
寒い冬を迎えますと、欠かせないのが暖房ではないでしょうか。しかし、暖房をつけていても部屋が暖かくならないというときがあります。寒い室内で暖房が機能しないとつらいですよね。
今回はエアコンが暖かくならない原因と、その解決策について解説していきます。本格的に寒くなる前にチェックしておきましょう。

目次
エアコンが暖かくならない原因3つ
エアコンが暖かくならないという場合の症状には、主に次の3つが考えられます。
・温風が出ているのに部屋が暖まらない
・温風が出ていても風が弱い
・温風が出ない
それぞれ原因を見ていきましょう。
温風が出ているのに部屋が暖まらない
温風が出ているのに部屋が暖まらない原因は、室内の温度のムラや、熱が逃げていることが考えられます。
室内の温度のムラですが、これは暖かい空気は軽いため上の方に、冷たい空気は重いため下の方に溜まりやすいという性質から起こります。扇風機やサーキュレーターを上向きに置いて空気を循環させるとよいでしょう。
また、熱は窓から逃げていきます。これを防ぐために厚手のカーテンをつけるか、断熱ボードや断熱フィルターを使用することをおすすめします。
温風が出ていても風が弱い
温風が出ていても風が弱い場合は、エアコン本体のフィルターやファンが汚れていることが原因かもしれません。一度フィルターやファンをチェックして、必要であれば掃除をしてみるとよいでしょう。
掃除の仕方については、このあとにご紹介しています。フィルターとファンそれぞれの掃除方法について説明していますので、ご自身で掃除をするときの参考にしてください。
また、エアコン掃除であれば、エアコンクリーニングをおこなっている業者の利用もおすすめです。エアコン内部には配線や基盤があり、素人が隅々まで掃除をするのは簡単ではありません。
フィルターやファンだけでなく、内部までしっかりときれいにしたいという場合には、生活110番までご相談ください。「ほかのところもあわせて掃除してしまいたい」という方には、エアコン修理業者だけでなく、エアコンクリーニングを依頼できる業者の紹介もおこなっています。
温風が出ない
暖房を使用しているのに、いつまでたっても冷風しか出ないことがあります。
この原因はエアコンの室外機の不具合が考えられます。まずは、ファンや熱交換器にゴミが詰まっていないかチェックしましょう。室外機の掃除は、無理をすると故障を招くことがあるので、取扱説明書を確認しながら慎重におこないましょう。
室外機を掃除しても温風が出てこない場合は、熱を運ぶ冷媒ガスが切れている可能性があります。冷媒ガスが原因で温風が出ないのであれば、ガスを補充することで問題を解決することが可能です。ただ、冷媒ガスの補充を自分でおこなうのは、あまりおすすめできません。
冷媒ガスの補充には、専用の道具が必要になり、間違った工程で作業をすると、爆発などの事故を招くおそれがあるためです。
また、冷媒ガスを補充したあとには、エアコン内に残る水分や空気を抜くための真空引きをしなければなりません。この作業にも専用の道具がいるため、これらすべての道具を揃えるよりも、業者に依頼したほうが費用を安く抑えられるでしょう。
ガスの補充であれば、エアコン修理業者に依頼することができるので、まずは点検からしてもらってみてはいかがでしょうか。冷媒ガスの補充と真空引きで15,000円ほどが相場となるようです。
部屋の大きさにそのエアコン、合っていますか?
