初心者でも簡単!劣化したアスファルトを補修する方法と便利アイテム

2021.4.30

初心者でも簡単!劣化したアスファルトを補修する方法と便利アイテム

「自宅駐車場のアスファルトにひびが……!」アスファルトは昔からおもに道路や駐車場で使われてきた舗装材ですが、いまや一般住宅の駐車場や庭で使われることも珍しくはありません。

アスファルトを使っていると気づくことは劣化による破損。ひびが入ったり穴が開いたりしてしまいます。そんなときは自分でアスファルトの補修をしましょう。今回はアスファルトの劣化の種類と補修について解説します。

アスファルトの劣化現象

アスファルトは毎日車が上を通過し、日にさらされ続けるなど、劣化しやすい環境下で使われています。当然そのような環境を想定して作られていますが、それでもさまざまな劣化がおきます。

ひび割れ

ひび割れはアスファルトが線状、もしくは亀甲状に破損する劣化のことです。

線状のひび割れは車が通過したときにかかる力の蓄積や、温度変化などの経年劣化によって起こる劣化です。道路はアスファルト混合層と路盤が重なった構造になっていますが、このひび割れは表面のアスファルト混合層で起きます。

亀甲状のひび割れは、路盤のアスファルト混合層を支える力が弱くなることで発生します。線状のひび割れを放っておくと、その隙間から雨水が路盤に浸透していきます。その結果路盤が弱くなり支える力が低下し、亀甲状のひびが発生するのです。

わだち掘れ

わだちとは車が通った場所につく跡のことで、わだち掘れとはわだちによる道路のへこみのことです。何度も車がアスファルトの上を通ることで、路盤とその下の路床が圧縮変形していきます。これに表層であるアスファルト混合層が追従し、車輪が通過した部分がへこむのです。わだち掘れは、同時にひび割れを引き起こす劣化でもあります。

でこぼこ

ひび割れやわだち掘れが発生していると、近辺のアスファルトででこぼこが発生する場合があります。また道路を補修した際にも補修箇所と既存のアスファルトの接合部に、でこぼこができることがあります。

寄り・くぼみ

寄りは道路が局所的に盛り上がることで、「こぶ」ともよばれます。寄りが発生すると、寄ったアスファルトの分だけほかの箇所がへこむようになり、これを「くぼみ」とよびます。

寄りとくぼみは車輪が通過する部分でよく発生し、とくに制動・停止をくり返す場所に発生します。寄りとくぼみが大きくなると、車両の走行安全性が著しく損なわれるおそれがあります。

こうした劣化は放置しておくと、車のスリップなどにつながる可能性があるため危険です。そのため、なるべく早い、アスファルトの補修が進められています。
      アスファルトの劣化現象

アスファルトに穴(ポットホール)が開くメカニズム

ポットホールはアスファルト舗装表面に開いた小さな穴のことです。雨季によく発生するアスファルトの劣化の一種で、走行車用の走行安全性を損なうおそれがあります。またポットホールは上を通過すると振動や騒音が生じるため、沿道環境に悪影響を及ぼす劣化です。

ポットホールが発生するメカニズムには、ひび割れが関係しています。

1.通行する車両の重みや紫外線、温度変化などの経年劣化によりひび割れが発生します。

2.ひび割れから雨水が、路盤・路床に侵入します。このとき同時に亀甲状のひび割れが起きると、さらにポットホールができやすくなります。

3.雨水が侵入した路盤の上を車両が通過すると、雨水と一緒に路盤の細粒が噴き出すポンピング現象が発生します。このポンピング現象により、路盤とアスファルト混合層の間に空洞が生じます。

4.空洞が生じた部分は著しくもろくなっており、車両の通過で陥没・破損してしまいます。これがポットホールになります。

以上のようなメカニズムでポットホールは生じ、放っておくと危険なためアスファルトを補修しなくてはなりません。
      アスファルトに穴(ポットホール)が開くメカニズム

アスファルト補修に役立つ道具

ひび割れやわだち掘れ、ポットホールが生じてしまったアスファルトは補修しなくてはなりません。公道はもちろんのこと、私有地で使われているアスファルトも、自分で補修することができます。補修には次のような商品が役立ちます。

マイルドパッチ

「マイルドパッチ」は前田道路株式会社が発売している、全天候型の高耐久型常温アスファルト合材です。人と環境に配慮された製法でつくられており、簡単に施工できることが特徴です。

使い方は簡単で、袋に入った材料を補修箇所に敷き、しっかり踏みしめた後に水をかけるだけで固まります。防草対策や水たまり、ぬかるみ対策としても用いられます。

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オレンジパッチ

「オレンジパッチ」は山王株式会社が販売している、全天候型のアスファルト補修材です。VOCとよばれる揮発性有機物質を含んでおらず、マイルドパッチと同じように人と環境に配慮されています。施工も簡単で、補修箇所にオレンジパッチを敷き詰めるだけです。あとは通過する車の重量で自然に固められていきます。手が汚れる心配がなく、短時間で補修できるメリットがあります。

まとめ

道路や駐車場でよく使われるアスファルトは、長期間の使用で劣化してきます。劣化の症状はざまざまで、ひび割れやわだち掘れ、ポットホールなどが代表的です。これらの劣化を放置しておくと、騒音の原因になったり走行安全性が損なわれたりするおそれがあります。

そうならないためには劣化したアスファルトの補修が大切です。公道はもちろんのこと私有地のアスファルトなども補修する必要があり、補修は簡単に行うことができます。

各社から販売されている補修材は個人で使うことを想定しており、簡単に施工できるように設計されています。自宅のアスファルトの劣化が気になる方は、補修を検討されてはいかがでしょうか。

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