
家の近くに蜂の巣ができてしまうことはとても憂うつなことですよね。すぐに蜂の巣を駆除しようとしても、どんな種類の蜂の巣なのかがわからなければ、適切な対応ができません。
蜂にはおおよそミツバチ・アシナガバチ・スズメバチの3種類のタイプがあり、それぞれの巣の作り方や性格により、生態や対処法が異なります。この記事では蜂の巣が黄色い特徴を持つキボシアシナガバチの生態から駆除の方法まで詳しく説明していきます。

目次
キボシアシナガバチについて。黄色い巣が特徴的
キボシアシナガバチはスズメバチの仲間で、黒い体を持ち胴体に褐色のしま模様があります。後ろ脚を伸ばしたまま飛行する、アシナガバチならではの飛び方も特徴的です。北海道から沖縄まで日本各地に生息しています。
スズメバチのように凶暴ではなく、おとなしい性格をした蜂です。しかし、攻撃能力は高いので襲われてしまうと大変なことになります。むやみに巣に近づきすぎたり、刺激をあたえたりしないようにしましょう。
食性はおもに昆虫を食べます。とらえた昆虫をアゴでかみつぶして肉団子にして、巣に持ち帰る習性があります。体長は約2㎝と大きくはありませんが、毒針の毒はかなり強力です。場合によっては、アナフィラキシーショックという重度のアレルギーを発症するおそれがあるので注意しましょう。
キボシアシナガバチの巣はほかのアシナガバチと同様、約10~15㎝の傘を開いたような形の巣をつくります。巣は低い位置にあり木の葉や枝の裏以外に、軒下や岩かげ、室外機などの狭いスペースにつくられます。巣には木の繊維とだ液を練りこんだものを使用しており、色は灰色・くすんだ薄茶色です。
キボシアシナガバチの大きな特徴のひとつは蜂の巣が黄色いことです。幼虫がサナギになるとき六角形の部屋の中で黄色いマユをつくるため、巣が黄色に見えるようになります。蜂単体での種類判別は難しいため、この特徴的な巣で判別をおこなうほうがよいかもしれません。
そのほかの蜂の巣の特徴
キボシアシナガバチのような蜂の巣が黄色いなどの特徴は、非常に珍しいケースです。蜂の巣のタイプはおおよそ、3つに分けることができます。1つは、キボシアシナガバチを含むアシナガバチの蜂の巣です。残り2つは、ミツバチの蜂の巣・スズメバチの蜂の巣です。それぞれの特徴と照らし合わせて、蜂の巣の判別にぜひご活用ください。
ミツバチの蜂の巣は板状で蜜の色
ミツバチの蜂の巣は、板のように平らな巣が垂れ下がった形をしています。巣は働き蜂の腹部から分泌されるミツロウからできており、色は蜜のような薄黄色です。大きいもので1mにもなり、規模は板状の巣を何枚もつくることで増やしていきます。
蜂の巣の機能としては蜂の住み家、幼虫を育てる部屋以外に、蜜の貯蔵庫としても使われています。この蜜が一般で販売されているハチミツです。
スズメバチの蜂の巣は球形でマーブル模様
スズメバチの巣は木の皮とだ液を混ぜたものを材料につくられます。スズメバチの巣は時期により形が変わり、女王蜂と幼虫しかいない初期段階の巣はトックリを逆さにしたような形です。
その後初期の巣の外側を包み込んでいき、次第に球体に変化していきます。完全に球体になると巣穴が1つになり、見張り役の蜂が常に外を警戒するようになるのです。
スズメバチの巣の色は茶色で、ウロコを重ねたような独特なマーブル模様をしており、大きくなると直径60㎝ほどになります。巣には約300匹の蜂がいるといわれています。巣がつくられる場所は木の穴、民家の天井裏や軒下などにつくるようです。
キボシアシナガバチの巣の駆除方法
キボシアシナガバチの蜂の巣が黄色いという特徴は、幼虫がサナギになったことのサインです。サナギから羽化すると、働きバチが増えて被害が出るおそれがあります。可能であるならば、働き蜂が羽化していない段階で、蜂の巣を駆除したいものです。
ここでは、ご自身でおこなう蜂の巣の駆除の方法を解説していきます。駆除をする蜂の巣が15㎝以下の段階のかたは参考にしてください。15㎝以上の大きい蜂の巣の駆除は、素人がおこなうのはとても危険なので業者との相談をおすすめします。
