頑固な風呂垢を掃除する方法とは?風呂垢の正体や掃除のタイミング

2021.4.30

頑固な風呂垢を掃除する方法とは?風呂垢の正体や掃除のタイミング

お風呂掃除をしている際に困るのが風呂垢掃除です。「シャワーを浴びようとしたらシャワーヘッドに風呂垢がべったりついていた」「お湯を入れようと蛇口をひねったら蛇口に風呂垢が……」という経験がある方もいるかと思われます。

ですが、風呂垢は力任せにゴシゴシと拭いてもなかなか落ちません。そこで今回は、頑固な風呂垢の正体や風呂垢を落とす方法について紹介します。

頑固な風呂垢は掃除が大変?

風呂垢掃除をしようとしても、頑固なものになるとなかなか取れません。風呂垢がついていると不衛生なだけでなく、なんだか古ぼけて見えてしまいます。風呂垢は浴槽や蛇口だけでなく風呂の鏡にもこびりつきます。風呂垢は掃除をしないとカビや雑菌の温床になるばかりか、発生場所によっては詰まりの原因となり、機器の故障にも繋がります。

風呂垢を取るのには部分的に削るか、成分を分解するかのいずれかの方法になります。ですが頑固な風呂垢はなかなか削りにくく、風呂垢以外の場所を削ってしまう危険性もあるため注意が必要です。
      頑固な風呂垢は掃除が大変?

風呂垢の正体について

風呂垢の掃除をする際に、風呂垢には種類があることを紹介します。風呂垢の種類は以下の2種類になります。

水垢

蛇口やシャワーヘッドなどにつきやすいのは『水垢』です。この水垢の正体は、水道水に含まれるカルシウム・マグネシウム・ケイ素などのミネラル成分です。

なぜ水垢になるのかというと、シャワーやお風呂の湯気によって浴室のあちこちに水滴がついたものが放置されると、水分は蒸発しますがミネラル成分が蒸発せずに結晶化してその場に残るのです。そして残って固くなったミネラルが水垢となります。水垢はアルカリ性なので酸性の洗剤で落とすことができます。

水垢は地域によってつきやすい・つきにくいの差があると言われています。日本の水は基本的には軟水ですが、関東など一部の地域は火山灰層の影響でミネラル成分が多く含まれ、どちらかといえば硬水になっています。水垢は軟水より硬水のほうがつきやすいと言われているため、関東に暮らしている人のほうが水垢には注意したほうがよいでしょう。

湯垢

湯垢の正体はお風呂に溶け込んだ皮脂の汚れや、石鹸のカスに菌が発生したものです。湯垢に菌が発生して繁殖すると、水垢とは違いぬるぬるとした状態になります。湯垢は酸性なのでアルカリ性の洗剤や石鹸で落とすことができます。
      風呂垢の正体について

風呂垢掃除を場所別にご紹介

以下からは風呂垢掃除を場所別に紹介していきます。

お風呂場の鏡

お風呂場の鏡にうろこのような汚れがある場合、それが風呂垢になります。特に鏡は水垢と同じ成分であるケイ素が含まれているため、同じ物質同士でくっつき境目がなくなることできれいにするのがどんどん難しくなっていきます。水垢なのできれいにしようと思って水をかけてもその時はきれいになりますが根本的な解決にはなりません。

また、鏡の風呂垢は水垢だけではなく石鹸の汚れである湯垢でも構成されているため「水垢だから酸性の洗剤で落とそう」と酸性の洗剤を使っても湯垢だけそのまま残ってしまいます。なので、いくつかの掃除方法を試す必要があります。
 

新聞紙を使う

霧吹きで鏡を濡らして新聞紙で拭くというものです。新聞紙はくしゃくしゃと丸めて使用します。新聞紙のインクはプラスチックにつきやすい性質があるため、インクがついてしまうことがあるので、鏡を新聞紙で拭く際は周りのプラスチックに新聞紙のインクがつかないよう注意しましょう。
 

歯磨き粉を使う

歯磨き粉を布につけてくるくると円を描くように掃除することで、鏡の風呂垢を落とす方法です。歯磨き粉の研磨作用で鏡を傷つけないように気を付ける必要があります。
 

クエン酸で掃除をする

クエン酸は酸性のため、アルカリ性である水垢を落とすのには最適です。ただし、曇り止め加工がされた鏡はクエン酸を使うことで加工が壊れてしまう場合があるため注意が必要です。また、酸性であるクエン酸に塩素系の洗剤を混ぜてしまうと有毒なガスが発生するため、絶対に塩素系の洗剤とは混ぜないようにしましょう。
 

