エアコンが勝手につく!故障と判断する前に考えられる3つの原因とは

2021.11.22

エアコンが勝手につく!故障と判断する前に考えられる3つの原因とは

ふと見てみると、つけた覚えのないエアコンの電源がついているときはありませんか?不思議に思いながら電源を消しても、しばらくしたらまた電源がついているときがあるかもしれません。

エアコンが勝手に動く現象に見舞われても、故障を疑ってメーカーに相談するのはまだ早いです。もしかしたらそれは、エアコンにあらかじめ搭載された機能によるものかもしれないからです。

そこで今回は、エアコンが勝手に動く原因をまとめました。故障したとショックを受けるのは、まだ早いかもしれません。

原因1.自動掃除機能。フィルターを掃除している証拠です。

エアコンが勝手に動く問題で、予想される原因の1つが「自動掃除機能」です。よく見てみると、エアコンに取り付けられているランプの中に、運転中とは違うものが点いていませんか?もし点灯しているのであれば、それは自動掃除機能が作動している可能性があります。

自動掃除機能とは?

自動掃除機能とは、エアコンのスイッチを切った後にフィルターを自分自身で掃除してくれる機能のことです。2000年代初頭に初めてこの機能が搭載されたエアコンが販売されて大いに反響を呼び、現在ではほとんどのエアコンに自動掃除機能が搭載されています。

なお、エアコンのほとんどはフィルターしか自動で掃除しないので、エアコンの掃除が不要になるわけではないことには注意しておきましょう。掃除を怠っていると、エアコン内部がカビだらけになってしまう場合もあります。

内部クリーン機能とは?

また、この自動掃除機能以外にも「内部クリーン機能」というものもあります。こちらもほとんどの機種に搭載されていて、冷房や除湿機能を使用した後、電源を切って少し経つと作動します。

冷房や除湿機能を使うと、エアコンの内部は結露してカビが生えやすくなります。内部クリーン機能は、弱暖房や送風機能を自動ですることでエアコン内部を乾燥させ、カビの発生を抑える機能なのです。詳細については「エアコンから内部クリーン中だけ臭いがする!その原因を徹底解説」でも解説しています。

エアコンが勝手に動く原因は、これらの掃除機能が起動しているだけなのかもしれません。故障というわけではありませんが、もし気になるようでしたら自動掃除機能を設定でオフにしておくようにしましょう。

原因1.自動掃除機能。フィルターを掃除している証拠です。

原因2.タイマー機能。指定時間より早く起動するときがあります。

エアコンが勝手に動く2つめの原因はタイマーです。エアコンの機種によっては、設定されていたタイマーによって思いもよらぬ時間にエアコンが起動するときがあるのです。

指定された時間に設定温度になります

タイマー機能は「指定された時間に運転を開始する」と思われがちですが、エアコンの機種によっては「指定された時間に設定温度になるよう運転する」という設定になっている場合があります。

ですので、「3時にタイマーを設定したのに2時半に動き始めた」ということが起きる場合があるのです。これは決して故障ではなく仕様ですので、これが原因の場合は安心してエアコンを使うことができるでしょう。

取扱説明書はしっかり読むようにしましょう

先ほど解説した自動掃除機能やタイマーの設定など、エアコンの仕様は事前に把握しておくようにするべきでしょう。エアコンが勝手に動くのは、あらかじめ備えられた機能によるものである可能性もあるからです。

なかには、人がエアコンの近くに来ると自動的にエアコンの電源を入れる「スマートオン」という機能を持つエアコンも登場しています。もしエアコンが勝手に動くようなら、まずは取扱説明書に目を通しておくべきでしょう。

原因3.スマートアプリ。 遠隔操作が原因かもしれません。

エアコンが勝手に動く原因3つ目の原因は、「スマートアプリ」です。聞き馴染みがない方も多いかと思いますが、このスマートアプリとは、簡単にいえば「スマートフォンとエアコンを連動させる」機能なのです。

スマートアプリ機能とは?

スマートアプリの利点として、スマートフォンを経由して家の外からでもエアコンを操作したり、運転状況を確認できたりする点があります。ほかにも、月々の電気代をチェックできたり、お部屋の空気の様子を表示してくれたりなど、画期的な機能が目白押しです。

スマートアプリを利用するには別売りのアダプターが必要となる場合が多いですが、近年ではアダプターなしでスマートアプリを活用可能な機種も登場しています。さらに話しかけることで操作するスマートスピーカー(AIスピーカー)などとも連携できるようになり始めており、もしかしたらスマートアプリや連携機能が標準装備されているエアコンが主流になるかもしれません。

またエアコンが直接対応していなくても、赤外線で外部のスマートフォン、もしくは家の中のスマートスピーカーから電源や温度をコントロールできる機器(loT機器)も登場しています。設定と機器の組み合わせ次第で「30度に室温が上がったら、エアコンの冷房を2時間付ける」といったことまで可能になっているのです。

スマートアプリ機能

スマートアプリが勝手に起動していることも

スマートアプリは非常に便利ですが、もしスマートアプリの機能をしっかり切っていないと、アプリとエアコンが連携し続けた状態になっている場合があります。そうなると、何かの拍子にアプリからエアコンへ起動命令が飛んでしまうかもしれません。

