
みなさんはシロアリが何を食べるか知っていますか?シロアリというと木材を食べるイメージが強いですが、実はシロアリは木材だけを食べているわけではないのです。
シロアリは大切な家を食害する厄介な害虫として有名ですが、詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。
実はシロアリを食べる天敵も私たちの身の回りに多く存在します。
そこでこのコラムでは、シロアリが食べるものや日本にいるシロアリの種類、シロアリの天敵などについてご紹介します。シロアリの予防対策についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

目次
シロアリは何を食べる?
シロアリが食べるものは一体何なのでしょうか。シロアリが好んで食べるものは木材ですが、その理由は木材に含まれるセルロースという成分がシロアリにとっての栄養源だからです。
しかし、食べるのは木材だけではありません。畳やダンボール、プラスチック、さらにはコンクリートまで被害を受けることがあります。シロアリの被害は木造住宅に多いイメージがあると思いますが、木造だけではなく鉄骨などすべての住宅が被害に遭う可能性があるのです。
シロアリは木材だけでなく、なんでも食べてしまうということを覚えておきましょう。
日本にいるシロアリの種類
シロアリが食べるものがわかりましたが、日本にはどのような種類のシロアリが生息しているのでしょうか。この章では日本でみられるシロアリの種類をご紹介します。
ヤマトシロアリ
日本の多くの地域に生息しているシロアリです。寒さに強く、落ち葉や湿った木材を好んで食べます。食害の速さは比較的遅く、風呂場やキッチンなど水を使う場所での被害が多いのが特徴です。
イエシロアリ
寒さに弱く、比較的暖かいところを好んで生息します。最近では東京都や千葉県などの沿岸部でも確認されているシロアリです。食害のスピードが速く、世界的にみても被害の大きいシロアリの種類です。
水を運ぶ能力をもつため、ヤマトシロアリとは異なり水回りのみならず、建物全体が被害を受けます。
アメリカカンザイシロアリ
名前のとおり、アメリカから日本国内に持ち込まれた外来種のシロアリです。ヤマトシロアリとは異なり乾いた木材を好むため、建物全体に被害が及びます。食害の速さは比較的遅いですが、体長が大きいため被害が大きくなってしまうこともあります。
シロアリの女王アリは、働きアリたちが運んでくるものを食べて30年以上生き続けるほどの生命力があるといわれています。放っておけばいつまでも卵を産み続け、家を齧られ続けてしまうでしょう。少しでも早く見つけて駆除対策をおこなう必要があります。
発見が難しいシロアリ被害ですので、気になったらすぐ調査を始めて被害を食い止めましょう。
シロアリを食べる天敵とは
私たちに大きな被害を与えるシロアリですが、シロアリはタンパク質が豊富で良質な栄養源となるため、昆虫や鳥などのエサとして好まれています。
ペットショップではペット用のエサとして販売されているほどで、シロアリは小型の肉食生物にとってごちそうといっても過言ではないのです。
実は猫や犬といった動物もシロアリを食べます。しかし残念ながら、猫などは小さなシロアリのコロニーへ迫るには限界があるため、天敵とするほどの量を食べてもらうことは難しいでしょう。
また、このように多くの生き物たちの間で好まれているだけに、シロアリを食べてくれる「天敵」は私たちの身の回りに多くいるわけです。この章では、シロアリを食べてくれるシロアリの天敵についてみていきましょう。
クロアリ
シロアリにとって一番の天敵は、クロアリです。どちらも名前にアリとつくことから、同じ生き物と思われがちですが、シロアリとクロアリは全く別の生き物なのです。クロアリはハチの仲間ですが、シロアリはゴキブリの仲間に分類されており、生物学上は実は何のつながりもありません。
肉食性のクロアリは、シロアリよりも小さな体をしていますが、シロアリを集団で囲んであっという間に巣へ運んでしまいます。シロアリはコンクリートのような硬いものさえもかじる生き物ですが、皮膚がとても薄いため、昆虫界では非常に立場の弱い生き物なのです。クロアリより体が大きくても、遭遇したらほぼ確実にシロアリの負けでしょう。
クモ
クモの中でもとくに、自ら動いて捕食するタイプのクモはシロアリを食べます。身近なところだと、家の中でも見かけることの多いハエトリグモなどがシロアリを食べます。
ハエトリグモはその名前の通り、ハエなどの獲物をジャンプして捕まえます。ハエトリグモは徘徊型なので、巣を張ることはありません。獲物に向かって飛びかかっていくというスタイルで狩りをするので、シロアリも食べてくれるからと駆除しない人もいるようです。
ゴキブリやネズミなどを捕食する、大きなアシダカグモもシロアリを食べてくれます。徘徊型のクモなら、巣を作ることなくシロアリを食べてくれるようです。虫が苦手な方はちょっと怖いかもしれませんが、家の中で見つけてもそっとしておいてはいかがでしょうか。
また、巣を張るタイプのジョロウグモなども巣にシロアリが引っかかれば食べます。羽アリは風に流されるように飛行移動しているので、その流れた先にクモの巣があれば簡単に捕まってしまうのです。このような巣を張るタイプのクモも、シロアリ駆除のためにそっとしておくのもひとつの手かもしれませんね。