重曹を使う

風呂垢が水垢ではなく湯垢の場合はアルカリ性である重曹を使って落としましょう。重曹スプレーを使って湯垢を落としていきます。
 

うろこ防止スプレーを使う

市販されている鏡のうろこ防止スプレーは、風呂場の鏡にスプレーするだけでシリコン・フッ素で鏡をコーティングして風呂垢によるうろこ汚れを防止できる優れたアイテムです。また、このスプレーは鏡だけではなく蛇口にも使うことができます。
 

曇り止めフィルムを使う

市販されている鏡の曇り止めフィルムを風呂場の鏡に貼るだけで、鏡の汚れを予防することができます。このフィルムは弱粘着タイプのものもあり、1年ほど効果があるため貼り換えも可能です。
      風呂垢掃除を場所別にご紹介

蛇口やシャワー

鏡と同様に風呂垢がつきやすいのが蛇口やシャワーの金属部分です。そのような金属の風呂垢汚れはメラミンスポンジを使うと落とすことができます。蛇口に酸性の洗剤を使うと金属が腐食してしまうおそれがあるため、蛇口やシャワーの金属部分は避けるようにしましょう。

浴槽

浴槽は1日入っただけでも風呂垢がたくさんつく場所です。浴槽にはクエン酸と重曹を両方使って掃除をするようにしましょう。
お風呂の残り湯に1カップほどの重曹を入れ、ついでに椅子や洗面器、子どもがいる場合はおもちゃなどを入れると、それらもきれいになります。残り湯を捨てたら、クエン酸をつけたスポンジで掃除するなどしましょう。
      風呂垢掃除を場所別にご紹介

風呂垢掃除を楽にする方法とは?

・風呂垢掃除のタイミングを考える
風呂垢掃除は、風呂垢を発見してからするのではなく、毎日の入浴後に「ながら掃除」をするとお風呂場を清潔に保てます。入浴後に蛇口や鏡を掃除する習慣をつけていると、休日や忙しい夕方に時間をかけて掃除をしなくてもよくなります。

・浴室に置くアメニティを減らす
浴室にシャンプーやボディソープを置きっぱなしにしていると、掃除のたびに移動させたりと手間が増えます。風呂垢掃除を楽にするためにもアメニティはお風呂の時だけ持ち込むようにしましょう。

・洗剤や掃除用具は吊り下げておく
日常的に使う洗剤や掃除用具は浴室内に置いておくと掃除が気楽にできておすすめです。床置きなどをしているとカビが発生する原因にもなるため壁に吊り下げるなどしましょう。
      風呂垢掃除を楽にする方法とは?

風呂垢掃除に便利な道具と洗剤について

以下からは風呂垢掃除に便利な道具や洗剤を紹介します。

・中性洗剤
日頃の簡単なお手入れは中性洗剤があれば大丈夫です。風呂垢が固まる前に中性洗剤を使って汚れを落としていきましょう。汚れが少し気になる場合はこすったりせずに、洗剤をつけて少し放置をしましょう。

・ラップ
洗剤をラップでパックして漬け置きすることで風呂垢はとても落ちやすくなります。洗面所などに小さなものでよいので用意するとよいでしょう。

・お酢
クエン酸の代わりにお酢を使っても風呂垢を落とすことができます。100円均一などに売っているスプレーボトルに入れて、水で2倍から3倍に薄めて使うようにしましょう。軽い風呂垢であればスプレーをした後に古布などで拭き取ればピカピカになります。
お酢はクエン酸と同じく酸性のため絶対に塩素系の洗剤とは混ぜないように注意をしましょう。

・クエン酸
クエン酸は先述したようにアルカリ性の水垢によく効きます。100円均一などで購入することができるため、洗面所の棚などに常備しておくとよいでしょう。お酢と同様、クエン酸スプレーを作るときに便利です。

・重曹
先述したように酸性である湯垢を落とすのに重曹は有効です。クエン酸と同じように洗面所の棚などに常備しておきましょう。
       風呂垢掃除に便利な道具と洗剤について

ダイヤモンドパッド

ダイヤモンドパッドは風呂場の鏡についた水垢をきれいに落とすことのできるグッズです。水をつけて鏡をこするだけで簡単に汚れを落とすことができます。人工ダイヤモンドを特殊加工した研磨剤のため、傷をつけにくいです。使い方は以下の通りです。
 

