キョンの鳴き声は犬みたい?キョンの生態と深刻な被害、駆除対策とは

2021.4.30

キョンの鳴き声は犬みたい?キョンの生態と深刻な被害、駆除対策とは

近年、房総半島や東京都の伊豆大島で繁殖し続けている「キョン」という動物がいます。キョンは見た目が可愛く、飼育されている八丈島ではマスコット的存在です。しかし、数が増え続けた結果、野生化し、キョンによる農作物などの食害が深刻化しています。
今回はキョンの鳴き声、生態、駆除対策について詳しく説明していきたいと思います。

キョンの鳴き声はどんな音?

キョンの鳴き声は犬に似ていると言われていて、「ウォーッ」と大きな声で鳴きます。

人間が苦しめられているような声に聞こえるときがあり、気持ち悪いと感じる人もいるようです。夜にも鳴くため、キョンの鳴き声によって不眠症を発症する人もいるようです。

キョンってどんな生態なの?

キョンの鳴き声について紹介しましたが、生態はどのようなものか見ていきましょう。

キョンはシカ科ホエジカ属に属している小型のシカです。体長は70~100cm程度、体重は10~18kg程度とニホンジカよりも一回り小さく、短い角と牙があります。体色は黄褐色や赤褐色の個体が多く、頭から鼻にかけては黒色です。

元々は日本に属していない種で、中国南東部や台湾が原産です。日本に生息するようになったのは、千葉県勝浦市にあった観光施設で飼育されていた個体が逃げ出したことがきっかけだといわれています。眼の下に臭腺があり、それがつぶった目のようにみえるため、四目鹿(ヨツメジカ)とも呼ばれています。

シカの仲間は群れることが多いですが、キョンは基本的に単独で行動します。非常に繁殖力が高く、メスは生後半年で妊娠、生後1年で出産が可能になります。繁殖期は特にありませんが、4~6月頃がピークといわれています。

キョンによる被害

  
キョンの食性は草食で、木の実や木の根、果実をエサとします。特に好んで食べるのはカクレミノのようです。

ただ、キョンはこれらだけでなく、農作物も食い漁ります。イネやイモ、その他野菜類、大豆、イチゴ、ミカンなど、その品種は様々です。さらに民家に近づき花壇の花や植木なども食べるという生活上の被害も報告されています。千葉県における農業被害はわかっているだけで年間約100万円、伊豆大島における被害は年間約300万円以上とのことです。

キョンによる被害はこれだけでなく、キョンに付着したヤマビルが人の住む地域に運ばれ吸血されたという被害やキョンによる交通事故も多発しています。

このようにキョンによる被害が多く出ているため、日本では特定外来生物に指定され、駆除の対象となっています。
      キョンによる被害

キョンの天敵はどんな動物?

特定外来生物にも指定されてしまったキョンですが、そんなキョンにはどのような天敵がいるのでしょうか。生息地と共に見ていきましょう。

キョンの生息地

  
日本におけるキョンの生息地は千葉県と伊豆半島とされています。千葉県は勝浦市、鴨川市、いすみ市、君津市、市原市など南東部の9市町に分布しています。当初は勝浦市のみに生息していましたが、徐々に生息域を広げました。

個体数も平成14年には約1,000頭だったのが、平成28年には約49,500頭と爆発的に急増しています。伊豆大島でも約15,000頭まで個体数が増え、島民約8,000人の1.8倍に相当する数になっています。

キョンの天敵

  
キョンの天敵とされる動物はオオカミやクマとされています。しかし、キョンが生息している千葉県や伊豆大島などではオオカミやクマがいない環境です。キョンは繁殖力が高いうえに天敵となる動物がいないため、ここまで個体数が増えたとされています。

キョンを駆除する方法とは?

キョンは鳥獣保護管理法で狩猟鳥獣に指定されていないため、駆除に用いられているのは主に箱罠です。箱罠はほかの農作物を荒らす動物と共用のものを使い、おびき寄せるエサにはカキや米を使用しています。しかし、箱罠による捕獲は時間がかかり、キョンの繁殖スピードに追い付いていないのが現状のようです。

箱罠以外の駆除方法としては地元猟友会による狩猟があります。キョンを銃で捕らえ、尻尾を自治体に持ち込むと報奨金をもらうことができます。しかし、イノシシなどに比べると報奨金額が低いこと、キョンは小さくて狙いにくいといったことなどから、狩猟による駆除も思ったように進んでいないようです。

他にも農作物をキョンや他の動物から守るために電気柵の設置も進んでいます。
電気柵は軽い電気を動物の体に通電させることでショックを与え、畑に近づかせないようにさせるものです。

基本的には個人でできる効果的な駆除方法というものはないため、キョンの鳴き声が聞こえるなどキョンの存在を身近に感じたら、害獣駆除の業者や自治体に相談するようにしましょう。
      キョンを駆除する方法とは?
      

      

まとめ

キョンは繁殖力が高いうえに天敵となる動物がいなため、近年爆発的に生息数を増やしています。その結果、深刻な農業被害を出し、特定外来生物に指定され駆除の対象となっています。キョンの駆除も行っていますが、キョンの繁殖スピードが駆除のスピードを上回っているため、なかなか個体数の減少にまでは至っていないのが現状です。

キョンの鳴き声が聞こえるなど、キョンの存在を身近に感じたら、害獣駆除の専門業者や自治体に相談することをおすすめします。

害獣駆除を依頼できる業者や料金

  
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「害獣駆除」をご覧ください。

害獣は素早い駆除が必要!

現地調査無料です!

※対応エリアや加盟店によって変わります

害獣に棲みつかれて一番厄介なのが糞の被害。放っておくと健康面にも被害が出てきます。プロに任せれば消毒もしてくれるので、衛生面も安心です。

『生活110番』では、
お住いの地域で人気のプロを探せます

タヌキ、イタチ、ハクビシン、ネズミなどさまざまな害獣に対応。

アライグマ・イタチ・ハクビシン駆除 21,800円~
アライグマ・イタチ・ハクビシン駆除のおすすめ業者を見る

関連記事カテゴリ一覧

アライグマ・イタチ・ハクビシン駆除の記事アクセスランキング

アライグマ・イタチ・ハクビシン駆除の最新記事

カテゴリ別記事⼀覧