
九州でツマアカスズメバチという、蜂が存在して注意が必要なようです。この蜂は、特定外来生物となっているため、私たちの生活以外にも、さまざまな生態系に問題が発生することが危惧されています。
このコラムでは、ツマアカスズメバチの見分け方を始め、個体が引き起こす生態系への影響を紹介しています。さらに、ツマアカスズメバチの巣についても書いているので、参考にして発見したときのお役に立ててください。
最後まで読んでいただければ、ツマアカスズメバチを発見したとき、どう対処すればいいのかを知っていただけるのではないでしょうか。

ツマアカスズメバチの見分け方
スズメバチと聞いて想像するのは、黄色と黒の縞々模様の蜂が多いはずです。しかし、スズメバチにも種類があり、よく耳にするのはオオスズメバチとキイロスズメバチでしょう。そして今回紹介するのは、ツマアカスズメバチです。
ほかのスズメバチとツマアカスズメバチを見分けるとき、まず胴体にみられる色合いをチェックしてみてください。
ツマアカスズメバチは、頭から下が真っ黒で、下側だけ少し黄色のボーダー柄になっています。ほかの2種類は完全に黄色か、黄色と黒のボーダー柄です。この柄が明らかに違うため、ツマアカスズメバチを見分けるときの参考にしてみてください。
次は、足をみることでも見分けることができます。ツマアカスズメバチは、黄色と黒の2色になっていますが、そのほかは1色になっています。1色か2色かで見分けることもできるのです。
さらに、サイズに関しては、ツマアカスズメバチとキイロスズメバチを比較すると大差なく、だいたい20㎜~25㎜です。さらに、住宅街で目撃されるコガタスズメバチという種類がいますが、この個体もサイズがツマアカスズメバチと同じくらいになります。
このように、ツマアカスズメバチは大きさだけで区別することが、むずかしい種類です。そのため、ツマアカスズメバチを見分けるときは、見た目の特徴である色で見分けるといいでしょう。
ツマアカスズメバチの営巣場所
ツマアカスズメバチは、驚くほど大きな巣ができますが、大きいものでなんと縦と幅が2m×80cmまで拡大するそうです。2mというと一般的な電話ボックスと同じくらいの高さになります。幅は新聞紙を広げたくらいの大きさが約80cmです。
このように、ツマアカスズメバチを見分けるとき、このような大きな巣を目印に判別することができるのです。ただ、はじめのうちは地中や草の茂みに巣をつくるため、発見しにくくなっています。
その後、働きバチが誕生しはじめると巣を拡大させるために、地上から約数十メートルも上の木に場所を移動させます。ここまでくるとツマアカスズメバチの巣は大きいため、とても目立つようです。しかし、あまりにも高いところに巣がある場合、見上げなければ気づきにくいため注意が必要です。
一般的には、最初から高い位置で巣づくりをおこなう蜂が多いなか、ツマアカスズメバチは時期が来ると場所が高所にかわってしまいます。そのため、今までなにもなかった高所に、いきなり大きめの巣ができはじめると、ツマアカスズメバチのものとして見分けるポイントになるでしょう。
特定外来生物に指定されたツマアカスズメバチの危険性
特定外来生物という言葉を、耳にしたことのある方もいるはずです。特定外来生物とは、人や食物などさまざまなところに被害を及ぼす危険があると考えられている生物です。
ツマアカスズメバチは、そんな特定外来生物に指定されています。理由としては、環境への適応能力と繁殖力が高く、人に対する攻撃性などが危険であると判断されているからです。
ツマアカスズメバチには具体的に、どのような危険があるのでしょうか。ツマアカスズメバチは、食性として昆虫を食べるため、日本における昆虫の生態系に異変が起こる危険が考えられています。
また、ツマアカスズメバチは繁殖力が高いため、現存しているスズメバチの生態を脅かす存在ともされているようです。ツマアカスズメバチが大量に発生することで、現存しているスズメバチを攻撃して、占領されてしまうのではということが懸念されています。
食物関係であれば、養蜂場がツアマカスズメバチの影響を受けることもあるようです。ツマアカスズメバチは肉食で、ミツバチも捕食して食べてしまいます。そうなると養蜂場だけでなく、食卓にまで被害が拡大してしまうでしょう。
蜂蜜を作るミツバチの数が減ることで、生産量にも影響がでるということです。また、ミツバチは花と花の受粉もおこなっているため、できるはずの実ができないなどさまざまな影響がでてしまうでしょう。
人に対しては、現存しているスズメバチと同様の被害が考えられています。ツマアカスズメバチは巣を高い場所にもつくるため、ビルやマンションの上層階にできていたことも海外ではあったそうです。
そのため、ビルやマンションなど高い建物だからといって、巣をつくられないと安心はできません。思わぬところに巣をつくられており、刺されるといった被害にあうおそれもあるのです。
実際に、海外ではツマアカスズメバチに刺されて死亡するという事案もあったため、今後は日本でも注意が必要になってきます。ツマアカスズメバチを見分けて、確実に駆除するようにしましょう。
ツマアカスズメバチの勢力拡大を防ぐには
ツマアカスズメバチを見分けて、個体の勢力拡大を防ぐためには、さまざまなことを考える必要があります。ツマアカスズメバチの巣がまだ地上にある段階で食い止められれば、拡大を防ぐことができるでしょう。
冬が過ぎ春を迎えるころ、女王蜂がひとりであらたに巣をつくりはじめます。そのため、女王蜂を確保するための罠を仕掛けておくことで、巣が作られることを阻止できるかもしれません。
さらに、特定外来生物になっていることで国や地方自治体では、ツマアカスズメバチの駆除に対して積極的な取り組みをおこなっています。まず、周辺住民から巣の発見情報を自治体が受けると、業者に依頼してしっかりと駆除作業をおこなってもらえるようです。
また、ツマアカスズメバチが発生している地域においては、繁殖状況を把握するため、トラップを仕掛けて調査しています。逆に、ツマアカスズメバチがまだ発見されていない地域へは、侵入を防ぐための対策もおこなわれているようです。
浸入対策のひとつの取り組みとして、運び込まれる荷物のチェックもおこなわれています。ツマアカスズメバチは外来種のため、海外からの荷物に紛れ込んで侵入してくることも考えられるためです。
侵入対策をおこなっていても、気づいたら侵入されていたということもあるでしょう。そこで、勢力の拡大を阻止するために、自治体は地域住民への注意喚起などをおこなっています。そうすることで、早期発見と駆除につなげることができるのです。
ツマアカスズメバチは特定外来生物に指定されるほど危険な蜂で、日本における食物連鎖のバランスを崩すともいわれています。もし、お住まいの地域でツマアカスズメバチを見かけたら、業者か自治体に連絡をして駆除するようにしましょう。
まとめ
ツマアカスズメバチを見分ける方法は、外見的特徴で判別しやすいでしょう。また、ツマアカスズメバチの巣は、女王蜂1匹のときは、地上付近や茂みでつくりはじめます。その後、働きバチが誕生するころには、地上から数十メートル上の樹木に巣を移動させるのです。
ツマアカスズメバチは、特定外来生物に指定されるほど、さまざまな危険があります。昆虫の生態系や、食物、さらには私たち人間に対しても注意しなければいけません。そのため、勢力を拡大させないためには、巣の駆除や新たに侵入させないための対策が必要になるのです。
ツマアカスズメバチも初めは女王蜂が単独で巣作りを始めるため、早期に発見して駆除することで拡大を防ぐことができます。しかし、飛んでいるツマアカスズメバチや巣を発見した場合は、生態系を把握するためにも自治体か業者に連絡するようにしましょう。
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