
ガーデニングの際や庭の景観を整える際など、バークチップはさまざまな場面で非常に役に立ちます。ドッグランなどにも活用できるその機能性は、とても魅力的ですよね。
しかし、庭などに木材を置く際に気になるのは、やはり害虫被害です。とくに木材を食べることで有名なシロアリの被害は、どうしても気になってしまいますよね。「バークチップは木材なのでシロアリに住みつかれてしまうのではないか」と、なかなか購入に踏み切れない方もいるのではないでしょうか。
この記事では、バークチップとシロアリの関係性やウッドチップとの違い、メリットなどについて解説していきます。ぜひ、ガーデニングなどの参考にしてください。

目次
バークチップとは?そのメリットとウッドチップとの違い
そもそもバークチップとは何なのか?ウッドチップとはどう違うのか?シロアリ対策以前にも、わからないことは多いのではないでしょうか。ここでは、バークチップとウッドチップの違いやメリットについて解説していきます。
ウッドチップとバークチップはどう違う
バークチップとウッドチップの異なる点としては、主に『材料』と『サイズ』が挙げられます。
ウッドチップは基本『木材を粉砕して形成されたチップ』を総称しており、細かく砕いたものが多くなっています。また、その素材はスギやヒノキ、サクラなど非常に多彩な種類が存在しています。
対してバークチップは、主に『マツの樹皮』を大きく砕き加工したものです。マツの樹皮は濃い色のものが多いため、同様にバークチップもウッドチップに比べて赤黒や深い茶色のものが多くなっています。
木材の砕き方が異なる分、サイズも大きく異なります。
前述の通り、ウッドチップは細かく砕いているため1粒のサイズは小さく、軽いものが多いです。逆にバークチップは大きく砕き角を取っているものが多いため、サイズも大きめのものが多いでしょう。
ウッドチップが木のかけらのような見た目であるのに対し、バークチップは握りこぶし大のサイズのものもあるほど。この違いは、それぞれのメリットにも大きくかかわってきます。
ウッドチップとバークチップのメリット
まずは、庭にチップを敷くことで得られる共通のメリットをご紹介しましょう。
- 雑草が生えにくくなる
- 木材のよい香り、景観の向上などによる生活環境の良化
- 雨の日にペットや人が庭に立ち入っても泥がはねない
庭にチップを敷くと、以上のようなメリットを受けられます。また、ウッドチップとバークチップでは、それぞれにメリットがあります。
ウッドチップのメリット
ウッドチップはバークチップとは異なり、さまざまな種類の木材が利用できるため、商品のバリエーションが豊富です。木材によって効果や香りも変わるので、自分の好みに合わせたものを選んでみましょう。
バークチップのメリット
バークチップは1粒が大きいため、ウッドチップよりも少ない量で庭を埋められます。また、いびつなだ円形に近い形状をしているものが多いためトゲが少なく、肌などに刺さってしまう危険性も軽減されています。そのためドッグランに利用したり、はだしで庭に入ったりしても安心できるでしょう。
ウッドチップやバークチップは庭の景観向上やガーデニングに非常に役立つ木材です。しかし、木材と聞いて気になるのは、やはり『シロアリ』の存在。ウッドチップやバークチップは、シロアリに巣をつくられてしまったりはしないのでしょうか。
ウッドチップ・バークチップはシロアリ発生の原因になるの?
ウッドチップやバークチップに対して、シロアリは基本巣をつくれません。なぜなら、シロアリが木材に住み、加害するには最低でも1cm程度の厚みがなければならないといわれているからです。
バークチップには1cm以上のかたまりもありますが、それでも多くのシロアリが住むには狭すぎます。そもそもシロアリの巣は主に土の中にあることが多く、チップを敷いてもそこに巣をつくられる可能性は非常に低いのです。
また、バークチップを構成している素材である樹皮をシロアリは好みません。そのため、ほかの木材チップと比べるとシロアリのエサにもなりにくいというメリットもあります。
以上の点から、ウッドチップやバークチップがシロアリ被害の直接的な原因にはならないことがわかりますね。
ウッド・バークチップでも食害される可能性は0ではない
前述の通り、シロアリは樹皮をほとんど食べないため、バークチップがエサにされる確率はウッドチップよりもかなり低いでしょう。また、ウッドチップに関しても近年ではシロアリ対策がほどこされたものが多く、その強度は年々増しています。しかし、それでもチップがシロアリのエサにされてしまう確率は0ではありません。
なぜなら、シロアリには目の前にあるものをかじっていく習性があるからです。シロアリに地中から侵入されてしまえば、好まない樹皮でもかまわず食害されてしまうおそれもあるでしょう。
さらに、もともと庭の地中にシロアリがいた場合などは、エサになりうるチップに加えて湿気と暗所まで与えることとなります。これは、シロアリにとって非常に住み心地のよい環境といえます。
ウッドチップ・バークチップはシロアリ被害の可能性こそ低いですが、あくまでも木材です。比較的安全とはいえ、加害のリスクはあるということをおぼえておきましょう。
シロアリ以外の虫にとってもよい環境になる
