
セイタカアワダチソウという雑草の名前は知らなくても、ほとんどの人は実物を目にしたことがあるのではないでしょうか。セイタカアワダチソウは空き地や河原などによく生えている、背が高く黄色い花をつける雑草です。
元々は北アメリカ原産の外来種ですが、日本国内でも戦後に爆発的に増え、いまでは強害雑草として知られています。そんな、セイタカアワダチソウを効率よく駆除するには、生態を知ることが大切です。
今回のコラムでは、増えやすいセイタカアワダチソウの駆除方法や、生態について解説していきます。セイタカアワダチソウが繁殖して困っている人は、ぜひ駆除する際の参考にしてみてください。
目次
セイタカアワダチソウの駆除には除草剤が効果的
とても強い繁殖力のあるセイタカアワダチソウは、いつの間にか広範囲に生い茂っていることも少なくありません。ここでは、厄介な存在のセイタカアワダチソウが、なぜすぐに繁殖してしまうのかをお伝えしていきます。
セイタカアワダチソウがすぐに繁殖する理由は、地下茎にあります。セイタカアワダチソウは秋に黄色い花をつけますが、花が枯れたあとでも地下茎は生きていて、越冬して発芽ことができるのです。また、地表に生えている部分だけを取り除いても、地下茎が生きていれば再び芽をのばしてしまいます。
そのため、地表にのびた部分だけを草刈りをするだけでは、完全にセイタカアワダチソウを駆除することはできません。セイタカアワダチソウを駆除するには地下茎を根こそぎ枯らす必要があります。
セイタカアワダチソウの地下茎は、根を張る力も強いうえに絡みあっていることも多いので、手で取り除くことは大変です。ましてや、広範囲に生えてしまっている場合はなおさら困難でしょう。
そこで、セイタカアワダチソウを駆除するのにおすすめの方法が除草剤です。除草剤を散布すれば、手で引き抜くより少ない労力で、セイタカアワダチソウを枯らすことができます。
雑草がのびていると除草剤の効果が弱まるので、成長したセイタカアワダチソウを1m以内の長さに刈ってから使用しましょう。また、せっかく除草剤をまいても雨が降ると薬剤が流れ出てしまうので、2日以上晴れが続く日を選んで作業をおこなってください。
除草剤を使用しても、1度ですべてのセイタカアワダチソウを駆除するのは難しいかもしれません。半月ほど様子をみて、再び芽が出ているようなら2度目の除草剤の散布をおこなうことをおすすめします。
セイタカアワダチソウの生態について。鼻がムズムズするのは勘違い!
セイタカアワダチソウは、秋になると長い茎の先端に黄色い花をたくさん咲かせます。小さな黄色い花が集まってふわふわとしている見た目や、風に吹かれて揺れる様子から、花粉症の原因になると思われていることもあるようです。
しかし、花粉症の原因となる植物が風によって花粉を運んでいるのに対し、セイタカアワダチソウの花粉は虫によって運ばれています。このように、虫に花粉を運んでもらう植物のことを虫媒花(ちゅうばいか)といいます。
セイタカアワダチソウの場合、見た目の特徴や繁殖力が強いイメージから花粉やアレルギーの原因であると誤解されやすいですが、実際は風で花粉がまき散らされることはないのです。
そのため、花粉症などのアレルギーを予防するために、身近なところにあるセイタカアワダチソウを駆除する必要はないといえます。ただし、雑草が生い茂ると育てている植物や作物の栄養を奪ってしまったり、害虫を寄せつけてしまったりする場合もあります。雑草はこまめに除草しておくほうがよさそうです。
セイタカアワダチソウを何年も放っておくと勝手に弱くなる?
先にも紹介したように、セイタカアワダチソウは地表に見えている部分が枯れても、地下茎が生きていれば再び芽を出せるため、繁殖しやすい雑草です。さらにもう1つ、セイタカアワダチソウの繁殖力が強い理由があります。
それは、セイタカアワダチソウの根から、他の植物の成長を阻害する化学物質を出しているということです。このように、根から化学物質を出して植物の発芽をおさえることを「アレロパシー」といいます。
セイタカアワダチソウは強い生命力とアレロパシーによって、他の雑草の成長をおさえながらどんどん繁殖エリアを広げてきました。そのため、人の手による駆除が追いつかないほどに生い茂っているというケースも珍しくありません。
しかし、アレロパシーは他の植物の成長を妨げるだけでなく、セイタカアワダチソウそのものの成長を阻害してしまうこともあります。このようなアレロパシーの作用によって、セイタカアワダチソウが自家中毒に陥ることもあるのです。
そのため、ある時期には一面に生い茂っていたセイタカアワダチソウが、駆除しなくても数年後に減っているということがあります。いますぐにセイタカアワダチソウを駆除しないと困るという場合でなければ、長い目で様子をチェックしていくのもよいかもしれません。
手に負えないほど茂っていたら業者に相談してみよう
これまで紹介してきたように、セイタカアワダチソウは花粉症などのアレルギーの原因にはなりません。また、アレロパシーによってセイタカアワダチソウが自然に減っていく場合もあります。
しかし、すぐにでもセイタカアワダチソウを駆除したいということもあるでしょう。とくに、他の植物や作物を育てている場合は、成長を阻害されるおそれも考えられます。
セイタカアワダチソウは刈り取りのあと、除草剤を併用することで枯らすという駆除方法もあります。しかし、あまりにも広範囲に生えている場合は自分の手に負えないかもしれません。そのようなときには、草刈りをしてくれる業者に依頼してみてはどうでしょうか。
草刈りの業者に作業をお願いするとコストはかかりますが、自分で作業する手間が省けるのが大きなメリットです。普段、忙しくてなかなか除草ができない人でも、雑草問題を解決することができるでしょう。
また、自分で除草するとしても、除草剤をはじめさまざまな道具を用意する手間やコストはかかります。不慣れな人にとっては、除草剤選びで迷うことがあるかもしれません。そのようなときは、草刈りの実績を多く持っている業者に依頼して、確実にセイタカアワダチソウを駆除してもらうことをおすすめします。
まとめ
セイタカアワダチソウは、秋になると黄色い花をつけて群生している背の高い雑草です。とても生命力が強く、見た目には枯れていても地下茎が生きていると越冬して再び芽を出してくることもあります。
そのため、地表に見えている部分だけを取り除くだけでは、駆除することは難しいといえます。自分でセイタカアワダチソウを駆除したい場合は、セイタカアワダチソウを短く刈り取ってから除草剤をまくのがおすすめです。
セイタカアワダチソウは見た目や厄介な雑草という印象から、花粉症の原因と思われがちですが、花粉を風で飛ばすことはありません。そのため、花粉症対策として慌ててセイタカアワダチソウを駆除する必要はないといえます。
また、セイタカアワダチソウは他の植物の成長を邪魔する物質を根から出すアレロパシーという性質があり、自らの成長も抑制してしまいます。そのため、自然にセイタカアワダチソウの数が少なくなっていくかもしれません。
しかし、セイタカアワダチソウが生い茂っていて、すぐにでも駆除したいという悩みを抱えている人も多いでしょう。自分でセイタカアワダチソウを駆除するのが難しい場合には、草刈りをしてくれる業者に依頼してみてはいかがでしょうか。忙しい人でも、手間をかけずにセイタカアワダチソウの悩みを解消することができるでしょう。
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