ハクビシンのしっぽは短い?それってタヌキやアナグマのことかも?

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ハクビシンのしっぽは短い?それってタヌキやアナグマのことかも?

ハクビシンは長いしっぽが特徴的な動物です。民家の屋根裏などに侵入し、住みつくこともあります。都会に住んでいるから関係ないと思う方もいるかもしれませんが、油断してはいけません。東京都の中心部の電線をつなわたりするように移動しているハクビシンを目撃したという報告は多いのです。

ハクビシンはその身軽さを利用して、アパートやマンションの通気口などから侵入することがあります。そのまま天井裏に住みついて、気がついたときには天井裏が糞まみれに……という被害も見られます。

一見かわいい動物なのですが、こうして迷惑をかけることから害獣、しかも屋根裏に住みつくということから「屋根裏害獣」とも言われているのです。
今回はこの屋根裏害獣と呼ばれてしまったハクビシンと、ハクビシンに似ているタヌキ、アナグマを紹介します。タヌキとアナグマはハクビシンと間違えられることもあるため、その見分け方も一緒に覚えて、ある日急に遭遇しても慌てないように備えましょう。

ポイント1:しっぽや体型で見分ける

この3種の動物たちを注意深く見てみると、それぞれ全然違うことがわかります。
そもそも、ハクビシンはジャコウネコ科で、タヌキはイヌ科、アナグマはイタチ科と、みんなまったく違う種類の動物なので、見た目も違って当たり前なのです。
都会に住んでいる方もそうでない方も、これから先この3種の動物たちに悩まされる可能性はゼロではないので、それぞれの習性や特徴をしっかり覚えておきましょう。

ハクビシン

  
ジャコウネコ科のハクビシンは、しっぽを除く体長が約61~66cm、しっぽだけでなんと40~60cmもの長さがあるのです。胴長で足が短いところも特徴の1つで、遠目でもシルエットで見分けやすいでしょう。

たまに「しっぽの短いハクビシンを見た」という方がいますが、おそらくそれは、後述するアナグマのことを言っている可能性があります。
ハクビシンは、前述したように都会の中の電線を渡り歩いたり、塀の上を歩いたりと、身軽で器用なことをする動物です。街中の思わぬところで見かけて、人々を驚かせることも少なくないようです。

タヌキ

  
タヌキは体長約50~60cmで、しっぽは模様がなく、地面につかないくらいの長さです。後ろ足は黒く、長い靴下を履いているように見えます。一方前足は、つま先から肩まで黒い毛で覆われています。遠くから見たときに、この前足から肩にかけての黒い毛でタヌキと判別しやすいかと思われます。

なんとタヌキは木登りができるのです。ハクビシンのようにスイスイとはできませんが、これはイヌ科の動物の中では珍しいことなのです。
      ポイント1:しっぽや体型で見分ける

アナグマ

  
体長44~61cmで、しっぽの長さは11~14cmほどです。ハクビシンとよくまちがわれるようですが、大きな違いとして、アナグマのしっぽは短いです。胴長で短い脚は太く、体に比べると顔がほっそりと小さいです。

夏毛から冬毛に生え変わるときのタヌキに似ていますが、アナグマはタヌキと違って木登りはできません。

ポイント2:顔の特徴で見分ける

ハクビシンの顔 

 
ハクビシンを漢字で書くと「白鼻芯」です。この漢字のとおり、ハクビシンは鼻の上にすらっとした白い線状の模様が入っています。
正面からみると鼻先はピンク色をしていることが多いですが、鼻先が黒色の個体もいるようです。
      ポイント2:顔の特徴で見分ける

タヌキの顔

 
目の周りに広範囲にわたって黒い模様があることが特徴です。耳は丸みをおびた三角形で、ふちが黒色をしています。横から見ると鼻面が長く、やはりイヌと似ています。ひげも黒色です。
よくあるイラストのタヌキは目の周りの黒い模様がひとつなぎになっていますが、実際のタヌキの顔の模様は、鼻をセンターにして別れています。

アナグマの顔

  
顔は小さく、耳も小さくて丸い形をしています。目の周りにある細く縦長の黒い模様が、一番見分けやすい特徴でしょう。鼻先は黒色をしていて、白いひげを持っています。
顔の輪郭が丸に近い他の2種と違い、アナグマの顔は縦に長い印象を受けます。

ポイント3:足跡で見分ける

足跡も並べるとそれぞれ違い、大きな特徴になります。
ハクビシンとタヌキは冬眠の習性がないので、雪が積もる地域の方は足跡ができていないかチェックしてみてください。アナグマは地方によっては冬眠したりしなかったりと分かれるようです。

ハクビシンの足跡

  
5本指で、足のサイズは前足が約4~6cmです。爪が出しっぱなしなので、足跡にも爪痕があり、ハクビシンがよく登る木には爪痕が残されていることがあるようです。
また、ハクビシンが歩いているときは、後ろ足も前足と同じ丸い形の足跡になりますが、立ち止まったときにかかとを下ろすので、後ろ足の足跡のみ縦長になります。

タヌキの足跡

  
大きさは約3~4cm。タヌキは5本の指を持っていますが、足跡は4本指で残ります。イヌと同じように、タヌキの親指は地面につかない位置にあるからです。
ネコの足跡と間違えられることもありますが、ネコは普段爪を隠しているので、肉球の足跡しかできません。一方タヌキは爪を出しっぱなしにするので、爪痕ができていればタヌキの足跡と思われます。

アナグマの足跡

  
前足は約5~6cm。脚が太いので、足跡もハクビシンやタヌキと比べると横幅が広く残ります。アナグマもハクビシンと同じ5本指の足跡ですが、爪が鋭く長いので指の肉球から少し離れた位置に爪痕ができます。

アナグマはクマと同じように、かかとをつけて歩くということ、そして地中に大きな穴を掘って巣を作るというところから、アナグマと呼ばれるようになったのです。なので、アナグマは穴掘りをするために爪が鋭く長いのです。
      ポイント3:足跡で見分ける

ポイント4:糞で見分ける

ハクビシンの糞

  
ハクビシンは同じ場所に糞をする習性があります。これを「ため糞」と呼びます。
ハクビシンは虫や木の実などなんでも食べますが、甘い果物を特に好んで食べるので、糞にも植物の種が固まっていることが多いです。果物を多く食べるせいか糞自体もあまり臭いません。そのせいで、民家の屋根裏などにため糞をされていても気がつくのが遅れることが多いようです。

タヌキの糞

  
タヌキは藪の中などにため糞をします。それも自分たちの家族だけでなく、まわりのタヌキ一家もまとめて同じところをトイレとするため、その規模もかなり大きくなります。
しかもかなり臭うため、もし民家の近くがため糞の場所となった場合、異臭などの被害も考えられます。

アナグマの糞

  
アナグマはその爪で土に浅めの穴を掘り、そこにため糞をするようです。
アナグマの糞は少し変わっており、糞の中身の半分以上は泥になっています。また、糞の表面にはてかてかと光沢があるため、糞がある場所と見た目の特徴で見分けることができます。

まとめ

今回紹介した3種類の動物たちは、かわいい面もありますが、害獣と呼ばれてしまうことが多くあります。
もし民家の屋根裏に住みついたりしたら、糞などをされて、それが天井のシミを作ってしまったり、天井が腐ってしまうということもありえます。他にも、野生の動物なので多くのばい菌やノミ・ダニを寄生させている場合があります。
家の付近に害獣たちのため糞を見つけたり、害獣たちのエサになりそうなものを見つけてしまった場合は要注意です。判断が難しいようでしたら、害獣駆除の業者にぜひ相談してみてください。

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