暗く湿気を帯びた環境はシロアリに限らず、多くの虫が好む環境です。前述したようにチップが虫を呼び寄せるということはありませんが、もともといたダンゴムシやアリなどの動きが活発化してしまう可能性もあります。
また雑草などが生えにくくなり、視認性が上がることによって虫が増えたように感じることもあるかもしれません。ウッドチップやバークチップの下は虫が好む環境であるという事実を知って、しっかり対策をしていくことが大切です。
ウッドチップ・バークチップのシロアリ・防虫対策
シロアリ以外にも土壌にはさまざまな昆虫がいます。ウッドチップ・バークチップをシロアリやその他の虫の住みかにしないためにも、適切な対策を取っていきましょう。
シロアリの原因となるものを庭から撤去する
そのため、ウッドチップやバークチップを敷く際は事前に自分の庭にシロアリがいないか、またシロアリを寄せ付けそうなものがないかを確認する必要があります。
庭にありがちなシロアリの好物としては、『切り株』、『段ボール』、『放置された木材』などがあります。すでに住みつかれている可能性もあるため、まずはシロアリの好物や住みかになりうるものをすべて撤去しておきましょう。
とくに切り株は処理が難しく、放置してしまいがちです。シロアリにねらわれる前に、しっかり抜根しておくことをおすすめします。具体的な方法については「切り株を除去するならこの方法!もう放置しない切り株処理の手順とは 」の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
シロアリの嫌う素材のチップを採用する
バークチップは樹皮のためそもそもシロアリは好みませんが、ウッドチップにする場合は素材選びが重要になってきます。代表的なものを挙げれば、『ヒバ』などが当てはまるでしょう。防シロアリ効果の高い木材を使用したウッドチップも多く発売されているので、気になる方は一度チェックしてみてください。
シロアリに食害されにくいヒバを利用したウッドチップです。防臭や抗菌の機能もあり、非常に便利な1品。1年半~2年で土にかえっていくため、自然にも優しい商品といえるでしょう。
チップの設置環境に注意する
ウッドチップやバークチップの下はどうしても日陰になり、湿度も高くなってしまいます。この難点は、設置場所や方法次第では多少緩和することもできます。
例えば、極力日の当たる風通しのいい場所にチップを敷くなどすると、比較的シロアリやダンゴムシなどの虫も寄りにくくなるでしょう。また、チップをあつく敷きすぎないようにすることも効果的です。
ウッドチップ・バークチップを使う場合には設置前からシロアリ対策を
前章のような対策をしていても、どうしてもシロアリが出てしまう可能性はあります。なぜなら、全国各地にシロアリは多数生息しているからです。今までは北海道の北部での活動はあまり見られていませんでしたが、近年では徐々に北部にも被害が進行しています。
これはすなわち、どんな地域・どんな環境でもシロアリ被害にあう危険性がある、ということです。ウッドチップやバークチップをシロアリに食害されると、そのまま家屋までの道筋にされてしまうことも。全国の多くの地中にシロアリが生息していることを考えると、早めに駆除したくなってしまいますよね。
とはいえ、庭にいるシロアリがすべて害虫というわけではありません。シロアリは死んだ木を食べて分解するという『益虫』としての一面も持っています。駆除すべきか、予防だけにしておくべきか。そういった判断は慣れていなければなかなか難しいため、家屋や周辺のシロアリが不安になった場合は業者に相談してみましょう。
シロアリの点検は一般的に、シロアリ駆除の業者に依頼してチェックしてもらいます。シロアリは音もなく、人間の気づかぬうちに家屋や木材を食害していくため、念のためにも調査をしておいて損はないでしょう。
庭や軒下などに巨大なシロアリの巣があれば、素人ではなかなか対処ができません。中には点検だけなら無料でしてくれる業者もいますので、まずは相談からしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
ウッドチップやバークチップを敷くことで得られるメリットは多く、私たちの生活をより豊かにしてくれます。しかし、庭に木材を敷くとなると気になるのはやはりシロアリの存在です。ウッドチップやバークチップにシロアリが住み着くことはほぼありませんが、エサとして利用されてしまう可能性がないとはいい切れません。
また、シロアリの直接の原因になる可能性は非常に低いチップですが、どうしても土とチップの間には湿った暗所ができます。そういった環境は虫の好む条件がそろっているということを知っておきましょう。
ウッドチップやバークチップを庭に敷く前にはまず、自宅近辺にシロアリの気配がないかどうかを確認しておくことが大切です。シロアリが住み着いている可能性のある木材をチェックし、処分するようにしてください。
また、業者にシロアリがいるかどうか点検をしてもらえば、現在のシロアリの生息状況や被害状況を把握できます。これを機に、徹底的なシロアリ対策・駆除をしてしまいましょう。
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