防草シート固定用ピンの選び方!種類ごとの特徴と打つときのポイント

2021.4.30

防草シート固定用ピンの選び方!種類ごとの特徴と打つときのポイント

「毎年の草むしりがわずらわしい……」という理由で、防草シートを敷いて二度と雑草が生えてこないようにしてしまおうと考えている人は多いでしょう。防草シートを敷くためには、固定するピンが必要です。

このピンにはさまざまな種類のものがあり、どれを選べばいいのかわからないとお悩みではないでしょうか?また、ピンの使い方がよくわからないという人もいるかもしれません。

そこでこのコラムでは、これから防草シートを敷こうとしている人が防草シートのピンをどのように選べばいいのかを解説します。

防草シートの施工方法と、ピンを打ち込むときのポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

防草シート用ピンの形

防草シートを固定するために使用するピンには、さまざまな形状のものがあります。それぞれに特徴がありますので、防草シートを張る場所などによって適切なものを選びましょう。ここでは、代表的な防草シートのピンの種類をご紹介します。

U字・コの字型

2本の足を地面に打ち込む形になりますので、安定感がありシートがずれにくいのがメリットです。U字型は刺したときに頭部分が少し突き出る形になりますので、抜くときには便利ですが、上を歩いたときなどに引っかかって抜けてしまうこともあります。

コの字型は頭がフラットなのででこぼこができず、抜けにくいのが特徴です。抜くときはマイナスドライバーなどを使ってテコの原理を利用するとよいでしょう。

J字型

U字型やコの字型の、片方の足を短くした形のピンです。ピンを打ち込むときに地中の石などに足がぶつかってしまった場合に、足の長さの差を利用して、向きを変えることで同じ場所に打ち込むことができます。頭部分はU字型などと同じなので、シートの安定感は確保できます。

通常の釘よりも頭部分が大きく、シートをしっかりとホールドできるようになっているのが特徴です。太いので硬い地盤や石が多い場所でも比較的容易に打ち込むことができます。一方で、抜けやすいという欠点があり、砂利の下などもともと抜けにくい場所に使われることが多いです。

 防草シート固定用ピンの選び方!種類ごとの特徴と打つときのポイント

プラスチック杭

ブラスチック製の杭は鉄製の釘のように、さびないですが強度が弱く、耐久性が低い傾向があります。一時的な仮止めによく使われます。返しがついているものが多く、抜けにくいのがメリットです。

番外編:ワッシャー

防草シートのピンのほとんどはどんな形であれ、シートに穴をあけて打ち込みます。この穴の隙間から雑草が生えてくるおそれもあるのです。そこで、ピンの頭の上にかぶせて隙間をふさぐカバーがワッシャーです。

ピンとシートとをホールドして、抜けにくくする効果もあります。いろいろな形のピンに対応しているものがありますので、防草効果を高めるために活用しましょう。

防草シート用ピンの先端の形と長さ

防草シートのピンにはいろいろな形、太さや長さのものがありますが、どのような基準で選べばいいのでしょうか。少し細かいところですが、使い勝手などに大きく影響するポイントでもありますので、しっかりチェックしましょう。

先端の形

ピンの先端の形状はあまり気にしないかもしれませんが、重要なポイントでもあります。ピンの先端は、できるだけとがっているもののほうが使いやすいでしょう。

ピンの先端が丸いものやフラットな形のものは、防草シートに刺すときにシートを突き破るような形になります。そうするとシートの穴が広がったり破れたり、シートがよれてしまう原因になるのです。

先端がとがっているものはシートを切るように刺すことができるので、開く穴を最小限にすることができます。抵抗なく突き通すことができるのでシートが寄れることもありません。

太さ

シートに開く穴を最小限にするという考えでいくと、ピンはできるだけ細いもののほうがいいような気もします。しかし、細いピンはそれだけ耐久性が低く、施工時に曲がってしまうおそれもあります。ある程度太いもののほうが長持ちしますし、多少硬い地盤にも打ち込みやすいのです。

長さ

ピンは長いほど抜けにくく、シートをしっかりと押さえつけることができます。しかし、あまりに長すぎても打ち込むときに不便です。地中の石や硬い地盤にぶつかって最後まで刺すことができなくなることもあります。そのようなときに対応できるよう、長いものと短いものを両方用意しておくのもひとつの対処法です。