エアコンが暖まらない原因として部屋の大きさにエアコンがあっていないことも考えられます。
部屋の大きさに合っていないエアコンでは暖かくならないだけでなく、余計な負荷がかかったり電気代が高くなってしまったりなど様々な弊害が起こります。
また、エアコンを選ぶ際のサイズ表記の見方にも注意が必要です。
実はカタログなどの表記で「6~9畳」となっている場合は、そのまま6~9畳の部屋に合っているということではありません。これは木造住宅の場合は6畳、鉄筋住宅の場合は9畳という表記なのです。
フィルターやファンが汚れていても…お掃除の仕方
先述のように、フィルターやファンが汚れていてもエアコンが暖かくならない原因になります。フィルターやファンの掃除方法を紹介します。
①フィルター掃除
多くの人が掃除機でホコリを吸い取ると思いますが、少し凝った方法をご紹介します。
掃除機で軽くホコリを吸い取った後、フィルターをお風呂場に持っていき、シャワーで水をかけて汚れを落としましょう。このとき、裏側から水をかけていくと汚れが落ちやすいです。よくお手入れされていれば水だけでも落ちますが、落ちない場合は洗剤とスポンジで洗いましょう。
洗った後は軽くふいてからよく乾かしてください。
②ファン掃除
ファンの掃除は専用の洗浄剤を使用するのがいいでしょう。
まず作業前に付属の養生シートとビニール袋などで周囲に汚れや水分が飛び散らないように養生します。そして、ファンを手で回しながらできるだけムラなく洗浄液を吹きかけます。15~30分ほど放置したら洗い流し用のリンスで流します。
きれいに流し終わったら、手の届く範囲を雑巾などで拭き取ってエアコンが乾くまで置いておけば掃除完了です。エアコンのクリーニングを自分でおこなう方法について詳しく知りたいという方は、下の別記事もご覧ください。
あわせて読みたい
買い換え?修理?判断基準とエアコンの寿命
エアコンが暖かくならないという場合、エアコンが故障している可能性も十分にあります。この場合、修理するか新しく買い替えるか迷う方も多いことでしょう。そこで、修理か買い替えかを判断するための目安を紹介しておきます。
まず、エアコンの寿命です。基本的には、エアコンの設計上の標準試用期間は10年程度と設定されているようです。もちろん使い方によって前後します。
もし、より具体的なエアコンの寿命について知りたいという方は、内閣府の消費動向調査ページにある「CSV」をダウンロードして確認してみてください。引っ越しや新居の建築、エアコン増設といった理由も含まれていますが、寿命を知るひとつの参考にはなるでしょう。
平成30年4月~平成31年3月のデータによると、実際に使われているエアコンの使用年数は平均13.8年になるようです。
エアコンの部品には最低保有期間がある
メーカーはエアコンの正式な寿命を公表していませんが、部品の最低保有期間というものは公表しています。最低保有期間とは、部品の製造を打ち切ったタイミングから始まり、一定の期間まではメーカーで部品を保有しているというものです。
この部品の保有期間を超えたエアコンが故障して修理してもらおうと思っても、そのエアコンに合った部品がない可能性が高く修理ができないということになります。
最低保有期間は修理するかどうかの判断基準にもなるので、気になった方は調べてみましょう。エアコンのメーカーで直接確認するのが間違いないですが、全国家庭電気製品公正取引協議会にも保有期間の一覧がありますので、エアコン以外の参考にもしてください。
エアコンの保有期間は9~10年になるようなので、この期間をこえて使用している方は、新しいエアコンへと買い替えるのがよいでしょう。
まとめ
エアコンが暖かくならない場合の原因と対処法について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
掃除など自分でも簡単にできることもありますが、無理をしてしまうと故障に繋がることもあるので十分注意しましょう。
故障が原因の場合、エアコンの修理は比較的高額なので、もし使っているエアコンが古い場合は買い替えを検討してみてもいいかもしれません。
\ 完全無料 /
厳選した全国のエアコン工事業者を探せます!
×
関連記事カテゴリ一覧
エアコン工事の記事アクセスランキング
エアコン工事の最新記事
カテゴリ別記事⼀覧
- お庭の手入れ
- 害虫駆除
- 害獣駆除
- 電気工事
- 鍵開け・交換・修理
- 窓ガラス修理・ドアノブ修理
- 家の修理
- バッテリー上がり
- ハウスクリーニング
- ペット火葬・葬儀
- 家電修理
- パソコン修理・ネット回線
- 家具・雑貨の修理
- 外壁・屋根工事
- リフォーム
- 防犯カメラ設置
- 盗聴器・その他調査診断
- 便利屋・代行サービス
- 引越し・配送サービス
- 買取・鑑定サービス
- iPhone修理
- 防災対策
- オフィス・店舗向けサービス
- その他