ちなみにムカデもシロアリに遭遇すれば捕食するようですが、生息場所が近くて積極的に捕まえてくれるクモに比べると、その期待値は低いようです。
ツバメ
ツバメやスズメもシロアリを好んで捕食するため、シロアリの天敵です。家の軒下などにツバメが巣を作った際に、シロアリを食べてくれることもあるでしょう。
地域によって時期は多少前後しますが、大体4月~5月頃になると、シロアリの羽アリが一斉に飛び立ちます。集団になって、街灯などの明るいところに群がることもあるようです。そのためツバメなどの鳥類も、シロアリを食べるためにそこに集まってくることがあるようです。
自宅の軒下に偶然ツバメが巣を作っていたら、そっとしておきましょう。自発的にシロアリ駆除をしてくれるかもしれません。
しかし、「シロアリを食べてくれるなら飼いたい!」と思われたとしても、捕まえるのは鳥獣保護管理で禁止されています。これを守らなかった場合、逮捕されてしまうこともあるので注意しましょう。
カエル
カエルにとってもシロアリはとても栄養価が高く、ごちそうといえます。そのため、ペットとして飼われているカエルのエサとしてシロアリが売られています。
先述したようにシロアリはタンパク質の塊であり、栄養価が豊富なのと、カエルに食べやすいサイズのため生餌として好まれているようです。
また、カエルと同じ爬虫類であるヤモリもシロアリを食べるため、数は多くありませんが天敵であるといえるでしょう。ほかにもいるシロアリの天敵について知りたい場合は、下の別記事も参考にしてみてください。
あわせて読みたい
食べる・食べられる関係からみるシロアリチェック方法
シロアリを食べる生き物として、クロアリやカエル、ツバメなどそれぞれについて詳しくご紹介しました。この生き物たちが家にいてくれたら安心できるかもしれません。
しかし逆に考えると、シロアリを食べる生き物がたくさん家に出るということは、もしかするとその天敵たちの好物であるシロアリが家にいる可能性があります。
前述したようにシロアリはなんでも食べるため、どの家も被害に遭うおそれがあります。そのため、家の周りにシロアリを好む生き物の姿を見かけるようになったら、よく注意してみてください。もしかすると、すでに柱や木製の家具にかじられた跡があるかもしれません。
シロアリが好きな家の特長は、風通しが悪く、暗くて湿気の多い場所がある家です。家がこの条件に当てはまっていなくても、アメリカカンザイシロアリのような湿気に関係なく家屋を食べにくるシロアリもいます。
シロアリの天敵となる生き物を見かけるようなら、シロアリが壁の中や床下などに隠れているサインかもしれません。シロアリは、いつのまにか見えないところに住みつく生き物です。心当たりのある方は、ぜひシロアリ駆除のプロに相談してみることをおすすめします。
初めてで不安という方は、お試しとして生活110番に無料シロアリ調査を依頼されてはいかがでしょうか。無料といっても専門知識をもったプロがしっかりと調査し、その結果に基づいた駆除方法をご提案いたします。
具体的な費用がその場でわかる見積りの作成ももちろん無料ですし、もしご予算と合わなかった場合でも、キャンセル料はかかりません。
床下や柱が気になったり、シロアリの天敵を見かけたりするようになったら、生活110番までお気軽にご相談ください。
シロアリ被害を防ぐためには
シロアリを食べる天敵についてと、天敵が集まっているところにシロアリがいる可能性についてお伝えしました。では、シロアリ被害にあわないための具体的な対策方法や予防法とは一体どのようなものがあるのでしょう。
以下に最低限守りたい3つのポイントをご紹介します。
湿気をためない
シロアリは湿気のある場所を好みます。定期的に家の窓を開け、風通しをよくして湿気をなくすよう心がけましょう。
家の周りに木材を置かない・処分する
家の庭に木材を放置している場合は、すぐに片づけましょう。シロアリが寄ってくる原因になります。とくに雨が降った後の湿った木材は、シロアリの大好物ですので注意しましょう。
点検をおこなう
シロアリ点検は5年ごとにおこないましょう。シロアリ防除剤の効果は5年ほどで切れてしまうからです。新築時から5年を過ぎている場合や、シロアリ点検をしてから5年経過している場合は、点検をおこないましょう。
まとめ
シロアリが食べるのは木材だけではありません。段ボールや畳、プラスチック、鉄筋コンクリートの建物にまで被害を及ぼす危険な生き物です。断熱材もシロアリに強いものを選ばなければ簡単に突破されてしまいます。
「もし自分の家にシロアリがいたらどうしよう……」そう不安になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
シロアリ被害を予防するには、家の周りにシロアリのエサとなるものを放置しないことや、定期的に点検することが大切です。シロアリ防除薬剤の効果は5年程度なので、5年ごとに点検をしましょう。
もしシロアリのことでご相談があれば、シロアリ駆除のできる業者に依頼をしましょう。きっとあなたの助けになってくれるはずです。
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