もしスマートフォンが原因の場合は、スマートアプリをタスクキルによってしっかり終了させておくと、誤作動を防ぐことができるでしょう。

スマートアプリの使用をみんなに知らせておきましょう

屋外からでもエアコンの操作ができるスマートアプリ機能やloT機器ですが、もし屋内にいる人が何も知らないと、勝手にエアコンが動いたと驚いてしまうかもしれません。エアコンの故障を疑われたり、トラブルの原因になったりする場合もあるでしょう。

ですので、スマートアプリを利用する場合には、家族全員にスマートアプリについて知らせておくようにしましょう。あらかじめ家にいる人がこの機能について把握していれば、勝手にエアコンが動いても驚かれることはないはずです。

自分で直せるかも?各トラブルの対処方法

エアコンが勝手に動く以外にも、以下のようなトラブルが発生するかもしれません。必ずしも故障が原因とは限らないので、冷静に対処するようにしましょう。

エアコンが勝手に止まってしまう

エアコンは室内の温度を参照しながら運転しているため、室内温度と設定温度がほとんど変わらない場合、動作を停止する場合があります。
また、室外機に霜が付くと、霜取り運転を始めて運転が停止してしまうので、冬季の運用には注意が必要でしょう。

もし室内温度と関係なしにエアコンが急に動作を停止したのなら、室外機に問題が発生しているかもしれません。室外機の放熱不良によってエアコンの運転が停止する場合があるため、放熱の邪魔になるような障害物を室外機の前に置かないようにしましょう。

エアコンの効き目が悪い

エアコンは起動するが効き目が妙に悪いという不具合が起きた場合、エアコン内部に汚れが溜まってしまっているかもしれません。ファンやフィルターにほこりが溜まると風が出にくくなるため、効き目も悪くなってしまうのです。

エアコンには自動掃除機能が付いていますが、完ぺきにフィルターを掃除してくれるわけではありません。自動掃除の際に取り損ねたほこりがどんどん溜まってしまう場合もあるため、定期的に自分の手で掃除するのを忘れないようにしましょう。

リモコンが効かない

リモコンのボタンを何度押してもエアコンが反応しないときがあります。エアコン側の電波受信部分が故障してしまっている可能性も考えられますが、大抵は電波を送るリモコン側に問題があります。

リモコンの電池が少なくなると、電波を発信する力が弱くなってしまいます。また、電波発信部分に汚れが付着していると、汚れで電波が遮られてエアコンに届かない場合があります。リモコン側が故障している場合もあるので、まずはリモコンを疑うようにしましょう。

故障かな?と思ったら

もしエアコンに不具合が発生した場合には、まずコンセントを抜いて放置してみましょう。こうすることで通電しない時間を作り、エアコン内部のマイクロコンピュータを再起動させるのです。これによってエアコンの不具合が直る可能性があります。

もしそれでもエアコンが勝手に動く不具合が直らないのであれば、エアコンの基盤に何らかのトラブルが起こっている可能性が高いです。そうなると個人ではどうにもならないので、メーカーや修理業者に相談するようにしましょう。

原因がわからない場合は無理しないで業者に依頼

自動掃除機能などのあらかじめ搭載された機能とは関係なしにエアコンが勝手に動く場合には、エアコンになんらかのトラブルが発生している可能性があります。

ランプの点滅が故障の合図

エアコンが勝手に動く原因がわからないときには、まずエアコン本体のタイマーランプの部分を見てみましょう。もしそこが何回も点滅を繰り返している場合は、エアコンになんらかの不具合が発生したことを意味しています。

点滅のパターンやランプの色によって、どこが故障しているかを把握することが可能となっています。このパターンはメーカーによって見方が異なるため、各社の公式サイトにあるサポートを見ておくようにしましょう。

修理はプロの手を借りよう

先ほどもいった通り、コンセントを抜いてエアコンを再起動すると不具合が直る場合があります。ですが、もし掃除をしたりコンセントを抜いたりしても問題が解決しないのであれば、故障してしまっている可能性が高いでしょう。

もし故障の疑いが強かったり、勝手に動く原因が掴めなかったりする場合には、メーカーや修理業者に相談してエアコンを修理してもらいましょう。また、エアコンが古いものだったのなら、いっそ新品に買い替えてしまうのもいいかもしれません。

なお、真夏や真冬といったエアコンを多用する時期になると、業者も忙しくなるために修理の予約が思うように取れないかもしれません。冷暖房が故障した状態で厳しい暑さや寒さを耐えるのは辛いので、早め早めに対処するようにしましょう。

まとめ

どんどん高性能のエアコンが登場し、私たちの予想外の動作をすることも多くなってきています。突然エアコンが勝手に動くようなことがあっても、慌てずに取扱説明書をきちんと確認することが大切です。

もし取扱説明書に書かれた機能とは関係なしにエアコンが勝手に動くようであれば、そのときはエアコンの故障を疑うべきでしょう。放置しておけば、エアコンが起動しなくなってしまう可能性もあります。

故障の修理をしたい場合には、メーカーかプロのエアコン修理業者に依頼しましょう。業者を探すときには、当サイトが役立ってくれるでしょう。

エアコン修理を依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「エアコン修理」をご覧ください。

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