「エアコンの暖房が点かない!」とお悩みではありませんか?暖房が点かない・効かない原因にはさまざまなものが考えられます。自分で対処できる原因から修理が必要な原因まであるので、ひとつひとつ把握して臨機応変な対応ができるようにしておきましょう。
また、エアコン本体の交換をすることになれば、撤去・設置の工事が必要となります。工事の費用はどれぐらいかかるのでしょうか。この記事では、エアコンが不調なときの対処法から交換費用の相場まで詳しくご紹介していきます。
目次
エアコンの暖房が点かない・効かないときの対処法
エアコンの暖房だけが点かない場合、いくつかの原因が考えられます。ここでは、暖房だけが点かない際によくありがちな原因と自分でできる対処法を解説していくので、ぜひ参考にしてください。
設定の問題
風量設定や省エネ設定など、まずは設定から見直してみましょう。そもそも暖房になっておらず、風量も弱風になっていたということもあります。きちんと「暖房」かつ「強風または自動」で、「省エネ運転モード」になっていないか今一度確認してみましょう。
リモコンの不調
エアコンはリモコンによって操作されているため、このリモコンがそもそも不調だとエアコン本体の稼働にも問題が出てきます。電池残量はもちろん、ひとつひとつ操作が正常に反応するかを確かめ、違和感や不具合があるようならメーカーに問い合わせてみましょう。
フィルターの汚れ
フィルターに汚れがたまると、エアコンの設定温度をどれだけ上げても温風が弱い、部屋が暖まらないなどの症状が出ることがあります。最近のエアコンには自動で掃除をする機能が付いているものが多いですが、それでもフィルターは汚れやすい場所です。
点検して、汚れがたまっていれば掃除をしましょう。詳しくはフィルター掃除の手順をご参考ください。
室外機の問題
室外機が動いていなければ、エアコンもうまく動きません。室外機の吸い込み口に、ホコリなどの異物が詰まっていたりしていないか確認しましょう。
また、雪が降るようなひどく寒い日には、室外機に霜がつくこともあります。この場合エアコンは霜取り運転となり、しばらくは風が出なくなるのです。原因が霜の場合はしばらくすれば改善することが多いため、もう少しだけ待ってみましょう。
もしかしたら故障かも?修理・買い替えが必要となるケース
前章のような原因であれば、自分でもある程度対処できます。しかし、場合によっては修理が必要となるケースもあるのです。
数十分待っても一向に風が出ない
数分間風が出ないというのは霜取り運転や運転準備の可能性もありますが、どれだけ待っても風が出ない場合は故障の可能性が大きくなってきます。
この場合は、エアコンの内部構造が故障してしまっていることもあり、プロでなければ原因もわからないことが多いでしょう。メーカーにより異なりますが、ランプが点滅するなど、いつもと違うサインがある場合は故障しているおそれがあります。以下を参考にしてください。
故障している場合は、なかなか自分では対処できません。業者やメーカーに依頼して、修理をしてもらいましょう。
エアコンが止まってしまう
エアコンの制御装置やコンプレッサーなどが故障してしまっている可能性があります。このケースも上記同様、内部構造の問題であるケースが多いため、自分でどうにかできないことが多いでしょう。
どうやっても冷房しか出ない
エアコン内部には、冷暖房を切り替えるための弁が付いており、この弁に不具合があると暖房に切り替わらないことがあります。エアコンのプラグをコンセントから抜き、15分ほど放置してから再度つないで起動すると一時的に直ることもあります。
ただ、この対処はあくまで応急処置です。一時的に動いてもまた不調になってしまう場合は、一度業者に点検してもらいましょう。
修理?買い換え?タイミング次第でどちらにするか検討しよう
エアコンの暖房が点かない、効かないなどの故障が起きてしまった場合、「修理」または「買い替え」が必要となります。この選択肢のどちらを選べばよいか迷うこともあるのではないでしょうか。この章では、修理と買い替えのどちらが適しているか、選ぶタイミングを解説していきます。