駆除をしようとして巣に近づくと、羽化した働き蜂が攻撃をしてきます。そのため、働き蜂に刺されずに駆除をするためには、駆除をするときの服装や時間帯に配慮が必要です。
服装
蜂は本能により、黒色など色が濃いものをみると敵とみなし、襲いかかってくることがあります。そのため衣服は全体的に白色のものを身に着けるようにしましょう。
蜂に刺されても毒針が深く刺さらないように、服装は厚手の長袖、長ズボンを着用します。そして刺されると危険な頭部は隠す必要があるので、ヘルメットなどをかぶってください。肌が露出している首や手もタオルや手袋で隠しましょう。
服と服の間に隙間ができないようにするために、すその部分を服の上から縛るのも効果的です。蜂は匂いに反応することがあるので、香水や、香料が強い整髪料などは使用しないでください。
準備する道具と実行する時間帯
駆除は夜におこないましょう。夜になると蜂は巣に戻る習性があるので、巣にいるほとんどの蜂を駆除することができます。
夜なので、蜂の様子をみるために懐中電灯を使用しますが、そのまま使用すると蜂が光に向かってくることがあるので危険です。懐中電灯には赤いセロハンを貼り付け、光を蜂が識別しづらい赤色に変化させてから使用しましょう。
木の枝を切ることができるはさみもあると蜂の巣を切り落としやすく便利です。飛び回る蜂の駆除には蜂専用の殺虫剤スプレーが効果的です。スプレーが足りなくなる場合もあるので予備の殺虫剤も準備しておきましょう。
駆除の方法
離れた位置から巣を確認し、蜂が周囲を飛んでいないかなど安全確認をします。確認がとれましたら、2mほど離れた場所から殺虫剤を巣に噴射しましょう。噴射時間は約30秒を目安にしてください。噴射後はその場から離れもう一度安全確認をし、周囲に蜂が残っているようでしたらそれらの蜂も駆除しましょう。
蜂が巣からいなくなったことを確認できたら、巣を取り除きます。万が一、蜂がまだ巣に残っていることもあるので、巣は素手で触らないでください。駆除の際にはぐれた蜂が戻ってくることもあるので、注意しながら巣や駆除した蜂を片付けましょう。
蜂の巣をつくらせないための対策方法
蜂の巣が黄色いキボシアシナガバチに巣をつくらせない方法は複数あります。どのような対策すればよいのか、代表的なものをみていきましょう。
掃除・手入れをする
意外な場所かもしれませんが、エアコンの室外機や雨戸なども巣をつくられてしまうことがあります。使用されない期間は特につくられやすく、注意が必要です。定期的に掃除もかねて確認しましょう。
庭木は剪定をして木の枝を密集させないようにします。仮に巣をつくられてしまったとしても見通しが良くなるので、早期発見につながるのです。
入り口をふさぐ
物置の隙間や換気口などから蜂が侵入し、気づかないうちに巣がつくられてしまうこともあります。このように狭く、わかりづらいスペースにつくられた巣は、初期段階での発見が難しいです。発見時にはすでに大きくなった状態になってしまうことがあるのでとても厄介です。蜂が侵入するおそれがある隙間や穴がありましたら、網などでふさいでおきましょう。
スプレーをする
軒先など蜂の巣がつくられたことがある場所は、蜂にとって巣をつくりやすい環境であることが多いため、再び巣がつくられてしまうことがあります。このような場所に蜂の巣をつくらせないためには、蜂除けのスプレーをあらかじめ散布しておくのが大切です。巣がつくられそうな場所、つくられてしまっては困る場所にも散布しておくとよいでしょう。
まとめ
キボシアシナガバチは近づきすぎなければ襲ってくることはない蜂です。そのため、適切な距離をとり殺虫剤を噴射するだけで駆除することができます。
しかし、駆除をしたとはいえ、蜂に刺されてケガをしてしまっては元も子もありません。またアシナガバチの毒針の毒はかなり強く、運が悪いと死亡してしまうおそれがあります。
蜂の巣が黄色いことを確認し、キボシアシナガバチと判断ができましたら、自分だけで処理せず業者に依頼しましょう。手間も省け、身の安全も確実に確保できます。
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