キラービーとスズメバチどちらが狂暴?外来種の脅威キラービーを知る

2022.7.6

キラービーとスズメバチどちらが狂暴?外来種の脅威キラービーを知る

キラービーというハチの種類をご存知でしょうか。
キラービーは外国で猛威をふるっている狂暴なハチです。
場合によっては人を死に至らしめるハチですが、どのようなハチなのでしょうか。

今回は、キラービーというハチについてご紹介したいと思います。
狂暴なハチであっても被害を減らすために巣を駆除することが大切です。
少しでもハチの特徴を知っておくと自分で駆除するときでも対策がしやすいと思いますよ。

キラービーってどういうハチのこと?

キラービーというハチの種類がいます。
キラービーの見た目は日本のミツバチとよく似ています。
そしてその狂暴な性格ゆえ世界中でよく知られています。

アフリカナイズドミツバチ

アフリカナイズドミツバチとは、キラービーの正式名です。
名前にミツバチが付いています。
原産地はブラジルで、1957年頃から現れるようになりました。

キラービーは交雑種?
キラービーは、アフリカミツバチとセイヨウミツバチの交雑種です。
交雑種とは異なる属・種・品種間の交尾によって生まれる種で、簡単にいえば雑種のようなものです。

アメリカ大陸にはもともとミツバチはいませんでした。
そこで、ある研究者によってブラジルへ持ち込まれたアフリカミツバチと、ヨーロッパ人によって持ち込まれていたセイヨウミツバチが自然に交配をして誕生したと言われています。

偶然誕生した品種のため、生まれた品種であるキラービーがこれほど狂暴な種であることはわかりませんでした。

日本には未定着
現在では、キラービーの生息地がブラジルを超えてアルゼンチンやメキシコ、またはアメリカ合衆国まで広がっています。

日本ではまだ確認されていません。
しかし外来種が日本にやってくることは近年ではよくみられることなので、近いうちにキラービーがやってこないという保証はどこにもありません。

キラービーは海外で猛威をふるっているハチです。
日本にも特に危険だと言われているスズメバチがいますが、キラービーとスズメバチのどちらが狂暴なのでしょうか。
      キラービーってどういうハチのこと?

キラービーよりもスズメバチの方が凶暴?

キラービーはとても狂暴ですが、日本にもスズメバチという狂暴な種のハチがいます。
オオスズメバチは世界最大の大きさを誇っています。

どちらがより狂暴なのかという議論がよくされていますが、日本ではスズメバチのほうが狂暴では?という意見が多くを占めるようです。

キラービーが狂暴とされている一番の理由は、防衛本能の高さです。
キラービーはハチの中でも巣の警戒領域が広く、領域に踏み込んだ者には容赦なく襲い掛かります。
そのときは多数の個体がいっせいに出動し、逃げた対象を何百メートルも追いかけてきた事例があります。

しかしキラービーはミツバチ特有の蜂球(ほうきゅう)という攻撃をすることができません。これは集団で敵を囲うように襲って、中心の温度を上げて熱殺する攻撃のしかたです。

ニホンミツバチはこの攻撃でスズメバチをも撃退できるのですが、キラービーには不可能と考えられます。また、元がミツバチのため毒性に関してスズメバチのほうが強いといわれています。

このような理由からスズメバチのほうが狂暴であるという意見が多いです。
特に日本では原産であるスズメバチをキラービーよりも持ち上げる風潮があるように感じられます。
過去に日本でキラービーが紹介されたときは、ミツバチのような見た目からかわいらしいマスコット的キャラクターとして認識されてしまったことがあります。
そのためキラービーは外来種の脅威として取り上げられていません。

しかし、外来種は生態系にどのような影響を及ぼすか計り知れない不安要素が大きいといえます。
キラービーが日本に持ち込まれないようにすることは必要であるといえるでしょう。
      キラービーよりもスズメバチの方が凶暴?

ほかに凶暴といわれるハチにはどんな種類がある?

ほかには狂暴といわれるハチにはどんな種類がいるのでしょうか。

ツマアカスズメバチ

ツマアカスズメバチはキラービーのように外国に生息する種で、韓国に生息しています。2015年頃日本の九州に上陸したことで日本でも話題になりました。

攻撃性と毒性がともに強いです。そして危険視されている理由があります。
それは木の上の方に巣を作るということです。

危険なのは、高層ビルの横に生えている木に巣を作る場合です。
この場合、窓を開けた高層ビルの住民の部屋へツマアカスズメバチが侵入してしまい被害を受けるというケースが発生しました。

キイロスズメバチ

キイロスズメバチは日本に生息するスズメバチです。
スズメバチの中で毒性がもっとも強いといわれていて、実はオオスズメバチよりも強いです。

それなのに体の大きさがスズメバチ科の中でもっとも小さいです。
人の住んでいる地域にも生息することがあり、日本での刺殺被害がいちばん多いのがこのキイロスズメバチです。

凶暴なハチでも早めの駆除が大切

キラービーやスズメバチなど狂暴なハチの種類はたくさん存在します。
狂暴なハチの巣を駆除するという行為には、非常に大きな危険が伴います。
強力な殺虫剤があってもハチの巣に近づかなければ、取り除くことができないからです。

早めの駆除をすることでハチによる被害を大きく減らすことができます。
メリットはそれだけではなく、危険性も軽減できることにあります。
作業の危険性を軽減できれば、ハチの巣駆除のための費用も抑えることにもつながります。
早期発見して、すみやかに巣を駆除するにはハチの営巣時期を知っておくとよいでしょう。
 

日本にいる狂暴なハチの営巣時期

・オオスズメバチ 5月~11月
・ツマアカスズメバチ 4月~12月
・キイロスズメバチ 5月~11月

 
春頃から巣を作り始め、冬には活動を終えます。
この時期の中で、7月~10月に巣の駆除をすることは要注意です。
この時期には繁殖活動がもっとも活発になるため巣に近づくことが危険です。

ハチの巣を駆除するなら、巣ができ始める4月~5月の小さい段階で駆除をおこなうことが大切です。
一般的に15cm未満であれば、自分だけでも駆除することが可能といわれています。
しかしそのときでもしっかりとした防護服や道具を揃える必要があります。
      >凶暴なハチでも早めの駆除が大切

まとめ

キラービーはとても狂暴なハチです。人間も襲うことがあります。
生息域を広げていますが、研究者の努力によって毒性が弱まりつつあります。
キラービーのような海外で狂暴とされている昆虫は日本に上陸する可能性もあります。

キラービー同様スズメバチも狂暴なハチとして認知されています。
これらの狂暴な種のハチからの被害を減らすためにも、早期発見して駆除をしていく姿勢が大切です。
ハチの巣の駆除にお困りでしたら、巣の駆除業者に依頼して巣を除去してもらうとよいです。

この記事の監修者 ナカザワ氏について

この記事の監修者
ナカザワ氏 NPC 総合害虫駆除
監修ジャンル:害獣 害虫
神奈川県・東京都を中心とした総合害虫駆除サービスを運営。防除作業監督者(防第14721号)の国家資格を有し、アリ、ゴキブリ、ダニ、ハエ、トコジラミ、ハチやコウモリなど幅広い害虫や害獣にも対応。

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