
刈払機(かりはらいき)の能力を最大限に引き出すためには、メンテナンスが欠かせません。つねに過酷な環境で使用される刈払機ですから、モーターやエンジンまわりの汚れも相当なものになります。定期的に刈払機をメンテナンスして、長く使用できるようにしましょう。
しかし、いざメンテナンスをしようと思ってもどこをどうしたらいいのか分からない。というかたもいるかもしれません。今回はその刈払機のメンテナンス方法と保管方法についてご紹介します。
刈払機のメンテナンス不足は故障の原因に!
家の庭の雑草刈りや、緑地の草刈りには「刈払機」や「草刈機」のどちらかを使用することが一般的です。どのような場所で使用するかによって使いわけるのですが、一般家庭の庭や公園、河川敷などの雑草や細い植物など、人力によって刈っていくような作業に適しているのが刈払機です。その逆で刈払機よりも広い場所に適しているのが草刈機です。
刈払機は、棒状の先端に円形の刃がついており、腰で支えて草を刈っていきます。刈払機がどのようなものか分かったところで、この刈払機のメンテナンスについておはなしします。
刈払機の故障原因は主に、その使い方とメンテナンスの方法にあります。誤った使用方法や、メンテナンスをしないことが原因で、故障して使えなくなることがあります。
例えば、エンジンがうまく掛からない場合。この場合の主な原因は燃料系統と点火系統、吸気系統と排気系統のどれかの場合が多くあります。ガソリンを吸いすぎていないか、またはガソリンが薄すぎないかを点検します。また、呼気部のエアクリーナーが詰まっていないか、スポンジが劣化していないかも点検します。
燃料を送るダイアフラムの故障の場合は、ダイヤフラム・メタリングを交換します。燃料を使い切ってから収納していればこのような故障は少ないようです。刈払機は燃料を使い切ってから収納するようにしましょう。
刈払機のメンテナンスを定期的に行っていれば、そんなに故障することはありませんが、
誤った使用法をしたり、定期的に点検を行わないと故障の原因になる可能性があります。
刈払機の点検箇所
では故障を防ぐために、どこを点検したらよいのでしょうか?そのポイントをいくつかご紹介します
回転刃
回転刃を止めているネジの緩みと、止め具のズレがないかを確認します。刃を交換した直後は特に注意が必要です。まれに作業中に回転刃が外れることがあります。その刃が人に当たれば大怪我につながるため、しっかり確認しましょう。
刃の状態の確認
刈払機の刃に変形が起きていないか、刃が欠けていないかを確認します。複数の刃が欠けていれば交換時期です。また、回転刃の位置が偏って欠けると回転バランスが悪くなります。バランスが悪くなった刃は作業時に異常振動を起こすため、交換の判断基準となります。
作業ベルト
普段は使用しませんが、緊急脱出用の金具の点検もお忘れなく。作業中に体調を崩したとき離脱するために使用するもので、金具が正常に作動するか確認します。
燃料パイプ・ポンプ
燃料パイプなどはビニール製のため、劣化が進行しやすい部分です。燃料を入れたまま日向に放置すると、燃料が気化して圧力が高まり破損することがあります。燃料漏れがないか確認し、破損予防に機械を日向に放置しないようにしましょう。
刈払機のメンテナンス方法
定期的に刈払機をメンテナンスしておけば、故障することも少なく安全に長く使用することができます。そこで具体的なメンテナンス法をご紹介します。
グリスを差す
ギアケース(シャフト先端の刈刃を取りつける部分)は刈払機の使用中は常に作動している場所です。その内部のギアが摩耗するのを防ぐためにも定期的にグリス(潤滑油)を差す(グリスアップ・グリスの充てん)ことが欠かせません。
刈刃の目立て
刈払機を使用して草刈り作業をしていると、どうしても石などの硬いものに刃を当ててしま い切れ味が悪くなってしまうことがあります。そのたびに目立てをする必要があり、目立てをしなければ作業効率が悪くなってしまいます。目立てとは、簡単にいえば丸くなった刃をヤスリなどで研いで刃を(目を)鋭角にする(たてる)ということです。
思っているより早く刃は傷んでしまいます。最低でも1週間に1回程度目立てをすると効率よく作業をすることができるでしょう。
刈刃の交換
刈刃の交換は誤った方法で行うと怪我をする恐れがあるので慎重に行いましょう。取り外す前にまず回転を固定すること。刈刃の面には向き(上下)がありますので、確認してから取りつけましょう。丸くなったチップは可能であれば研磨し、欠損の場合は早いうちに交換しておきましょう。
給油
混合燃料やガソリンを補充する際は、異物をタンク内に入れないように注意します。ゴミやホコリが混入するとノズル詰まりによるエンジン動作不良の原因となります。3か月を目安に燃料フィルターの交換、燃料タンクの清掃も忘れずおこないましょう。
刈払機の保管方法
燃料の劣化や、変質による動作不良を防ぐために、シーズン終了や長期使用しない場合はタンクを空にしておきましょう。続いて、空のままのエンジンを始動させそのまま放置すればオッケーです。そうすることでキャリブレーター内に残った燃料も燃焼されることになります。
おおよそ10分で燃焼が完了しエンジンは自然に停止します。次また使用するときに元気に動いてもらうために刈払機のメンテナンス・点検をしっかり行ってから保管しましょう。
まとめ
刈払機はメンテナンス次第で何年も元気に動いてくれるものです。そのためにはやはり定期的にメンテナンスを行うことが不可欠です。
刈刃については消耗品である、と割り切ってある程度まで使ったら思い切って交換することも大切です。そのあたりの見極めをすることで結果的には効率的、経済的な使いかたができるはずです。安全に長く使用する為には自分だけでのメンテナンスだけでなく、業者に相談すると、自分では気づけなかった不具合に気付くことができるかもしれません。
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