
「窓の近くに羽アリが大量発生して気持ち悪い…」
気づいたら羽アリが大量発生していて、何が起こっているのか分からず不安に感じてしませんか?
羽アリには「クロアリ」と「シロアリ」が存在します。
大量発生しているのがクロアリの羽アリだった場合は、家に直接被害を与えることはないので安心してください。しかし、シロアリの羽アリだった場合は、すでに家が被害にあっている可能性が高いです。
シロアリの羽アリが大量発生しているということは、近くに巣がある証拠になります。シロアリを放置していればどんどん家の木材を加害されてしまうため、シロアリの羽アリだと分かったら、早めに調査を依頼するようにしましょう。
この記事では、目の前の羽アリがシロアリかどうか簡単に見分ける方法や、シロアリの羽アリだった場合の発生原因、羽アリを一時的に駆除する方法についてもご紹介しています。
最後まで読めば、家に被害を与える羽アリかどうかが分かり、調査を依頼すべきか判断できるようになりますよ。

目次
シロアリの羽アリなのか見分ける2つの方法
まずは、大量発生している羽アリが「シロアリ」なのか「クロアリ」なのか確認してみましょう。
シロアリの羽アリかどうかは、
- 見た目
- 羽アリの発生時期
この2つで簡単に見分けることができます。
1.見た目(触覚・胴体・羽)で見分ける
シロアリの羽アリとクロアリの羽アリは見た目がよく似ていますが、以下の3つの特徴から簡単に見分けることができます。
- 触覚
- 胴体
- 羽
シロアリの羽アリ | クロアリの羽アリ | |
---|---|---|
見た目 | ![]() |
![]() |
触覚 | 短い・数珠状 | 長い・くの字 |
胴体 | 寸胴(ずんどう)である | くびれている |
羽 | 羽が同じ大きさ | 前の羽が大きい |
このように、見た目だけでもシロアリなのかクロアリなのか簡単に判断することができます。
2.羽アリの発生時期で見分ける
羽アリは梅雨の前後に大量発生することが多いですが、4月~5月に発生しているようでしたら、シロアリの羽アリである可能性が高いです。
なぜなら、日本に生息するシロアリのほとんどは「ヤマトシロアリ」と呼ばれるシロアリであり、ヤマトシロアリは4月~5月になると羽アリが大量に発生する習性をもっているからです。
また、クロアリの羽アリは5月以降に発生することが多いのも理由のひとつです。
そのため、4月~5月に大量発生した羽アリはシロアリであると考えた方がよいでしょう。
<シロアリの羽アリ発生時期>
イエシロアリ …… 6月~7月
アメリカカンザイシロアリ …… 7月~10月
<クロアリの羽アリ発生時期>
アメイロアリ …… 5月~6月
クロオオアリ …… 5月~6月
ムネアカオオアリ …… 5月~6月
ムネアカオオアリ …… 5月~6月
クロヤマアリ …… 6月~7月
トビイロシワアリ …… 6月~8月
オオハリアリ …… 6月~8月
ヒメアリ …… 6月~8月
もし羽アリが”クロアリ”である可能性が高い場合は、こちらの記事でクロアリの羽アリについて詳しくまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。▼
シロアリの羽アリが大量発生する原因
シロアリの羽アリが大量発生しているのは、すでに近くに大きな巣ができているからです。
そもそも、シロアリの羽アリは「新しい巣を作る」ことを目的として大量発生しています。シロアリは、普段床下など高温多湿な場所に巣を作り生活していますが、巣の中の個体数が一定数を超えると、さらに繁殖するために一部が羽アリとなり飛び立つのです。
シロアリの羽アリは飛ぶ能力が低く、100メートルほどしか飛ぶことができません。地上に降り立ったら羽を落とし、ペアを見つけて地中に潜り新しい巣を作ります。部屋にシロアリの羽アリがいたり、大量の羽が落ちていたりするようでしたら、近くに巣を作る可能性が高いです。