防草シート用ピンの材質

ピンの材質によって強度や価格などが変わってきます。防草シートのピンを選ぶときには、材質も気にしてみるといいでしょう。それぞれの材質による違いを見ていきます。

鉄製のピンのメリットは、価格が安いということでしょう。また、強度があり丈夫なので施工がしやすく、地盤の固い場所でも使うことができます。金属なのでさびてしまいますが、少しさびつくことで周りの土とくっついて抜けにくくなるメリットでもあります。

 防草シート固定用ピンの選び方!種類ごとの特徴と打つときのポイント

プラスチック

耐久性が低く劣化しやすいというのが欠点です。返しがついているものは抜けにくいものの、ひび割れなどによってシートが外れてしまうこともあるようです。鉄などに比べて強度が低いので打ち込んだときに石などにぶつかると割れたり変形したりしてしまうおそれもあります。

強度の低さを逆に利用して、配管などが通っている場所で使われる場合もあるのです。プラスチックは加工しやすいことから、抜けにくいような形状のものが多く販売されています。

ステンレス

ステンレス製のピンはさびないので見栄えがよく耐久性が高い反面、抜けやすいのが欠点です。強度や耐久性がある分、価格はほかの素材よりも高いことが多いです。

防草シートに刺すピンの間隔

刺すピンの数は少ないほうが費用は安く済みますが、あまり少なすぎると防草シートをしっかりと固定できず、ズレたりめくれたりしやすくなります。防草シートにピンを打つときの間隔は、最低でも縦横50cmの幅が目安です。

縦横それぞれに端から50cm間隔にピンを打ちます。たとえば縦1m×横1mの大きさの防草シートにピンを打つ場合、縦に3本、横に3本、計9本のピンが必要だということになります。

ただし、これはあくまで最小限の数です。地盤が緩い場所や頻繁に人が歩くような場所の場合はピンが抜けたりシートがずれたりしやすくなりますので、もっと狭い間隔でピンを打つ必要があるでしょう。

ピンをたくさん打つことでシートを強く固定できるだけでなく、隙間が少なくなるので防草効果も高まります。また、シートを複数枚使う場合には、その重なり部分にもピンを打つ必要があります。できるだけピンの数を少なく済ませたいのなら、枚数が少なく済むように大きな防草シートを使うとよいでしょう。

 防草シート固定用ピンの選び方!種類ごとの特徴と打つときのポイント

ピンの用意ができたら防草シートを張ろう

防草シートとピンを選んで用意したら、いよいよ施工をしていきましょう。防草シートの施工は確実におこなわなければ十分な防草効果を得られません。しっかりと効果を発揮してもらうための防草シートの施工手順を解説します。

①まず防草シートを敷く場所の雑草と石を取り除き、地面を平らに整地します。柔らかい土壌の場合は足で踏み固めるなどして転圧しておきましょう。この整地の工程をしていないと、後々地面がへこんで防草シートに隙間ができる原因になります。
②防草シートを敷きます。複数のシートを使う場合には隙間ができないように、シート同士の端を10cmほど重ねて敷いていきましょう。
③施工する場所にあわせてシートをカットします。このとき、シートの端は地面の面積に対して10cmほど長めにしておきましょう。この時点でぴったりにカットすると施工するうちに隙間ができてしまうことがあり、そこから雑草が生えるおそれがあります。
④ハンマーなどを使ってピンを打ち込みます。最後までしっかりと打ち込むことが大切ですが、地中に配管などが埋まっていた場合にはそれを傷つけてしまうおそれがあります。あまり力を入れず、軽めに打ち込むようにしましょう。
⑤ピンの頭部分をワッシャーやテープで保護します。
⑥シートの重ねた部分に補修用テープを貼り、隙間をふさぎます。
⑦端にはみ出しているシートをカットしましょう。端部分がコンクリートなどの場合は、接着剤やテープで止めておくことでめくれや雑草の種の侵入を防ぐことができます。

防草シートにピンが刺さらなかったら

防草シートにピンを打ち込んでいるときに、なにか硬いものにあたって打ち込めなくなったという場合には、打つ場所を変えるか、角度を変えて打ち込んでみましょう。打つ場所を変える場合には一度打った場所に穴が残ってしまいますので、テープなどでふさいでおきます。

