外来種チョウセンイタチ(シベリアイタチ)に注意!生息地・特徴・対処法

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悪臭や騒音で私たちの生活を脅かす害獣として注意がしておかなくてはならない害獣とはなんだと思いますか?
それはイタチです。
日本に分布する種類は主にニホンイタチとチョウセンイタチ(シベリアイタチ)の2つに分かれます。
西日本では市街地で出ている被害の多くはチョウセンイタチによるもののようです。

外国から持ち込まれたチョウセンイタチが生息域を広げ、西日本の平野部ではもともと日本にいたニホンイタチがいなくなったともいわれています。
今回はそんなチョウセンイタチの被害対策の手段を生態と被害事例をからめて紹介します。

どうしてチョウセンイタチは日本にやってきた?

チョウセンイタチの日本での自然分布地域は対馬のみです。そのほかの地域の分布は毛皮業者が養殖のために外国から持ち込んだものが逃げ出したり、野ネズミやハブ駆除のために持ち込まれたりしたものが放獣されて定着したという説が有力です。

ほかにも戦後、船舶の荷物に紛れ込んで朝鮮半島から九州に侵入してきたという説もあります。それ以後、主に西日本を中心として分布を広げています。

チョウセンイタチの生態

チョウセンイタチは食肉目イタチ科イタチ族に分類されるイタチです。
見た目の特徴は口元から顎の境にかけてくっきりとした白い斑模様があります。ニホンイタチよりも体がやや大きく、尾が長いです。体色は全体が黄褐色です。

体長
オス……約28~39cm
メス……約25~31cm

体重
オス……約650~820g
メス……約360~430g

繁殖はニホンイタチと同様、年に1回春ごろです。
九州では年2回繁殖することが確認されています。
チョウセンイタチは1度に2~12匹程度出産し、子育てはオスも行うというイクメンぶりがうかがえます。

主に被害をもたらすのはチョウセンイタチ

西日本で主に人間に被害をもたらすのはチョウセンイタチです。

排泄物のよる被害

天井裏や壁の汚れの原因にもなります。排泄物から感染症や食中毒を引き起こすこともあります。

イタチは雑食性ですが肉食性が強い傾向にあります。
そのため、イタチの糞尿は強烈な悪臭を放つので非常に厄介です。

騒音被害

イタチは夜行性なので、人間が寝静まった後、活動し始めます。
そのため、イタチが走り回る音が原因で眠れなくなることがあります。

家畜やペットなどを食害する

イタチは獰猛な性格なので、獲物として家畜やペットを狙うことがあるため注意しましょう。

衛生被害

イタチに寄生するダニやノミによる衛生的な被害や健康被害が発生することがあります。
さらにイタチは人間に噛みついたり、引っ掻いたりするため、その傷口から感染症を発症する可能性もあります。

その他の被害

生ゴミを荒らしたり、食品を荒らしたりもします。
また、家財を破損させることもあります。被害に遭いやすいのはグラスウールという素材の断熱材です。

イタチは断熱材を破り、巣をつくってしまいます。この素材の断熱材を巣にすることが多く、この上で出産することも頻繁に見受けられます。

チョウセンイタチ対策

チョウセンイタチによる被害を防ぐための方法を紹介します。

ニオイで追い払う

イタチの嗅覚を利用し、イタチの嫌がるニオイを発するものを設置し、追い払います。

【有効なもの】
木酢液
害虫用の燻煙剤
クレゾール石けん液
漂白剤(カルキ)

この中で、漂白剤と酢はニオイが弱いため、頻繁に設置するようにしましょう。
また、ニオイによる対策は室内で行い、屋外では小動物用の忌避剤を使用するようにしましょう。

チョウセンイタチ対策

侵入口を塞ぐ

イタチは3cm程の隙間があるだけで侵入してきます。
イタチの侵入口として考えられる穴がある場合、目の細かい金属製のネットや網を侵入口に設置しましょう。

餌を与えない

イタチは雑食性の動物です。イタチの餌となるネズミや鳥の巣は取り除いておきましょう。
また、家の中でも食べカス生ゴミの処理・掃除・整理整頓を徹底しましょう。

チョウセンイタチ対策

光を当てる

イタチは夜や暗い天井裏で、急に強い光を当てるとイタチは発見されたと感じて逃げ出します。
イタチの光を当てる場合、専用の忌避装置だけでなく、クリスマス用のイルミネーション強い光が点滅するものでも代用できます。

忌避剤を使用する

屋内に忌避剤を使用する場合、出入り口がわかっているなら、出入り口から遠い場所、出入り口がわからないなら空間の中心や巣がある場所から徐々に外側に向かって撒きましょう。

屋外に使用する場合は入ってほしくない場所を取り囲むように使用してください。
この場合、なるべく固形タイプのものを使用しましょう。
燻煙剤式のものやスプレータイプのものだと、風でニオイが拡散し、効果が薄くなります。

まとめ

チョウセンイタチをはじめとするイタチ類の駆除は一度駆除したら、再来防止対策をしておくことも大切です。

私たちが目に見える穴や隙間を塞いだとしてもより小さな穴や隙間から侵入してくることがあります。
イタチの駆除に使用した忌避用品を改めて侵入経路や巣をつくっていた場所に設置することで更なる被害を食い止めることができます。

自力での駆除が難しい場合は早急に害獣駆除のプロに依頼するようにしましょう。

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