スズメバチの巣を破壊したい!でも確認しないとトラブる可能性あり

2022.7.6

スズメバチの巣を破壊したい!でも確認しないとトラブる可能性あり

自分の生活環境の周辺でスズメバチを発見したら「スズメバチの巣を破壊したい!」と思うのはおかしいことではありません。
スズメバチは毎年のように人を刺して深刻な被害をもたらす危険な生物だからです。

しかし、危険な生物だからこそ、その取り扱いにはより一層の注意が必要です。
このコラムでは、スズメバチの巣を破壊する前に注意すべきことについて、ご紹介します。

スズメバチの種類と巣の特徴について

スズメバチの巣を破壊する前に、その種類を確認しておくことで、駆除の効果が高まります。日本に生息しているスズメバチにはスズメバチ属・クロスズメバチ属・ホオオナガスズメバチ属の3属とそれらを細分化した17種類が存在します。
その中でもとくに注意すべき種類の巣の特徴について以下でご紹介します。

オオスズメバチ

オオスズメバチは体長30~45mmの大型のスズメバチです。
体の大きさだけでなく、凶暴な性格をしており、毒性も強いため、オオスズメバチに刺されて死者が出ることもあります。

オオスズメバチの巣は樹木の根元や土の中など閉鎖的な空間に作られることが多いのが特徴的です。そのため、知らないうちにオオスズメバチの巣に近づいたり踏みつけたりして襲われるケースもあるので、より注意が必要です。

キイロスズメバチ

キイロスズメバチはほかのスズメバチよりも全身に占める黄色の割合が多いです。
体長17~28mmと小型のスズメバチとなります。

キイロスズメバチも凶暴な性格をしているので、刺される被害が多くなっています。都会でもよく見られるので、注意しなければなりません。

キイロスズメバチは開放空間にも閉鎖空間にも巣を作り、集団が大きくなればほかの場所に移動することがあります。一般的には、集団が小さいうちは閉鎖空間に巣を作り、集団が大きくなると開放空間へと移動する習性があるといわれています。
キイロスズメバチの巣の形はボール状で、貝殻が重なったようなマーブル模様が巣の完成に伴って鮮明になります。

ツマアカスズメバチ

ツマアカスズメバチは2012年に対馬で発見された外来種のスズメバチで、攻撃対象を執拗に追いかけ回す習性があります。
ツマアカスズメバチの体色は全体的に黒く、腹部の先端が赤みを帯びたオレンジ色をしているのが特徴的です。
繁殖力が強く、分布を拡大してきているため、2015年には指定外来生物に指定された害虫なので、見つけたら迅速に駆除しなければなりません。

ツマアカスズメバチの巣はほかのスズメバチの巣と似ていて、ボール状の形をしており、貝殻が重なったようなマーブル模様が見られます。
初期の巣は地中や木の茂みなど低い位置に作られますが、集団の規模が大きくなってくると樹木や高層ビルなどの高い場所に巣を作るようになります。
      スズメバチの種類と巣の特徴について

スズメバチの巣を破壊するとどうなるか

「スズメバチの巣を破壊したら、それで駆除は終わり」と考えられがちですが、それは間違いかもしれません。巣を壊しただけですべての蜂が駆除できないケースもあるからです。そのことについて、以下で詳しく説明します。

蜂は戻ってくる

スズメバチの働き蜂は餌を求めて巣の外に出ていきます。
その最中に、巣を駆除したらどうなるでしょうか?外に出ている働きバチは当然巣がなくなったことを知る由もないので、いずれは自分の巣に帰ってきます。
このような蜂のことを戻り蜂といいますが、この戻り蜂が危険をもたらすことも少なくないのです。

戻り蜂の行動

戻り蜂は巣があるべき場所にないので、混乱して巣があった場所の周囲を1週間近く飛び回ります。
それだけならまだしも、巣がなくなったことで神経質になり、攻撃性が増していることもあります。
そのため、スズメバチの巣を破壊して安心していたところ、戻り蜂の被害に遭うというケースも少なくないのです。
スズメバチの巣を破壊するときには戻り蜂の存在にも注意を払いましょう。
      スズメバチの巣を破壊するとどうなるか

中途半端な駆除は周りの人に迷惑がかかることも

スズメバチの巣を破壊しようとして自分が刺されるのは自己責任ですが、周囲の人が刺されれば迷惑をかけることになってしまいます。前述した通り、戻り蜂が被害をもたらすこともありますし、破壊するときに抵抗した蜂が無差別に周囲の人を攻撃するおそれもあります。

また、蜂による被害の責任は原則、その土地の所有者が負わなければなりません。蜂が起こしたトラブルの責任を負うことはいかにも理不尽なことに感じられますが、法律上はそのようになっているということまで考慮して行動しなければ、損害賠償を請求されても文句はいえません。

よって、スズメバチの巣を駆除するときは一度でより確実に行うのが理想的です。不安を感じるときは誰かの助けを借りることをおすすめします。

スズメバチの駆除は業者に依頼!業者の選び方と注意点

前述のとおり、スズメバチの巣を破壊することには自分でやるのにはリスクが大きすぎる場合があります。
そのため、誰かの助けを得る必要がありますが、蜂の巣を見つけた場所によって対応してもらう場所が変わります。以下で確認してみてください。

・自宅や自分の土地内
この場合は業者に連絡しましょう。その相場は蜂の巣の規模、場所、種類によって異なりますが、見積もりは電話でしてもらうことが可能です。悩んだときは、まずは相談してみましょう。

また、自治体によっては、蜂の駆除にかかる費用を一部または全部負担してくれる場合もあります。お住まいの自治体の規定も確認しましょう。

・賃貸の住まい
賃貸の住まいにスズメバチの巣がある場合は、その場所が共有部分なのか占有部分なのかによって対応が異なります。

共有部分の場合は一般的に管理会社や大家さんが対応します。

占有部分の場合は管理会社や大家さんとの交渉にもよりますが、自分で業者を呼ぶこともあります。

・公共の場
公園や道路など、公共の場にある蜂の巣については自治体に連絡するのが原則です。ただし、蜂の巣の規模や危険性の度合いによっては必ずしも対応してもらえるとは限らないので、注意しましょう。
        スズメバチの駆除は業者に依頼!業者の選び方と注意点

まとめ

スズメバチに刺されたときは激しい痛みや腫れが起きるだけでなく、酷いときにはアナフィラキシーショックを引き起こして、重篤な症状に陥ったり死に至ったりすることもあります。そんなに危険な生き物であるスズメバチの巣は早く破壊してしまいたいと思うのも無理はありません。

しかし、自分でスズメバチを駆除しようとするのにはさまざまな危険やリスクが付いて回ります。できることならば、そういった危険やリスクは回避したいものです。

自治体や業者の力を借りることができるのであれば、そうすることをおすすめします。
きっとよりよい解決ができるでしょう。

この記事の監修者 ナカザワ氏について

この記事の監修者
ナカザワ氏 NPC 総合害虫駆除
監修ジャンル:害獣 害虫
神奈川県・東京都を中心とした総合害虫駆除サービスを運営。防除作業監督者(防第14721号)の国家資格を有し、アリ、ゴキブリ、ダニ、ハエ、トコジラミ、ハチやコウモリなど幅広い害虫や害獣にも対応。

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