどへいけば、虫よけ用途として安価に売られています。
木酢液は、煙を煮詰めたような匂いです。ムカデに限らず野生の生き物は、本能的に「山火事」をイメージさせる煙の匂いを嫌がり、遠ざかる習性をもっています。そのため、木酢液を撒いておくことで、ムカデが近寄らないようにできるというわけです。
ムカデ用トラップを活用する
前項でも軽く触れましたが、ムカデを捕獲するムカデトラップを設置しておくことで、ムカデの侵入を水際で食い止めることができるかもしれません。
ムカデ用トラップは専用のものが市販されているほか、自分で作成することも可能です。まずはゴキブリ駆除用の粘着シート、いわゆる「ゴキブリホイホイ」を用意しましょう。
ゴキブリホイホイの入り口部分、「かえし」になっている部分は切り取っておきます。起伏がないほうが、ムカデはかかりやすいとされています。
加工が終わったら、ホイホイに付属している誘引剤の代わりに、ムカデ用のエサを設置しておきましょう。エサはさいの目切りにした魚肉ソーセージやサラミなどがおすすめです。ムカデは肉食性なので、肉と油の匂いに惹かれてやってきます。
あとは、ムカデの通りそうな場所にトラップを置いておくだけです。エサを食べにやってきたムカデは、エサ周辺の粘着シートに絡めとられて動けなくなります。ムカデがかかったホイホイは、放っておかずに早めに捨てて新しいトラップを置いておきましょう。
逃げたムカデの捕まえ方とは
ムカデは意外と動きが素早く、壁も自在にのぼることができるため、ムカデトラップにかからずに逃げたムカデを見失ってしまうことがあるかもしれません。そういった場合の対処法として、ムカデの捕まえ方をご紹介しておきます。
まず、ムカデには絶対に素手で触らないということを徹底してください。不用意に触れて噛まれてしまえば、場合によってはアナフィラキシーショックなど命に関わる重症になることがあります。
見つけたムカデをすぐに掴めるように、火ばさみやトングといった直接触れずに摘まむことのできる道具を用意しておきましょう。
ムカデは隙間に逃げ込んだあと、大抵の場合は余計な体力の消耗を避けるためにそこでじっとしています。ムカデが逃げ込んだ場所が動かしやすい家具の隙間などの場合は、一気にずらして隙間をひろげ、すかさず火ばさみでムカデを掴みましょう。
隙間をひろげられない場合は、ムカデが出てくるのを待つ必要があります。逃げ込んだ場所がジメジメしていないのであれば、ムカデはそう時間をおかずに出てくることでしょう。ムカデはエサよりも水分を優先して動く生き物なので、喉が渇けば水場を探して再び現れます。
そこで、ムカデの逃げ込んだ場所のそばに、濡らした新聞紙や雑巾を重ねて置いておくのがおすすめです。「水分と狭い隙間」というムカデにとっての好条件が整った環境が目の前に出現すれば、湿気に惹かれてムカデがはい出てくる可能性が高いです。
ムカデが出てくるのが待ちきれない場合は、殺虫剤を隙間に向けてスプレーする方法が有効です。家庭用の汎用殺虫剤であればムカデにも有効なので、苦しんだムカデが飛び出してきたところを仕留めましょう。
ムカデと遭遇しないための予防策
ムカデトラップや殺虫剤を使えば、ムカデの駆除自体はそこまで難しい作業ではないとされています。空も飛ばなければ高速移動もしないムカデは、攻撃力の高さに目を瞑れば戦いやすい部類です。
とはいえ、音もなく忍び寄ってきて、強力な毒アゴで噛まれてしまう危険性を考えると、できるかぎりムカデとの交戦は避けたいところ。ムカデと遭遇しないためにも、日ごろからムカデ対策を徹底しておきましょう。
ムカデ予防の基本にして奥義は、「湿気を溜めないこと」です。ムカデは乾燥に極めて弱いため、乾いた場所には近寄らないといわれています。
ムカデの出そうな場所、過去にムカデが出た場所など、ムカデ出現ポイントは、ほぼ確実に何かしらの水分源があると考えてよいでしょう。それなら、そこから湿気を奪ってしまえば、ムカデが寄り付かないようにできるはずです。
お手軽にできるムカデ予防策としては、エアコンの除湿機能を活用する方法が挙げられます。とくに梅雨の季節は室内に湿気がこもりがちなので、定期的に除湿運転をおこなって部屋の湿度を低く保っておきましょう。
家の中より外のほうが湿度が高ければ、ムカデが家に入ってくる理由はほとんどないといえます。
ジメジメしていてムカデが好みそうな隙間がある場合は、乾燥剤や新聞紙を設置して湿気を吸い取っておくことも重要です。乾いた状態を保つことで、ムカデにとって住みにくい環境にすることができます。
まとめ
ムカデは本来屋外で暮らしている生き物です。家の中にムカデが出現する場合、そのムカデはほとんどの場合、外から侵入してきたものだといえます。
そのため、ムカデが家に侵入しないよう、侵入口を塞いでおくことで、ムカデとの遭遇率を大幅に下げることができます。
出現したムカデの捕まえ方としては、ムカデ用のトラップを作って設置しておく方法がおすすめです。ムカデトラップはゴキブリホイホイを加工することで手軽に作れますので、ムカデにお悩みの際は一度試してみてはいかがでしょうか。危険なムカデをしっかりと予防して、安全な生活を取り戻しましょう。
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