ワンランク上のアスファルト『改質アスファルト』で快適な道路に!

2021.4.30

ワンランク上のアスファルト『改質アスファルト』で快適な道路に!

時代と共に道路のアスファルトはどんどんよくなってきており、車の運転をされる方は
そのよさを実感されているのではないでしょうか?通常のアスファルトは砂と石をストレートアスファルトという原油を精製してできた最も重質なものと混ぜたものでした。しかし、それでは高速道路など車が多く通る道では水溜まりやわだちができやすいという欠点がありました。そこで、ストレートアスファルトにゴムや樹脂などを入れて耐久性を高めた改質アスファルトというものができました。今回は、改質アスファルトについてご紹介していきます。

改質アスファルトとは?

改質アスファルトは、ゴムや樹脂などを加えて耐久性などを高めたものです。ストレートアスファルトを容器に入れ25度の室温で1時間放置していた場合、容器を傾けると液体は流れてしまいます。しかし、改質アスファルトは流れることなく容器の底に残っています。このような特徴を持っていることから、交通量が多く劣化しやすい道の強度を確保し、タイヤの跡となるわだちができないようにする耐久性があることが分かるのです。

そして、その耐久性を活かして交通量の多い道や雨の多い地域や水はけが悪い道などで使用されています。とくに日本は四季があり、気候変動が厳しいです。改質アスファルトは世界にも負けないくらい多くの種類があり、何度も改良されているのです。

改質アスファルトの歴史は古く、1950年代から検討され始めて1966年にはアスファルト改質材のSBRラテックス(合成ゴム)が国産化されました。ゴムの特性を活かし、寒い地域でのアスファルトのヒビや耐摩耗性、骨材付着性の向上のために開発されました。

1970年代になると改質アスファルトは大幅に普及しました。同じく1970年頃はトラックなどの行き来が増えて荷物の重さによるアスファルトへの影響も問題となり、セミブローンアスファルトの開発が始まりました。また、スチレン系熱可塑性エラストマーというものが登場し、低コストでゴムに近い特性があるのでアスファルトへの混合性に適しているとして使用されるようになりました。

1980年代には、イラン・イラン戦争の影響で原油が大幅に値上がりした結果、改質アスファルトは一時的に低迷しました。しかし、1988年にアスファルト舗装要綱の改定により、改質アスファルトが特殊材料から、一般材料としての位置づけに改定されたことにより、1990年代以降大幅に使用されるようになりました。

1990年代後半には、環境対策の一つとして排水性かつ騒音減少効果のあるポリマー改質アスファルトH型などが現在に至るまで多く使用されています。
       改質アスファルトとは?

改質アスファルトの種類

改質アスファルトには大きく3つの種類があります。詳しくご紹介していきましょう。

ポリマー改質アスファルト

ストレートアスファルトにポリマーなど(ゴムや樹脂)を混ぜたものです。その中でも、工場で事前に混ぜたものをプレミックスタイプといいます。また、アスファルト混合物を製造する時、アスファルトを舗装する際に直接ストレートアスファルトと混ぜるタイプをプラントミックスタイプと言います。

セミブローンアスファルト

ストレートアスファルトに、空気を吹き込む操作(ブローイング)を行うことでアスファルトを酸化されて劣化させることで、アスファルトの硬さを強くして交通荷重に対応できるように製造したものです。

硬質アスファルト

硬度の高い天然アスファルトにストレートアスファルトを混ぜたものです。

アスファルトを適材適所

実際にどんな場所に改質アスファルトを使用するとよいのかをご紹介します。

工事がなかなかできない高速道路

ストレートアスファルトより約2倍の寿命を持つ改質アスファルトなので、劣化による工事の数を減らす効果があります。なかなか道路を通行止めにしてアスファルトを舗装するのは手間がかかるので改質アスファルトにした方が、コストや維持管理の軽減になるでしょう。

水はけが悪い道や街中の道路

排水性舗装に使用することで、水はけがよくなり街で人に水しぶきが掛かることを防ぐ効果があります。また、水はけが悪い道では夜間、水に明かりが反射して運転しにくい場合があります。しかし、水はけがよくなることで雨上がりの夜道でも安心して運転できます。騒音も抑える効果があるので住宅街でも効果あります。排水性舗装とは、水を浸透させるように隙間を開ける構造になっていることです。アスファルの原石と原石に隙間を開けるので通常であれば強度に問題が起こりますが、改質アスファルトであれば強度を保ったまま舗装できるのです。
      アスファルトを適材適所

交通量の多い道

多くの車が通ることで、タイヤの力が同じ部分に掛かりわだちができる場合があります。しかし改質アスファルトであれば変形に強いので、交通量の多い道でもわだちができにくい効果があります。また、トラックなど荷物が重いものが通っても変形に強く運転しやすいでしょう。でこぼこしないので、歩行者への水はねも少なくなり、ハンドルがとられる危険性も少なくなります。

橋の上など舗装しにくい場所

橋の上は舗装する際に、内部に水がたまりにくいので舗装しにくい場所です。橋を交通止めにはできませんし、工事回数を減らすためには改質アスファルトが大活躍します。耐久性のある改質アスファルトであれば、快適な路面を長く維持できます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は改質アスファルトについてご紹介してきました。改質アスファルトにするだけで、長くきれいな道路が続くことが分かりました。そして、水たまりやわだちが無くなることで事故の危険性を防ぐこともできます。もし、改質アスファルトで舗装をお考えの方やご相談がある場合は、当サイトをご活用ください。お手伝いさせていただきます。

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