
草刈り鎌はその名のとおり、草を刈る際に使用する道具です。しかし、一口に草刈り鎌といってもその種類は1つではありません。状況によって使うべき鎌の種類が変わるのです。しかし、そうした鎌の違いを一目見ただけではわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、草刈りの際のコツや鎌を使いこなすための理解を深めることができるような記事をご用意しました。草刈りをする際には、ぜひ参考にしてみてください。
目次
【草刈りのコツ】用途で鎌を使い分ける
1つ目の草刈りのコツは、鎌の形状を理解することです。鎌には草刈り鎌以外にも草削り鎌や木鎌のような様々な種類が存在します。それらはその用途に特化した形状をしているため、目的に合えばとても優れた道具であるといえるでしょう。しかし、ここでは草刈りをテーマとしているため、それに特化した鎌のみに焦点を当てて紹介したいと思います。
薄鎌
薄鎌は柄の先に軽く湾曲した刃がついているため、一般的な鎌の形状であるといえるでしょう。ただし刃がとても薄いという特徴から、耐久性がやや低い代わりに鋭利であるという強みがあります。
そのため、枝のような固い素材には不向きですが、薄い葉を一気に刈り取るという点においてその本領を発揮するといえるでしょう。夏の時期に繁殖する柔らかい草をもつ雑草には薄鎌が最適です。
中厚鎌
形状は薄鎌と同様であると考えてよいでしょう。ただしその刃には厚さがあり、薄鎌よりも武骨な印象を受ける方もいるかもしれません。その特徴からわかるように、切れ味は薄鎌に劣りますが、耐久性に長けているため固い葉や茎を刈り取ることに向いた構造であるといえます。そのため、イネ科のような雑草を刈るなら中厚鎌がおすすめです。
ねじり鎌
ねじり鎌は、先に紹介した2つの鎌と明らかに形状が異なっています。柄から伸びる刃の部分は一度ねじれており、刃先の全面で地面をえぐるような使用方法です。どちらかというと鎌より熊手に近いような印象を受けるかもしれません。
その使用方法や形状は、草刈り鎌以外の鎌と比べても非常に特異であるといえます。根こそぎ雑草を除去したいときにはねじり鎌を使ってみてはいかがでしょうか。
【草刈りのコツ】正しい鎌の使い方を知る
目的に沿った鎌の選び方がわかったら、次に知るべきは、2つ目の草刈りのコツ、「鎌の使い方」についてです。ねじり鎌は別ですが、薄鎌と中厚鎌の基本的な使い方は変わらないため、ここでしっかりと覚えてしまいましょう。
【使い方】鎌は「引いて」使う
草刈り鎌は柄の先が湾曲しており、その湾曲した構造の内側が鋭利な刃になっています。そのため、葉を刈り取るときはその刃の部分に力がかかるような使い方をしなければなりません。
そう考えたときに最も効率化された動作が、鎌を引くことです。鎌の湾曲で刈りたい草を巻き込み、草を手などで固定して鎌を引くことで一気に切断する。これが鎌の正しい、とても効率化された使い方であるといえるでしょう。
【刈り方】「根本より下」を刈る
鎌の正しい使い方を理解して草を刈ったとしても、草がすぐに生えてきてしまうとしたら、それは効率がよいとはいえないでしょう。そこで必要になるのが、草の刈り方を知るということです。もっと具体的にいえば、草に存在する成長点とその場所を知るということになります。
成長点とは、草が伸びていくうえで欠かせない細胞を増やすための器官です。そのため、ここを刈り取れば草の成長は著しく遅くなるといえるでしょう。その成長点ですが、根と茎の中間点に存在することが多いです。そのため、根から茎になる付近か、可能であれば地表から確認できる根から切断してしまうとよいでしょう。
草刈り鎌の使用にはリスクもある……
草刈りのコツである正しい鎌の使い方と刈り方について紹介しましたが、そこに潜む危険性について無視することはできません。その危険性とは、鎌によって利用者が怪我を負うかもしれないということです。
もちろん怪我というものは、刃のついた道具を扱う際には誰もが背負わなければならないリスクといえますが、鎌はそのリスクが大きいといえます。なぜなら、鎌が「引いて」使用する道具であるからです。
引くことによって草を切断できるということは、その鋭利な刃が自分にも向かってくるということを意味します。そのため、厚手の服で身を保護するのはもちろんのこと、手元が狂わないように注意しつつ作業を進めるようにしましょう。
そしてもし草刈りに不安を感じるのであれば、業者に依頼することをおすすめします。怪我のリスクがなくなるだけでなく、適切な草刈りの方法で作業をおこなってくれるでしょう。
草刈り後は「防草対策」を忘れずに!