また、短めのピンに変えるという方法もあります。地中には水道管などの配管が通っていることもありますので、無理に打ち込もうとしてそれを傷つけないように注意が必要です。

配管などではなく、地盤が硬くて打ち込めないというときには、先にドリルなどで穴をあけてから、そこにピンを打ち込むこともできます。また、太めの釘であれば硬い地盤でも打ち込みやすいでしょう。

また、どうしてもピンを打つことができないときには重りを置くなどして代用することも可能です。ピン以外のもので防草シートを固定する方法については、この次の項目で詳しく解説します。

 防草シート固定用ピンの選び方!種類ごとの特徴と打つときのポイント

防草シートをピン以外の方法で留めるには

防草シート専用のピンでなくても、防草シートを固定できるものはあるのでしょうか。いくつか例をあげてみてみましょう。

通常の釘

木材などで使用する通常の釘でも、防草シートに打ち込むことはできます。ただし、防草シート用の釘と比べて頭部分が小さいことが多いので、風などで引っ張られて穴が広がると、防草シートが釘から外れてしまうことがあります。もし使うのであればできるだけ頭の大きなものを使うか、ワッシャーをかぶせてシートと釘を固定しましょう。

ブロックなどの重り

防草シートの上にブロックなどの重たいものを置いておけば、ピンを打ち込まなくてもシートを固定することができるでしょう。ただし、めくれを防ぐためにはたくさんの重りを置く必要がありますので、見栄えはよくないかもしれません。

また、重りに土のうを使う場合は注意が必要です。土のうに入った土が防草シートの上にこぼれると、その土から雑草が生えてしまうことがあります。

砂利や人工芝

重りとして使うのなら、砂利や人工芝はちょうどいい舗装材です。防草シートだけだと殺風景ですが、砂利や人工芝を敷けば見栄えもよくなります。砂利や人工芝を敷くときにはその下に防草シートを敷くのが一般的ですので、もともと相性のいい組み合わせです。

ただし、砂利も人工芝もその上を人が歩くうちに、地面がずれたりへこんだりしてくることがあります。そのとき、防草シートがしっかりと固定されていないと隙間ができて、雑草が生えてきてしまうおそれもあるのです。

やはり防草シートは専用のピンを使ってしっかりと固定するのがもっとも確実な方法でしょう。防草シートを隙間なくきれいに敷くには、ある程度の技術が必要です。もしも自分で施工する自信がないのであれば、草刈り業者に相談してみましょう。

草刈り業者は草刈りだけでなく、雑草予防として防草シートの施工にも対応しているところがあります。雑草の手強さを知り尽くしている草刈り業者なら、不備なく確実な施工をしてくれるでしょう。

防草シートの施工に対応している業者を探すには、生活110番が便利です。希望するサービス内容の業者を簡単に検索できるほか、複数の業者の料金もひと目で比較することができます。

電話やメール、LINEでの相談にも24時間無料で対応しているので、いつでも気軽に相談することができるのです。生活110番を使えばぴったりの業者が見つかるはずですので、ぜひ活用してみてください。

 防草シート固定用ピンの選び方!種類ごとの特徴と打つときのポイント

まとめ

防草シートのピンにはいろいろな形や素材のものがあり、それぞれ特性があります。防草シートを施工する場所や用途、地盤の硬さによって、適した種類のピンを選択しましょう。

ピンはたくさん打ち込んだほうが防草シートは安定します。できるだけ少なく済ませたいという場合でも、最低50cmの間隔で打ち込みましょう。シートがめくれたり隙間ができたりしてしまうと、その隙間から雑草が生えてきてしまいます。

地中には配管が通っていることがありますので、途中でピンが引っかかることがあっても無理やり打ち込んではいけません。ピンが刺さらない場合には場所や角度を変えるなどして対処しましょう。

ピンはほかのものでも代用することはできますが、確実性ではやはり専用のピンが1番です。また、業者に依頼すれば施工の手間も省けますし、雑草が生えてきてしまうといった失敗も少なくなるでしょう。

業者の選び方がわからないという場合には、生活110番に相談してみてください。24時間相談に対応していて、最適な業者を無料で紹介してもらうことができます。

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