
気づかないうちにいつの間にか生えてくる雑草に困った経験はありませんか?庭で植物を育てていると、どうしても雑草との戦いはつきものです。
なかでも芝生に繁殖しやすいスズメノカタビラは、日本全国どこにでも生えるので、手を焼いている人も多いのではないでしょうか。せっかく芝生をきれいに刈っておいても、スズメノカタビラがのび放題ではあまり見た目がよくありません。
そこで今回は、芝生を枯らさずにスズメノカタビラを取り除く方法について紹介していきます。スズメノカタビラが繁殖して困っている人はぜひ参考にしてみてください。
目次
芝生のスズメノカタビラを除草する
スズメノカタビラは繁殖力がとても強い雑草です。5cm~30cm程度の大きさになり、細長い葉をたくさん生やしているイネ科の植物です。
強力な生命力をもっているスズメノカタビラを除草するのはなかなか大変です。芝生にスズメノカタビラが生えてしまった場合は、次のような対処法を試してみてください。
スズメノカタビラを根から引き抜く
まず、一番確かな除草方法は、スズメノカタビラを根から引き抜く方法です。しかし、スズメノカタビラの葉は細いため、普通に引き抜こうとしても、根を残したままちぎれてしまいやすいでしょう。短いスズメノカタビラはとくに抜きにくいので厄介です。
芝生の表面に見えている葉を取り除けても、土の中にスズメノカタビラの根が残っていると、再びのびてきてしまいます。せっかく作業しても根本的な解決には至りません。
そこでおすすめなのが、棒状のものを使って「てこの原理」で土を掘り起こす方法です。ホームセンターなどで売っている除草フォークを使えば便利でしょう。スズメノカタビラが生えている場所にしか使わなければ、芝生を傷めるリスクも少なくすみます。広範囲に雑草が生えていない場合にはおすすめできる方法です。
選択性除草剤を使う
もしも広い範囲にわたってスズメノカタビラが繁殖してしまったら、手で全部取り除くのは大変な労力がかかります。そのような場合におすすめなのが、選択制除草剤です。
選択性除草剤とは、芝生を枯らさずに雑草だけを駆除するための薬剤です。自分で購入する場合には、芝生を枯らさない除草剤であることを確認してください。また、スズメノカタビラのようなイネ科の雑草に効果的な除草剤のなかには、西洋芝には使えないものもあるそうです。庭の芝の種類と、除草剤の説明書きをしっかり確認することが大切です。
芝生にスズメノカタビラが生えにくくしよう
スズメノカタビラは芝生が生育している環境によく順応しています。そのため、いつの間にか芝生の中に繁殖してしまうことはよくあるのです。
土壌を改善して雑草を防ぐ
スズメノカタビラを生えにくくするためには、あらかじめ繁殖しにくい土壌を作っておくことも大切です。スズメノカタビラは日本に多い酸性の土壌を好むので、石灰をまいて酸度を下げるという方法もあります。
芝生の近くに寄せつけない
もしも、芝生の近くにスズメノカタビラを見つけたら、広がる前に早めに枯らすことが大切です。根が残っていると再び成長してしまうので、除草剤などで確実に根を絶やすほうが安心です。手で引き抜く場合は、しっかり掘り起こして根を取り除くようにしましょう。
スズメノカタビラが生える前の時期を狙って除草剤をまくことも1つの手段です。除草剤には雑草に直接まくタイプの「茎葉処理剤」というのものと、生える前に地面にまくタイプの「土壌処理剤」というものもあります。スズメノカタビラが生える前に予防として、土壌処理剤を使用するのもよさそうです。
除草剤を使うときには、どの種類を使えばよいか迷うこともあります。困ったときは業者に相談してみるのもおすすめです。間違って大切な草木を枯らしてしまわないように気をつけてください。
芝生以外に生えたスズメノカタビラの防除
芝生以外の場所にもスズメノカタビラが生えることは珍しくありません。その都度、手で引き抜くこともできますが、見かけるたびに何度も草むしりをするのはやはり労力がかかってしまいます。
芝生や育てている木がない場所に生えたスズメノカタビラは、除草剤を使ってしっかり枯らすのがおすすめです。そのうえで、新たな雑草が生えてこないように対策をしていきましょう。
除草剤を使ってスズメノカタビラを取り除いたあとは、防草シートを使って雑草の繁殖を抑えます。防草シートを地面にかぶせることによって、雑草の成長に必要な日光を遮ることができるので、試してみてはいかがでしょうか。
防草シートを使うときのポイントは、雑草をすべて取り除き、地面を平らにしておくことです。シートがずれないように、ブロックなどの重たいものを乗せておくとよいでしょう。
また、せっかく抜いたスズメノカタビラを芝生の付近に放置しておくと、再び繁殖する原因にもなりかねません。引き抜いたスズメノカタビラはごみ袋などに入れてしっかり処理するようにしてください。
なぜスズメノカタビラの防除は大変なのか
スズメノカタビラは低く刈り込んだ場所でも丈夫に育つうえ、踏みつけられても平気なので、なかなか枯れることがありません。さらに、寒さや暑さにも耐性があり、日陰でも生育できます。基本的には春に穂を出して種をつくるようですが、あたたかい場所だと冬場でも繁殖することもあるそうです。
このように、ほかの植物にとって劣悪な環境においてもスズメノカタビラはどんどん成長していきます。そのうえ、芝生の生育環境で育ちやすく広がりやすいため、防除するのが大変なのです。
また、スズメノカタビラは背が低く、株を広げるようにして生えているため、手で抜こうとしても根がきれいに抜けません。数が多いと引き抜くのにも大変な手間がかかってしまいます。
スズメノカタビラは日本全国どこにでもあり、庭から完全に取り除くことはなかなか難しいかもしれません。しかし、あらかじめ除草剤をまいておいたり、見かけたらこまめに抜いたりすると、大々的な繁殖を抑えることもできるでしょう。もしも、スズメノカタビラがたくさん生えて困っている場合は、業者に相談してみる方法もあります。
まとめ
スズメノカタビラは日本中どこにでもある繁殖力の強い雑草です。芝生の中にも生えるので、除草するのが大変です。
もしたくさん繁殖してしまったら、雑草だけを枯らすことのできる選択性除草剤という薬品もあります。また、スズメノカタビラが生えてくる前に、土壌処理剤という除草剤をまいて、雑草を予防するという方法もあります。
スズメノカタビラはとにかくすぐに生えてくるので、数を増やさないように気をつけることが大切です。除草したあとは、防草シートなどを利用して再び雑草が生えないようにしておきましょう。
スズメノカタビラに悩まされている人は、業者に相談することをおすすめします。労力をかけずにスズメノカタビラを駆除する方法が見つかるかもしれません。
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