草刈りのコツである鎌の扱いを完璧にできたとしても、放置しておけば必ず雑草は再び生えてきます。そのため草刈りをした後は、雑草の生えてこない土壌にしておくことが重要でしょう。
【要注意】塩を撒くのは絶対NG!
植物にとって栄養バランスが崩れた土壌は、育ちづらい場所の条件の1つです。塩を撒けば、確かに雑草の発生は防げるかもしれません。しかし、そのメリットに見合わないデメリットもあるのです。ここではその内の一部を挙げておきます。
・地下に水道管などがあった場合、その設備を劣化させる
・塩分が土壌に残るため、ガーデニングができなくなる
・塩分が近隣の土地に浸透し、被害が拡大する
雑草が生える場所を埋める方法
塩を撒くことをしなくても、雑草が生えないような環境を作り出すことはできます。その方法とは、雑草が生えるはずだった場所に違うものをあらかじめ設置しておくというものです。
防草シート
防草シートとは、雑草が発芽するために必要となる日光などを遮断して、雑草が生えないようにするためのシートです。とても防草効果が高いことが特徴ですが、その見た目から、景観を気にする方もいるかもしれません。
しかしそんな方にもおすすめなのが、防草シートの上から砂利やウッドチップを撒く方法です。こうすることで見た目も美しくなるうえに雑草の生えない環境を作ることができます。
グランドカバープランツ
グランドカバープランツとは、その名のとおり地面を覆うような植物のことを指します。グランドカバープランツをあらかじめ植えておくことによって、雑草が生えるためのスペースを奪うことができます。こうすることによって植物によって景観は保たれ、雑草は生えてこないという環境を作り出せるでしょう。
草刈りで出た「雑草」はどうする?
草刈りをおこなえば、当然ながら相応の量の処理しなければならない雑草が集まるでしょう。こうした雑草は、これまで根とつながっていたため多量の水分を含んでいます。そのため、乾燥させてから処理すると作業が楽になるはずです。
そして乾燥させた雑草を処理する方法はそのまま可燃ごみにだすか堆肥にするかの2通りあります。堆肥にするのであれば、庭に50cm前後の穴を掘って乾燥させた雑草を埋めてください。
しっかりと乾燥した雑草であればそのまま土にかえり、土壌に栄養をもたらしてくれるでしょう。また、業者に草刈りを依頼した場合はこのような作業もおこなってくれるため、処理が億劫だと感じるならば業者に依頼することをおすすめします。
まとめ
鎌には様々な種類があり、その内の1つに分類される草刈り鎌のなかにもさらにいくつかの種類が存在します。そしてこれらは目的によって使い分けることでそれぞれ高い効果を発揮してくれるでしょう。
こうした鎌は、基本的に引く動作によって草の成長点を刈り取ることで効果的に雑草の刈り取りが可能になります。草刈りのコツである鎌の扱いを覚えることが、雑草を除去する際に大きな助けとなるでしょう。
しかし、その動作が原因で怪我につながるおそれもあるので、十分に安全に気をつけて作業するよう注意してください。また、雑草の除去をした後の草の処理や土壌への配慮が草刈り後の土地の景観を大きく左右するでしょう。そのためここで紹介したことを参考にしつつ、実践してみることをおすすめします。
そして、一連の流れのなかで「怪我に対して不安がある」「作業の進め方に自信がない」という方は業者に依頼するという方法もあります。もしどの業者がよいのかわからないという場合は、弊社までお気軽にお問い合わせください。無料で相見積りをおこなうこともできますので、依頼に合ったプロの業者を見つけることができるでしょう。
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