
日本にはアシナガバチのほかにも、危険なスズメバチやミツバチなどさまざまなハチが身近にいます。こういったハチの巣があるとハチに刺される危険性が増すので、早めに駆除しなければなりません。
今回は、アシナガバチの特徴や駆除するときのポイントについて解説していきます。アシナガバチは夜に駆除したほうがよいとされている理由についても紹介していきますので、参考にしてみてください。

目次
アシナガバチは昼行性!駆除するために特徴を知ろう
アシナガバチを自力で駆除する場合、まず生態を知って備えておくことが大切です。ここでは駆除しやすい時間帯や時期、スズメバチとの見分け方について確認していきましょう。
アシナガバチを駆除する時間帯
アシナガバチは昼行性のため、明るい時間帯に活動しています。昼間は活発になり動きまわるので、アシナガバチの駆除は夜におこなうほうがよいでしょう。具体的には、日没してから2~3時間後がベストなタイミングです。このとき、昼間のうちにハチの巣の位置を確認して備えておくことをおすすめします。
アシナガバチを駆除しやすい時期
アシナガバチを駆除しやすいのは、まだ巣づくりが始まって間もない春先です。巣は女王バチによって4月ごろから作られ、初夏になると働きバチが増えて大きくなっていきます。ハチが増えると攻撃されるリスクもあがるので、注意が必要です。
夏になると、1年で最もハチの巣が大きくなります。8月~10月ごろにかけては繁殖期になるため、ハチが興奮しやすくとても危険です。ハチの巣を見つけたらすぐに駆除したくなりますが、夏場は危険が増すので業者に依頼することをおすすめします。
スズメバチとの見分け方
アシナガバチの特徴として、その名の通り長い脚があります。体は黒くほっそりとしていて、黄色いしま模様が入っていることが多いです。アシナガバチは、長い脚をのばしてフラフラと飛びまわります。
それに対して、スズメバチはずんぐりとした太めの体形に、オレンジ色のしま模様が特徴です。アシナガバチより短い脚をもち、スピーディーにまっすぐ飛んできます。
また、上記のような見た目の違い以外にも、巣に注目することでより見分けやすくなるかもしれません。アシナガバチの巣にはいくつもの穴があいていて、灰色がかった色味をしています。傘のように下向きに広がった形状が特徴なので、見つけたらアシナガバチが近くにいないか注意しましょう。
対するスズメバチの巣は、初期の段階ではフラスコを逆さまにしたような形をしており、大きくなると丸いつぼのような形になっていきます。アシナガバチの巣とは異なり、出入り口も1つしかありません。もしスズメバチの巣を発見した場合は、早急に業者に駆除を依頼することをおすすめします。
アシナガバチは、スズメバチよりも比較的大人しい性格のため、こちらから近づかなければ襲ってくることは少ないようです。ただし、刺されるとスズメバチよりも痛いといわれているので気をつけなければなりません。
一方のスズメバチはとても攻撃性が高く、近づくだけでも刺されるおそれがあります。ハチのなかでもとくに凶暴性の高いスズメバチは、とくに危険な存在であるといえるでしょう。このようにハチの種類によって性格は異なるため、駆除する前に種類の見極めをすることは非常に大切なのです。
アシナガバチの駆除方法①必要な道具
ハチの種類がアシナガバチだと判断することができたら、次は駆除するための道具をそろえていきます。アシナガバチの巣がまだそれほど大きくないとしても、自力で駆除する場合は入念な準備が必要です。
服装
ハチは黒色に反応して攻撃してくるので、白い服を身につけましょう。ホームセンターや通販などで防護服を用意するとより安全ですが、手に入らない場合はレインコートでも代用できるようです。なるべく肌を露出しないようにして、顔や首回りをタオルで覆い、手袋を着用します。
また、服のすきまからハチが侵入してくることもあるので、長靴を着用のうえ、ズボンをかぶせてひもで縛っておくとよいでしょう。頭にも厚手の帽子やハチ除けのネットを被るなどして、しっかりと保護します。殺虫剤が目に入らないよう、ゴーグルを着用するとよりよいでしょう。
また、ハチはにおいに反応して攻撃してくる場合もあるので、香水や化粧品などの使用は控えてください。汗のにおいにも反応することがあるので、清潔な服装で駆除にとりかかりましょう。
殺虫剤
ハチを弱らせるには、スプレーが使いやすいのでおすすめです。スプレータイプの殺虫剤は、ホームセンターや通販などで購入することができます。ハチがたくさんいるとスプレーが途中でなくなってしまうこともあるので、なるべく多めに用意しておくほうがよいでしょう。
