
日本に生息している蜂の中で強い毒をもっているものは限られていますが、できることならどんな種類の蜂にも刺されたくないですよね。今回の記事では、人間を襲うことが多い種類にはどのような蜂がいるのかなど、蜂の習性からご紹介していきます。それぞれの習性を理解して正しく対処できるようにしましょう。

目次
集団行動する蜂と単独行動する蜂がいる
日本だけでもさまざまな種類が生息している蜂ですが、その中でも単独行動する蜂と集団行動をする蜂とで大きく分けることができます。
単独行動をする蜂の中で代表的なものは、クマバチです。クマンバチとも呼ばれることもあり、約3cmと蜂の中でも大きく丸っこい体が特徴的です。集団行動する蜂には、スズメバチやアシナガバチ、ミツバチなどが分類されます。
人間が襲われる蜂被害が多いのは、この集団行動する蜂が引き起こしているといわれています。集団行動をする蜂には習性として巣を守ろうとする意識がとても強く、巣に近づいてきたものを敵と認識し攻撃します。単独行動をする蜂は、基本的におとなしく、こちらから直接攻撃をしないとほとんど刺されることはないとされています。
オスとメスの特徴と役割分担について
どの蜂にも女王蜂以外にオスとメスの蜂が存在しています。どの種類の蜂も、オスには人を刺す毒針が備わっていません。つまり、人間を刺す蜂はすべてメスの蜂なのです。また、集団行動する種類の場合、オスとメスの蜂の習性の違いがより大きくなります。
集団行動をする蜂の中で代表的なスズメバチとアシナガバチは、秋の繁殖期にならなければオスの蜂は生まれません。つまり秋までの働き蜂はすべてメスの蜂なのです。アシナガバチの場合は秋になって生まれてきたオスの蜂も働き蜂として活動しますが、スズメバチは生まれて成虫になっても、いっさい働きません。ミツバチもスズメバチと同様、オスが働くことはありません。
そのため、どの種類もオスよりもメスのほうが体つきや顔がしっかりしている場合が多いようです。ミツバチは静止画での判断でないと難しいそうですが、スズメバチとアシナガバチの場合は、素人でも見比べれば識別できるようです。
濃い色やニオイの強いものは襲われやすい
よく「濃い色の服を着ていると蜂に襲われやすい」といわれていますが、これには蜂の習性が関係しています。蜂は本能的に黒色を敵だと認識するようです。理由は諸説あるようですが、代表的なものは蜂の天敵である熊の色が黒色に近いからというものがあります。
また、蜂は種類にもよりますが基本的に白と黒しか識別できないといわれています。濃い色を白黒に変換すると、黒と違いがないように見えてしまいます。そのため、黒以外の濃い色も蜂に襲われやすいといわれているのです。
蜂は目がよくない代わりに、嗅覚がとても優れています。その中でもとくにスズメバチは嗅覚が鋭いといわれており、フェロモンでお互いの交信をしたり、餌や敵を感知します。シャンプーや柔軟剤、香水などの甘い匂いには敏感に反応することが分かっているので、蜂に近づくときなどは匂いにも意識して注意するようにしましょう。
種類別にみる!蜂の習性
ここまで、蜂全体の習性についてご紹介してきました。しかし、蜂は種類ごと違った習性を持っていますので、ここでは日本に生息する蜂の中で代表的なスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの習性を種類別にご紹介していきます。
スズメバチの習性
・他の蜂に比べ、高い攻撃性を持っている
スズメバチは高い攻撃性を持っており、巣に近づくものを容赦なく攻撃します。スズメバチに襲われたという被害は数多く発生しています。
・人などが巣の近くにやってくると警告行動をとる
スズメバチは人など巣の近くにやってくると顎をカチカチと鳴らす習性があり、これは警告行動とされています。また、外敵と判断すると警報フェロモンという毒性の液体を噴射します。の警報フェロモンの毒性は高く、もし目にかかってしまった場合角膜を溶かして失明する可能性もあります。
アシナガバチの習性
・帰巣本能を持っている
アシナガバチは帰巣本能を持っており、巣の場所がどこかしっかりと覚えています。巣を撤去したとしても、巣の外に出ていたアシナガバチが戻ってきて再度巣を作ってしまうことがあります。
・あまりうまく飛べない
アシナガバチは他の蜂に比べると、あまりうまく飛べません。そのため、単独で飛んでいるアシナガバチに刺されることはめったにないとようです。
ミツバチの習性
・巣に外敵が近づくと、独特の方法で攻撃をする
ミツバチは外敵に対して、蜂球と呼ばれる独特な攻撃をすることがあります。その方法は、体格で劣る天敵のスズメバチなどを集団で包み、体温を上昇させて蒸し殺そうとするというものです。
・「8の字ダンス」と呼ばれる行動をおこなう
ミツバチは仲間に巣の場所を伝えるため、8の字に飛行する習性があります。これは、「8の字ダンス」とも呼ばれ、スピードや回数、太陽と蜂の角度などで詳しい場所を仲間に伝達するのです。
蜂の習性を利用した予防方法
今まで蜂の習性についてご紹介してきましたが、その習性を利用すればうまく蜂に刺されたり、巣を作られることを予防することができます。ここでは、蜂の習性を利用した予防方法をいくつかご紹介していきます。
蜂の嫌がるニオイを利用する
蜂の嗅覚が優れているという点を利用し、蜂の嫌がるニオイのするものを利用して蜂を寄せ付けない方法です。代表的なものだと、木酢液やハッカ油といったものが蜂の嫌がるニオイを持つものとなります。これらを気になる場所に置いておいたり、スプレーしたりするといいでしょう。
淡い色の服を選ぶ
ご紹介したように、蜂は濃い色のものに対して攻撃的になります。キャンプなど蜂の巣が近くにありそうな場所に行くのであれば、淡い色の服を選ぶようにしましょう。
また、すでに蜂の巣を家に作られてしまった場合は、危険なのでむやみに近づかないようにし、なるべく業者に駆除を依頼してください。とくにスズメバチの場合は危険なので、巣の駆除は基本的に業者に任せるようにしましょう。
まとめ
日本に生息している蜂の中で代表的なものを紹介してきました。それぞれの種類の蜂の習性を理解し、遭遇した時に正しく対処できるようにしましょう。
特に攻撃性が高いものなどには、注意する必要があります。繰り返しになりますが、巣を駆除する時は防護服などを着てきちんと対策を行うか、業者に依頼しましょう。業者によっては巣の撤去だけでなく、その周辺に蜂が寄ってこないように対策を行ってくれる会社もあるようです。それらも業者を選ぶ際に確認しておくといいでしょう。
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