メーカーの保証期間が残っているなら修理の方がお得
エアコンのような電化製品には保証期間が設けられていることが多く、保証内容によっては無料で点検・修理を受けられることもあります。今一度購入時の資料などを読み返して、保証が残っていれば点検・修理を依頼しましょう。
また、近年ではエアコンの各家電量販店が長期保証というものを打ち出しています。5~10年単位のものも多いため、これから購入する方は加入を検討してみてはいかがでしょうか。
長く利用しているなら買い替えの検討も
長期使用が想定される家電製品の経年劣化による事故を防ぐため、2009年4月に経済産業省は長期使用製品安全点検制度を施行しました。エアコンもこの制度の対象で、2009年4月以降に製造されたエアコンには「製造年」、「設計上の標準使用期間」、「注意喚起文」が表示されています。
設計上の標準試用期間とは、この期間を超えて使用していると、経年劣化によって故障や事故が起きるおそれがあるという目安の期間です。各エアコンメーカーが算出している「設計上の標準使用期間」は10年程度が多いです。(参考:ダイキン工業株式会社)
もしも設計上の標準使用期間を過ぎている場合、故障してもおかしくないということですので、買い替えを検討するのがおすすめです。
また、エアコンには設計上の標準使用期間とは別に、修理保証が付いていることが多いです。保証の期間内であれば基本的に無償で修理してもらえますが、期間を過ぎていれば全額自己負担になります。
場合によっては修理費用が最新エアコンの本体価格より高くなることもあるので、保証期間を過ぎてから故障や不具合があった場合は、買い替えをしたほうがお得にならないか確認しましょう。
エアコンを修理するか買い替えるかの目安になるものとして、もうひとつメーカーが設定している「最低保有期間」というものがあります。これはエアコンが故障したときに修理するために必要な性能部品を保有しておく期間です。(参考:公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会)
この期間内であればエアコンが故障しても修理することは可能ですが、期間外であれば部品がないためそもそも修理ができません。最低保有期間は製品やメーカーによって違い、基本的に取扱説明書に記載されています。期間を過ぎていた場合は、買い替えを考えましょう。
「故障かも?」と思ったら業者に依頼がおすすめ
始めにも説明したように、エアコンの暖房が点かない・効かない原因が設定やリモコン、フィルターといった場所にあれば、簡単に自分で解決できるかもしれません。しかし、エアコン内部に不具合が生じている場合、知識のない方が自力で対処するのは難しくなります。
エアコン内部の制御盤や配線といった場所を、無理に自分で修理しようとすれば、さらなる故障の原因になることも考えられます。交換となれば、室外機の空気を抜く真空引きが必要となり、専用の道具を準備しなければなりません。
そのため、エアコンが点かない・効かない原因が特定できなかったり、掃除をしてみても改善されなかったりする場合には、業者へ依頼しましょう。
しかし、業者に依頼するといっても、エアコン修理をしている業者はたくさんあります。そこで、少しでも費用を抑えて納得の修理・交換をしてもらうためにも、業者選びのポイントについてご紹介していきます。
複数の業者から見積りをもらう
複数の業者から見積りをもらうことで、費用や作業内容を比較することができて、納得がいく条件での依頼がしやすくなります。このあとには相場についてもご紹介しているので、見積りの金額と比べて妥当なのかを判断するとよいでしょう。
また、見積り書の内訳が細かく記載されているかも確認するようにしてください。昔ながらの業者になると、ざっくりとした内訳しか書かれておらず、作業後に追加料金が必要になるケースもあるようです。
決して悪徳業者というわけではありませんが、内訳に細かな記載がなければ、事前に確認しておくことをおすすめします。
エアコンを交換する際にかかる費用は?