このとき、ハチの巣が軒先などの高所にある場合は、伸縮性のあるスプレー噴霧器があると便利です。ハチの巣の位置をあらかじめ把握し、場所にあわせた商品選びをすることをおすすめします。
ゴミ袋と長い棒
スプレーを噴射した後は、ハチが弱ったのを見計らって長い棒などで巣を落とすことになります。ハチの種類によっては、死んでも腹部さえ残っていれば毒針を反射的に刺すことができます。また、まだ弱り切っていないハチが中にいるかもしれないので、極力巣に近づかないようにすることが大切なのです。落としたハチの巣は袋に入れて処分するので、厚手のゴミ袋も用意しておくとよいでしょう。
懐中電灯
アシナガバチを夜に駆除する場合、周囲が暗く作業がしにくいので、懐中電灯があると便利です。しかし、アシナガバチは光に向かって飛んでくる習性があるので、そのまま使うとかえって危険が増してしまいます。懐中電灯に赤いセロファンをはり、弱めの赤い光で周囲を照らすとよいでしょう。
アシナガバチの駆除方法②駆除の手順
準備が整ったら、いよいよアシナガバチの駆除をおこなっていきます。アシナガバチは夜に駆除するので、足元などの安全にも十分に配慮してください。
ハチの巣に近づく際は、夜であってもそっと近づくようにしましょう。アシナガバチは昼行性ではありますが、念のため興奮させないように静かに行動したほうが安全です。
巣の場所が確認できたら、2メートルほどはなれて殺虫剤をまきます。スプレーを噴射するときには自分にかからないよう、巣の位置よりも風上からおこないましょう。
ハチは霧状の殺虫剤でも弱らせることができるので、あまり近づきすぎる必要はありません。巣の下から作業すると、弱ったハチが巣から落ちてくることがあるので注意してください。
殺虫剤をまき終えたら、1度ハチの巣からはなれます。しばらくして、ハチの羽音やハチの姿がないことが確認できたら、棒や高枝バサミなどでハチの巣を落としてゴミ袋に入れて捨てましょう。
アシナガバチを駆除する前に知っておきたい3つの注意点
まだ大きくないアシナガバチの巣は、自力で駆除する機会があるかもしれません。しかし、アシナガバチはスズメバチよりも大人しいとはいえ、興奮すれば攻撃してくることもあるので十分に気をつける必要があります。
注意点①駆除する人以外は家に入る
駆除をする際、興奮したハチが巣から飛び出して攻撃してこないとは限りません。身を守る服装をしていないと危険がともなうので、外に出るのは駆除する人だけにしましょう。また、万が一ハチに刺された場合に備え、家の中に人が待機していると安心です。
注意点②戻りバチに気をつける
アシナガバチを夜に駆除することで、ほとんどの個体を死滅させることができます。しかし、駆除するときに巣から離れていたハチに関しては、同じタイミングで駆除することはできません。
このように、「作業時に巣にいなくて駆除できなかったハチ」を戻りバチと呼びます。この戻りバチは、帰ってきたときに巣がないのがわかると凶暴化することがあり、非常に危険です。通常1~2週間ほどでどこかへ飛んでいってしまうことが多いですが、もし見かけた際にはすぐ対処できるよう殺虫剤を常備しておくようにしましょう。
注意点③危険なときは業者に依頼する
ここまでアシナガバチの駆除の手順について説明してきましたが、巣が大きく育っている場合や、閉鎖的な場所での作業は、より危険性が高くなります。そのため、自力で駆除するのが危険な場合は、業者に依頼するほうが安心です。
アシナガバチの駆除には、危険がつきものです。ハチの巣駆除に関して少しでも不安がある場合は、無理せず業者に相談してみましょう。
まとめ
昼行性のアシナガバチは、夜のほうが駆除しやすいです。自力で退治したいと考えている人は、日没してから2~3時間後を目安に、作業を開始してみてください。
しかし、アシナガバチの駆除を夜にするときには、肌が露出しないよう服装に気をつけたり、スプレーなどの道具を用意したりする必要があります。また、なによりもハチに刺される危険を考えると、個人での対処はおすすめできるものではありません。
ハチを駆除する準備や手間をなくし、安全に退治したいと考えている人は業者に依頼するのがおすすめです。業者を活用して、手早く安全にハチの駆除を終わらせてみてはいかがでしょうか。
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