
スズメバチは狂暴な種類の蜂です。多くの人が危険な蜂として知っていますよね。スズメバチの巣が家の周りにあったら、真っ先に駆除したいと思うでしょう。巣の駆除は危険ですから、業者に依頼することも少なくありません。
しかし、駆除を依頼すれば当然お金がかかりますよね。そこで今回は、ペットボトルを使ったスズメバチトラップについて取り上げます。自分で簡単に作れるトラップであれば、費用もかからず手軽にスズメバチの駆除ができます。
トラップにはスズメバチの餌を利用するため、まずはスズメバチの食性についてみていきましょう。

スズメバチの幼虫の餌って?
スズメバチの幼虫の餌はどんなものでしょうか。スズメバチの成虫は見かけることがありますが、幼虫はあまり見たことがないですよね。そのため何を食べて成長しているのか、知らない方も多いと思います。
そもそもスズメバチの幼虫は、巣の中の「育房」という場所から出ることがありません。育房とは巣の中に敷き詰められた幼虫のための部屋です。
スズメバチの幼虫は白いまん丸とした体をしていて、脚がなく目も退化しています。そのほかの特徴としては、大きなアゴをもっていることです。しかし、そのアゴはうまくかみあわせることができません。
スズメバチの幼虫は、成虫から与えられる昆虫を食べています。しかしかむことがでないので、成虫がかみ砕いてくれた餌をそのまま丸飲みにして体内へ運びます。お腹がすいて餌を要求するときには、アゴを使って「ガサガサ」という音を立てるようです。
成虫のスズメバチの餌は?
では、スズメバチの成虫はいったい何を食べているのでしょうか。
成虫の餌は、幼虫から出される分泌液です。分泌液には糖分やたんぱく質が豊富に含まれています。
「昆虫を食べないの?」と疑問に感じた方も多いと思います。幼虫のために昆虫を採取することがありますが、採取した昆虫を自分で食べることはないのでしょうか。
実はスズメバチの成虫は、昆虫などを口でかみ砕くことはできても飲み込むことができません。その理由は腰のあたりが非常に細くなっているからです。
スズメバチは、餌を幼虫と成虫の間で与え合うことで生きています。これを栄養交換と呼びます。
働き蜂が食べているもの
働き蜂などの成虫は、幼虫の分泌液のほかに樹木の樹液や花の蜜などを食べています。また熟した果実なども飲み込むことができるので、食べることがあるようです。
女王蜂はどんな餌を食べているのか
女王蜂が主に食べているのは、成虫と同じ液体状のものです。女王蜂は肉食のため、餌が枯渇しているときは幼虫も食べます。まれに他の巣の幼虫も食べることがあるようです。
ミツバチの女王蜂はローヤルゼリーという働き蜂が作る特有の物質を食べていますが、スズメバチの働き蜂はこれを作り出すことができません。
スズメバチの幼虫や成虫、また女王蜂が食べている餌がわかりました。このことについて知っておくことで、スズメバチの駆除に役立てることができます。
捕まえられる!スズメバチトラップの作り方
スズメバチの駆除は大変危険ですが、ペットボトルとスズメバチの好む餌を利用したトラップを使用することで、比較的安全に駆除することができます。
ご自宅で簡単につくることができるので、ぜひ試してみてください。スズメバチのトラップに必要なものがこちらです。
・ペットボトル(1.5Lか2.0L)
・酒
・酢
・砂糖
・カッター
(1)ペットボトルに穴を空ける
まず、ペットボトルに穴をあけます。穴の場所は、ペットボトルの上から3分の1程度の高さです。この穴はスズメバチが入るための穴なので、2~3cm四方の大きさにしてください。
穴のあけ方は、カッターで「H」の形に切り込みをいれます。すると上下の折り曲げられる部分ができるので、ふたつとも手前に折り曲げてください。この部分が蜂のとまり木の役割を果たします。
(2)酒・酢・砂糖を混ぜる
酒(300ml)・酢(100ml)・砂糖(125g)を混ぜてペットボトルに入れます。この調味料は、使いかけのものや料理用のもので構いません。
以上でスズメバチトラップの完成です。スズメバチの巣がある場所の近くに置いておくことで、駆除ができるでしょう。
トラップの数を増やすと、その分大量のスズメバチを駆除できます。ペットボトル1本で50匹程のスズメバチを捕獲することができるようです。
小さめの巣であれば、ペットボトルトラップを5本~10本ほど準備しておけば十分にスズメバチを駆除できるでしょう。
しかし、スズメバチは1つの巣に多くて500匹~1,000匹いるといわれています。そのような規模の場合、トラップによる駆除は難しいかもしれません。
駆除のためにスズメバチトラップを仕掛けるなら時期に注意を
スズメバチの餌のトラップを仕掛けるときは、仕掛ける時期を見極めることが大切です。
いちばんのポイントは、スズメバチの女王蜂を捕獲することです。
そのためには、スズメバチが巣作りを開始する時期が狙い目です。この時期に女王蜂を捕獲できれば、巣が大きくなることはありません。それどころか、女王蜂が不在の巣は壊滅していきます。
女王蜂が巣作りを開始するのは、4月~5月です。そのため、春先にトラップを仕掛けることをオススメします。
では反対に、仕掛けるのにオススメできない時期はいつでしょうか。それは、繁殖活動が活発になる8月~10月の時期です。この時期には巣はかなり大きくなっていると思います。繁殖活動が活発だと、働き蜂による警戒が過敏になっているので人を襲いやすいです。
8~10月の夏場の時期には、トラップを仕掛けることや自分で駆除をすることは控えたほうがよいです。この時期は業者による駆除を相談するのが無難です。

まとめ
スズメバチの幼虫と成虫は互いに栄養を与えあって食事をしています。このとき成虫は、幼虫から分泌される糖分やたんぱく質を食べています。
この食性はスズメバチの駆除に生かすことができます。糖分を含んだ液体をペットボトルに入れて放置するだけで、50匹程のスズメバチを捕獲できます。
しかしスズメバチの餌を利用したトラップは、繁殖活動が盛んになる夏場におこなうことは避けたほうがよいです。夏場はスズメバチが過敏になり人を襲いやすいので、この時期にはハチ駆除のプロに依頼をするのがオススメです。
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