ダイヤモンドパッドの使い方

(1)使用前に鏡などの磨きたい場所の表面についた汚れを、中性洗剤を使ってきれいに落とします。この際汚れが残っていると傷の原因になるため注意が必要です。

(2)磨きたい場所を水で濡らしながら、ダイヤモンドパッドで優しく磨きたい部分をこすります。一気に全体をこすらず少しずつこするようにしましょう。

(3)最初はざらざらとした感触がありますが、それがなくなると汚れが落ちた目安になります。

(4)汚れがひどいときは(2)と(3)を繰り返します。

(5)使用後はよく洗い、水分を拭き取って乾燥させます。

(6)ダイヤモンドパッドをよく洗い、乾燥させて保管すれば再利用できます。
 

ダイヤモンドパッドを使う際の注意点

・特殊なガラスには使用できない
ダイヤモンドパッドは鏡や透明ガラス専用の商品のため、すりガラスや曇り止め加工がされた鏡などのコーティング加工がされた商品には使えません。傷がつくことがあるので必ず風呂場の鏡にそのような加工がないか確認をしましょう。

・素材によって不向きがある
ダイヤモンドパッドに使用している人工ダイヤモンドは非常に硬いため、素材により傷がつく可能性があります。使用する前には目立たない場所で試してから使用するようにしましょう。

・力を入れすぎない
風呂場の鏡を磨くときに必要以上にごしごしと擦ると、鏡やガラスが破損する恐れがあります。十分注意をしましょう。

・摩耗する
パッドの表面の研磨面がすり減ると研磨効果がなくなるため、買い替えをするようにしましょう。

そのほか、せっかくきれいになった風呂場の鏡に風呂垢が再びつかないようハンドワイパーを使うと水滴をしっかりと取ることができます。浴室用に1本備え付けておくと便利でしょう。
  

風呂垢掃除を減らす方法

以下は、日頃から鏡などに風呂垢がつかないための方法です。

・水分を残さない
せっかく風呂場をきれいにしても、水滴や石鹸がついていると再び風呂垢が発生する原因を作ってしまいます。普段使用する風呂場の鏡は使用した後にハンドワイパーなどで水気をきりましょう。

・石鹸カスを残さない
石鹸カスは湯垢のもとになります。そのため、体や髪の毛を洗ったあとはシャンプーやボディソープ、石鹸の泡が残らないようによく洗い流すようにしましょう。

・換気をする
湿気は風呂垢だけではなくカビなどを発生させる原因となります。入浴後は換気扇などを使用して浴室内の湿気を減らすようにしましょう。

・ながら掃除をする
先述したような毎日の入浴後のながら掃除は、風呂垢掃除を減らすことにも繋がります。本格的な掃除は週に1回、あとは毎日のながら掃除をすると風呂垢がこびりついて困ることが少なくなります。

ながら掃除の具体的なやり方については「「お風呂掃除を毎日するのは面倒!」そう思ったら『ながら掃除』を!」でもご紹介しています。ぜひご覧ください。
      風呂垢掃除を減らす方法

ここの風呂垢は掃除した?見落としがちなスポット

風呂垢を掃除するうえで見落としがちなのがシャワーヘッドです。「シャワーの柄はこすったのにシャワーヘッドは見落としていた……」ということもよくあります。シャワーヘッドはクエン酸を使うことできれいに掃除することができます。

(1)洗面器にお湯を入れる。
(2)「お湯:クエン酸=9:1」の割合で入れる。
(3)シャワーヘッドを1時間つける。

これだけでシャワーヘッドの風呂垢をきれいに落とすことができます。シャワーヘッドは髪の毛を洗う際にかかせないもののため、清潔に保つことで気分もよくなります。
      ここの風呂垢は掃除した?見落としがちなスポット

まとめ

風呂垢の掃除方法はいろいろとありますが「自分一人で掃除をする時間がない」「汚れが酷くてどこから手をつけてよいか分からない」という方もいるかと思います。そういった方はバスルームクリーニングのプロに依頼・相談をすると、とてもきれいにお風呂場を掃除してくれます。

バスルームクリーニングのプロに依頼すると相場は約8,000円から30,000円と幅広いです。ただし、安いだけのバスルームクリーニングのプロは清掃箇所が少なかったり、自社のホームページを持たない素人の可能性もあるため注意が必要です。

バスルームクリーニングのプロによってはただ掃除をするだけでなく、カビ予防のコーティングを行ってくれたり、鏡の曇り止めのコーティングを行ってくれるところもあります。自分の依頼したい内容を確認して依頼をするようにしましょう。

バスルームクリーニングを依頼できる業者や料金

依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「バスルームクリーニング」をご覧ください。

バスルームクリーニングはプロに相談

【生活110番】は国内最大級の暮らしの「困った」を解決する業者情報検索サイトです。 140ジャンルを超える生活トラブルを解決するプロたちを掲載しています。

『生活110番』では、
お住いの地域で人気のプロを探せます

生活のお困りごとは、なんでもご相談ください。

バスルームクリーニングのおすすめ業者を見る

関連記事カテゴリ一覧

バスルームクリーニングの記事アクセスランキング

バスルームクリーニングの最新記事

カテゴリ別記事⼀覧