エアコンの暖房が点かない、エアコンから風が出ないなどの不調は保証期間内であれば修理に出せますが、保証期間外だと余計にお金がかかってしまいます。そのため、タイミング次第では買い替えの検討もしなければなりません。
エアコンの交換をする際には、かならず工事が必要となってきます。いざ「エアコンを買い替えよう!」と思い立った方が気になることといえば、やはりこの工事の費用面なのではないでしょうか。
既存のエアコンの撤去・処分費用、設置費用……本体価格以外にも、エアコンの交換にかかる費用は意外とあります。そこで、エアコン交換にかかる費用の相場をご紹介していこうと思います。
- エアコンの撤去作業:約4,000~8,000円
- エアコンの処分費用:約1,000~5,000円
- エアコンの処分費用:約1,000~5,000円
- (エアコン本体の価格は別途)
あくまで目安のため業者によって差こそ出ますが、エアコンの交換には大体これだけの費用がかかります。とくに設置費用はエアコンのサイズや設置場所によって変動するため、現地での調査後に大きく価格が変動する可能性もあります。
金額面でトラブルにならないためにも、事前に電話や面談をすることは大切です。取り扱うエアコンの型式やサイズ、取り付けてほしい場所などを説明して、大まかな金額を教えてもらいましょう。
また、ここまでの説明を読んで「自分での業者選びが面倒だな」と思った方は、生活110番をご利用ください。どんなお困りごとがあるのかをお聞きして、ご希望に沿った業者をご紹介させていただきます。24時間365日いつでも無料で受け付けていますので、まずは気軽にご相談ください。
エアコンの暖房が効いていないだけ?暖房を効きやすくするには
エアコンの暖房だけ点かないというとき、暖房が点いていないのではなく、暖房の効きが悪いだけかもしれません。また、エアコンの効きが悪いと思っていても、実際にはエアコンに問題がないケースもあります。
そういったケースで一番多い原因が、「部屋自体が暖房の効きにくい部屋になっている」、というものです。では、暖房を効きやすくするにはどうすればいいのでしょうか。
窓からの冷気をシャットアウトする
寒さの厳しい季節には、窓を閉めていても外の冷気が入ってくることがあります。そんなときに役に立つのが断熱シートやプチプチです。これらを窓に貼っておくだけで外からの冷たい風が入るのを防ぐことができ、暖房が効きやすくなります。
下記にはおすすめの商品をご紹介しています。興味のある方はぜひご検討ください。
ニトムズ 窓ガラス 断熱シート フォーム4M
水で貼るタイプの使い勝手のいいプチプチ断熱材です。リーズナブルな値段とその断熱効果の高さから、非常に人気の商品となっています。
また結露対策にも効果的で、冬の寒い時期の結露を軽減してくれます。シンプルですが貼りやすくはがしやすい、機能性の高い断熱材といえますね。
Rhodesy 窓用ガラスフィルム 窓断熱シート
断熱はもちろん、それ以外にもさまざまな機能のあるシートです。例えば、このシートには、日中外部からの視線をさえぎる効果があります。かつ鏡と同化するような見た目のシートであるため、外観も損ねません。
さらにはUVカットやガラスが割れた際に飛散することを防ぐ効果など、多くの便利な機能を備えています。窓に合わせて切って貼るだけの簡単な手順で設置できるため、作業に慣れていない方にもおすすめの商品といえるでしょう。
ワタナベ工業 省エネシート 冷気をブロック窓ぴたシート
大判タイプのガラス下部に貼るシートです。断熱性や結露対策はもちろん、ハサミで大きさを調整できるためさまざまな窓に対応できます。
また、「何度も貼り直せる」、「洗濯ができる」などの特徴を持ち合わせているため、長期間の利用も可能。そのかわいらしい模様から、インテリアとしても有用な商品です。
エアコンサイズを適正なものにする
エアコンに問題がないのに部屋が暖まらないという場合、もしかしたらエアコンのサイズが部屋に合っていないのかもしれません。エアコンサイズには「〇畳~△畳」という表記がありますが、実はこの表記、「~」の間隔分利用できるという意味ではないのです。
この表記は「木造の住宅→〇畳、鉄筋の住宅→△畳」という目安を意味します。つまり「6畳~8畳」という表記なら「木造の住宅→6畳、鉄筋の住宅→8畳」となるため、木造8畳の家屋には不適当ということになります。
また、一般的にエアコンは冷房より暖房の方がパワーを必要とし、消費電力も大きくなるので畳数は小さく表記されています。そのため、冷房の畳数の目安を参考にしてエアコンを選ぶと、部屋の暖房使用時にエアコンがあまり効かないといったこともあるのです。
東芝ライフスタイル株式会社は、特に寒冷地区・準寒冷地区では、暖房能力の高いエアコンを選び、雪の多い地域では、室外機の設置場所にも気を付けるように注意喚起しています。
この基準を踏まえて、現在のエアコンのサイズを確認してみましょう。
まとめ
「エアコンの暖房だけが点かない!」
この症状が出た場合、エアコンが故障してしまっている可能性もあります。いったんは冷静になって、自分ができる対策をひとつひとつ打っていきましょう。
自分でできる対処法を試してどうにもならなかったら、修理や交換を検討しなければなりません。エアコンの寿命が近づいてきている場合は、修理よりも買い替えた方がお得なケースもあります。修理費用と交換費用を比較して、よりよい方を選択しましょう。
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