
雷獣という妖怪をご存知ですか?この妖怪はとくに江戸時代によく知られていた妖怪で、人々から恐れられていました。「妖怪なんてただの空想でしょ?」と思う方もいると思います。しかしただの空想などではなく、その正体は動物などだったということも多くあります。
雷獣もハクビシンがその正体だという説があります。ここでは、雷獣の正体がなぜハクビシンだと考えられているのか、ご紹介していきます。また、合わせてハクビシンがもたらす被害とその対策についてもご紹介していきます。
日本の妖怪「雷獣」とは
雷獣とは、古くから日本でよく知られていた妖怪です。東日本を中心に、日本の各地に雷獣の伝説が残っています。そのため、文献にも雷獣について記されているものが多くあります。
雷獣は空の上に住んでいる妖怪で、落雷の際に地上に降りてくると昔の人は考えていたようです。その爪には毒を持っていたと言われています。実際に捕獲しようとした人が、その毒で死んでしまったという話も残っています。
実際に雷獣を捕獲したり、退治したということも多く記されており、実在した動物ではないかと考えられています。近年、雷獣はハクビシンやイタチと似た特徴があり、ハクビシンがその正体だったのではないかという説が有力とされています。
雷獣はハクビシンから生まれた?
ハクビシンは外来種の動物です。鎌倉時代に南蛮人によって持ち込まれたものが、最初に日本に持ち込まれたハクビシンだと言われています。その持ち込まれたハクビシンが日本に定着し、江戸時代ごろに数が増えていったと言われています。江戸時代は雷獣に関する伝承がとくに広まった時期で、数が増えてきた時期と一致します。
「駿国雑誌」という天保時代に現在の静岡県で書かれた文献では、雷獣はイタチやネコのような姿だと記されています。「和訓栞」という江戸時代の文献では、キツネより太い尾と鷹のような鋭い爪を持っていたと記されています。また、体長は60cmくらいで体毛は茶色だったと言われています。
ハクビシンの体長も60cmで体長は雷獣の特徴と一致しています。イタチは毛の色や尾の太さで雷獣と同じ特徴をもっていますが体長は大きくて30cmほどです。それぞれ一致することと一致しないところがあります。
伝承が広まった時期と数が増えた時期が一致することと、イタチは大きさが全く違うことから、雷獣はハクビシンだったというのはおもしろい有力説です。
ハクビシンが実際に引き起こす被害とは
昔の人々は雷獣としてハクビシンを恐れていたと考えられていますが、現在でも人々に被害を出す害獣として恐れられています。ハクビシンの主な被害としては、農業の被害とその糞による被害があります。
農業被害
ハクビシンは果実を好んで食べますので、果物に被害が出ています。しかし、雑食性の動物なのでイモやトウモロコシ、トマト、イモなどの野菜も食べてしまいます。
糞害
ハクビシンは家屋の屋根裏などに棲みつくことがあります。住み着いたハクビシンは屋根裏などで糞をするため、この糞による被害が出ています。臭いの被害の他にも、糞で天井の一部が腐り崩れ落ちてしまうという被害も出ています。
また、ハクビシンにはため糞という習性があります。決まった場所に糞をし続けるというものです。この習性から、他の害獣のより糞によって天井の一部が崩れてしまう被害が起こる可能性が高くなっています。
ハクビシンを侵入させない対策
ハクビシンを棲みつかせて被害を受けないように、以下のようなことを心がけましょう。
・果物などの食べ物を家の外に置かない
・生ごみのごみ箱はしっかりと蓋をする
・ハクビシンの隠れることができそうな草むらなどを刈っておく
・畑をネットで覆う
・家屋のハクビシンが入りそうな隙間を塞いでおく
(ハクビシンは高いところでも侵入することがあるので注意)
もし、ハクビシンが棲みついてしまった場合は、被害が深刻になる前に駆除をしましょう。雷獣として恐れられていたハクビシンも、今は駆除する方法が確立されています。ハクビシンは鳥獣保護法や狩猟法で守られているため、自分で勝手に駆除をしないでください。自分自身で駆除を検討しているのであれば、事前に自治体に相談してください。
自分自身でも駆除はできますが、駆除には手間もかかり適切に行わなければならないので、業者に依頼することをおすすめします。
まとめ
昔の人々は見たことがないものや、得体のしれないものを妖怪と呼んで恐れていました。雷獣もハクビシンが外来種であまり見慣れない動物だったので、妖怪として恐れられていたようです。
今でもハクビシンは害獣という意味で恐れられています。とくに棲みついてしまった場合、天井が崩れるようなこともあるので、ハクビシンが近づかないような環境づくりを心がけましょう。また、棲みついてしまったらすぐに駆除に取り掛かりましょう。駆除は難しいため、自分自身でなく業者に依頼することをおすすめします。
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