一人でもできる!井戸掘りマニュアル!

2021.4.30

一人でもできる!井戸掘りマニュアル!

家族が多い家庭や家庭菜園を営んでいる方の悩みのひとつに、水道料金が挙げられます。毎月の水道料金を少しでも安くしたいと考えるならば、自宅に井戸を作ってみてはいかがでしょうか。井戸水ならばいくら使っても上水道料金は発生しませんし、下水道に流さなければ下水道料金もかかりません。

水温は年間を通してほぼ一定ですし、良質な地下水であればカルキ臭を気にすることなく美味しく飲むことができます。他にも地震などの災害時に非常用水源として活用できるなど、多くのメリットがある井戸ですが、実は専門業者に頼まなくても自力で掘ることが可能なのです。

井戸は一人でも掘れる!

井戸には主に掘り抜き井戸と打ち抜き井戸の2種類があります。掘り抜き井戸とは人が通れるくらいの大きな穴を地面に掘り、そこにローブを取り付けた桶やバケツを放り込んで、地下水を汲み上げる井戸のことです。

田舎を舞台にしたアニメや時代劇でよく見られる、一般的にイメージされやすい井戸がこのタイプです。

一方、打ち抜き井戸は地面に細い穴を掘ってパイプを打ち込み、ポンプを使って地下水を汲み上げます。この打ち抜き井戸は掘り抜き井戸に比べて作業が簡単で作業中の危険性も低いため、道具を揃えて根気よく掘っていけば、自分一人だけの力で井戸を作ることができるのです。

一人でもできる!井戸掘りマニュアル!

打ち抜き井戸を掘る手順

井戸を掘るにしてもどこに地下水脈があるのか、どれくらい掘ればいいのか、何も知らずに闇雲に作業するのは無謀です。事前に自分が住んでいる地域のボーリングデータを調べておきましょう。

ボーリングデータとは各地の地質状態を調査した結果をまとめたもので、国土交通省のサイトで無料閲覧が可能です。さらに役所の下水道管理課に出向いて井戸を掘りたいという旨を伝え、相談しましょう。

井戸を設置する際の注意事項や、井戸設置場所の判断材料となる情報を教えてもらえます。

地質について理解できたら、いよいよ実際に井戸を掘る作業に移ります。井戸を掘るときは周囲にスペースがあり、なるべく障害物の少ない場所を選んでください。数メートルにも及ぶパイプの使用や掘り出した土砂の運搬を考えると、ある程度の広さが必要になります。次にスコップなどを使って「鞘管」を埋められるくらいの穴を掘りましょう。

鞘管とは井戸の外周部分となるパイプのことで、塩化ビニールパイプを用いるのが一般的です。続いて鞘管の内部に「井戸掘り機」を差し込み、深い穴を掘っていきます。掘り進めるうちに鞘管が地中に埋まっていくので、頃合いを見て新たな鞘管を接続して再び穴を掘っていく、という作業を地下水に辿り着くまで繰り返します。

地下水の水位低下を想定して水深が2メートル以上になるくらいまで掘り進めておきましょう。水質検査をして問題がなければ、晴れて自分専用の井戸の出来上がりです。

井戸掘り機を自作しよう!

井戸掘り機には種類がいくつかあるのですが、ここでは一般人でも手に入れやすい材料で作れる物をご紹介します。

初めに逆止弁を利用した弁式井戸掘り機についてご説明しましょう。

先端にゴム製の弁を取り付けた塩化ビニールパイプを利用し、穴底の土砂を取り上げるという仕組みです。弁を内側にしか開かない逆止弁にしておくのがポイントです。作業は鞘管の中に水を流し込み、そこに井戸掘り機を差し込んで行います。

井戸掘り機で穴底の土砂を削って掘り進めていくわけですが、その際に土砂と混ざった水が弁を押し開け、井戸掘り機の内部へと流れ込みます。弁は水と土砂の重みで閉まるため、内部の土砂をそのまま回収できます。

弁式井戸掘り機には鉄製のパイプを用いた物もあります。その強度を利用してパイプ先端部を角状や爪状に改造し、先端部の内側に逆止弁を取り付けます。高い掘削能力を誇るものの、塩化ビニールパイプよりも重いのが難点です。次にご紹介するのは水圧を利用した井戸掘り機です。

これは水道と繋げたパイプの先端に土砂の受け皿を取り付けた物で、底部を切り取った空のペットボトルを下向けてパイプ先端に設置することで簡単に作れます。高圧力の水流で巻き上げた穴底の土砂を受け皿で受け止めて回収する仕組みです。

一人でもできる!井戸掘りマニュアル!

井戸には寿命がある

一般人でも井戸を掘ることは可能ですが、かなりの労力が必要となります。また掘り進める際に硬い岩や地層とぶつかれば失敗となりますし、いくら掘っても地下水が出ないこともあります。

そして仮に必死の思いで井戸を完成させたとしても永遠に使えるわけではありません。どれだけメンテナンスに気を配っても経年劣化は避けられず、水質が低下する恐れがあるのです。そのため自力での井戸制作の労力とメンテナンスの手間を考えるならば、最初から井戸掘りの専門業者に依頼したほうが得な場合もあります。

プロの技術によって作られた井戸は耐久年数が長く、専門的な清掃とメンテナンスを定期的に受けることで水質も保たれます。

まとめ

井戸は欲しいけれども自作する自信がないという方は「生活110番」のホームページから「井戸掘り工事(さく井工事)」に関する業者を探してみてください。



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