
アナグマという動物をご存知でしょうか?アナグマはタヌキやハクビシンに似た可愛らしい動物で、文字通り巣穴を掘る習性があります。タヌキやハクビシンと同じく、アナグマも害獣の一種です。
アナグマは床下などに棲みつき、被害を出します。もし棲みついてしまったら、駆除が必要になってきます。ここでは、そのアナグマの生態や被害、よく似ているハクビシンとの違い、駆除についてご紹介していきます。
アナグマの生態と特徴
アナグマは食肉目イタチ科に属する動物です。その全長は66cmくらいで、褐色の毛に覆われ、湾曲した爪を持っています。外来種と思われがちのようですが、在来種の動物です。日本では本州、四国、九州、小豆島に生息しています。また、アナグマは夜行性の動物で昼間は巣穴にこもっていることが多いです。
おもに森林地帯に生息していますが、家屋の床下などに棲みつくこともあります。穴を掘る習性で、斜面や木の根元などに穴を大きな巣穴を掘ります。アナグマの巣穴は寝室や育児のための部屋、リビングのような部屋もあるそうです。巣穴には5~6匹くらいの家族で生活をしています。
イタチなどと同じように、アナグマは肉食寄りの雑食性です。主にミミズや昆虫などを食べますが、カエルやモグラなどの小動物も食べます。果物などの植物を食べることもありますので、農作物へ被害を出すこともあります。
家屋に棲みついたり被害を出したり、農作物へ被害を出すことから、アナグマは害獣の一種とされています。
アナグマが害獣と呼ばれるのは建物への被害が大きいから?
アナグマは農作物の被害もありますが、それよりも深刻なのが建物への被害です。すでに述べたように、アナグマは複雑で大きな巣穴を掘りその中で生活します。床下に大きな穴を掘られてしまうと、最悪建物の崩落につながる恐れもあります。
穴以外の被害もあります。アナグマは床下に棲みつくと、そこに糞をします。糞をされると糞の臭いはもちろん、糞の中にいる雑菌による感染症、糞のなかでノミやダニが繁殖して刺されるなどの恐れがあります。
アナグマとハクビシンの違い
アナグマは他の害獣のタヌキ、アライグマ、ハクビシンとよく似ています。その中でもハクビシンとは特によく似ています。ここでは、アナグマとハクビシンの違いをそれぞれの特徴から比較していきます。
ハクビシンの特徴
顔:額から鼻にかけて白い模様があり、ピンク色の小さい鼻を持っている。
体型:全長90cm~110cmくらいで、40cm~45cmくらいの長い尾を持っている
足跡:指が5本でツメがある。立ち止まったときの後ろ足の足跡は縦長になる。
糞:ため糞をする。植物の種が入っていて臭いは弱いことが多い。
アナグマの特徴
顔:目の周りに黒く縦に伸びている模様があり、鼻は黒くて大きい。
体型:全長50cm~70cmくらいで、尾がとても短い。足が太くて短い。
足跡:指が5本でツメがある。横幅が広く、前足のツメが長い。
糞:浅く穴を掘り糞をする。糞の表面に光沢があり、中に泥が混ざっている。ため糞をする。
両方の特徴を見ると顔や体系がかなり違いますので、姿が見える場合、判断は難しくないでしょう。しかし、足跡や糞で見分けるのはなかなか難しいでしょう。また、ハクビシンは木登りが得意で高いころにいることも多いです。アナグマは高いところに登ることが苦手です。
アナグマは誰でも駆除をしていいの?
アナグマは害獣ですが、鳥獣保護法で守られています。許可なく捕獲したり殺処分することはできませんので、注意してください。アナグマを捕獲するのであれば事前に自治体に相談してください。また、アナグマの捕獲には基本的に狩猟免許の取得が必要になってきます。
アナグマを狩猟免許なしで駆除する方法は2つあります。ひとつは忌避剤などを使用して追い払うという方法があります。忌避剤とは害獣の嫌がる臭いで害獣を追い出したり寄せ付けなくしたりするものです。アナグマ用の忌避剤にはアナグマの外敵であるオオカミの臭い出すものがあります。
もうひとつは、アナグマが音や光に敏感なので音や光で追い出す方法です。害獣駆除用の音や光を出す装置は売っていますので簡単に手に入ります。また、爆竹を使用したりセンサー付きの電灯をつけるなどの方法もあります。
忌避剤や音や光で追い出す方法もご紹介しましたが、アナグマの駆除で効果的な方法は罠による捕獲です。しかしアナグマの捕獲は鳥獣保護法にのっとって適切にしないといけません。個人ではなかなか難しいため、業者に依頼することをおすすめします。
まとめ
アナグマの最大の特徴は大きな巣穴を掘ることです。家屋の床下を掘られてしまうと、家屋の崩落にもつながってしまうかもしれません。アナグマが床下に棲みついてしまったら早く駆除をしましょう。アナグマとハクビシンは区別がつきにくいので、それぞれの特徴から判別しましょう。
アナグマは害獣ですが、鳥獣保護法に守られています。アナグマの捕獲は許可が必要です。そのため無理して自分で駆除をしようとせず、業者へ依頼することをおすすめします。
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