このように、シロアリの羽アリが大量発生しているということは、「すでに巣があり、新しい巣を作ろうとしている」ということが分かります。シロアリの羽アリは1~2週間で出てこなくなりますが、家の中のシロアリがいなくなったというわけではなく、むしろ被害が拡大しているということを覚えておきましょう。
目の前の羽アリは掃除機で対処するのがベスト
羽アリを駆除する方法には、殺虫スプレーで駆除、発生場所を袋で塞ぐなどの方法がありますが、掃除機で吸い取るのが一番手っ取り早くておすすめです。
なぜなら、掃除機で吸い取れば羽アリとの距離を保ちつつ駆除できるため、直接触りたくないという方も簡単に駆除できるからです。 (日本しろあり対策協会 問い合わせにて聴収)
殺虫スプレーを使って駆除すると、吹きかけた場所に羽アリの死骸が張り付いてしまい、掃除をするのが大変になってしまいます。また、発生場所を袋で塞いで駆除する場合、これから出てくる羽アリには有効ですが、今飛び回っている羽アリを駆除することはできません。
そのため、目の前の羽アリは掃除機で素早く吸い取っていきましょう。
羽アリは弱い生物ですので、掃除機の風圧で死滅してしまいます。羽アリを掃除機で吸い取ったら、そのままゴミとして捨ててください。
羽アリを家に入れない2つの対策方法
羽アリが外から部屋に入り込んで困っているとのことでしたら、
- カーテンを閉めて部屋の光が漏れないようにする
- 網戸の網目を細かいものへ取り替える
この2つの対策方法をぜひ試してみてください。
1.カーテンを閉めて部屋の光が漏れないようにする
羽アリは、光に集まる習性を持っています。とくに夜はカーテンがしっかり閉まっていないと、隙間から漏れた光に羽アリが集まってしまい、部屋に入り込んでしまうことがあるのです。
そのため、夜はとくにしっかりカーテンを閉めるようにしましょう。
光を通しやすい遮光性の低い生地のカーテンや、淡い色のカーテンを使っているという場合は、カーテン全体から光が漏れているおそれがあります。その場合は、遮光カーテンに交換するのもおすすめです。
2.網戸の網目を細かいものへ取り替える
網戸から小さな羽アリが入り込んでいるようでしたら、網目の大きさが1mmより小さい網に張り替えましょう。
一般的に使用されている網戸の網目の大きさは1.15mmですので、体長が大体5mm~10mmのシロアリの羽アリや、体長が2mm~20mmのクロアリの羽アリでしたら網目を通ることは少ないです。
しかし、羽アリと間違えやすい「クロバネキノコバエ」は体長が1~2mmと小さいため、一般的な網目の大きさだと入り込んでしまうことがあるのです。
そのため、小さな羽アリの侵入を阻止したいときは、1mmより小さい網に張り替えてみましょう。網戸の網を張り替えるのが面倒という方は、網戸用の防虫スプレーを吹きかけるだけでも羽アリの侵入を予防することができますよ。
シロアリの羽アリが大量発生したら必ず床下調査を依頼すべき!
シロアリの羽アリが大量発生したら、シロアリ駆除業者に床下調査を依頼することをおすすめします。
先ほどもお伝えしたとおり、シロアリの羽アリが大量発生しているということは、すでに床下に大きな巣ができている可能性が高いです。一時的に目の前の羽アリを駆除しても根本的な解決にはなっておらず、放置すれば来年も巣から大量の羽アリが発生し、巣が拡大するおそれがあるのです。
「シロアリの羽が大量発生した」以外にも、以下のような症状が出ているようでしたら被害が深刻化していると考え、業者に床下調査を依頼した方がよいでしょう。
- 床を踏むとギシギシ鳴る
- 壁や柱を叩くと空洞音がする
- ドアの立てつけが悪くなった
シロアリ駆除業者による床下調査では、床下のシロアリ被害に遭いやすい箇所を重点的に、シロアリの有無や被害状況を確認していきます。
シロアリ調査はどの業者も基本的に無料でおこなっている業者も多いので、気軽に依頼してみましょう。

床下調査が依頼できる業者を選ぶ2つのポイント
シロアリ駆除業者に床下調査を依頼することになったら、
- しろあり防除施工士の資格をもっている
- 日本しろあり対策協会に加盟している
この2点が当てはまる業者に依頼しましょう。
しろあり防除施工士の資格をもっている
シロアリ駆除業者を探すときは、「しろあり防除施工士」の資格を持っている業者を選ぶと安全で確実な施工をおこなってくれるのでおすすめです。
「しろあり防除施工士」とは、日本しろあり対策協会が定めている資格のことをいいます。
日本しろあり対策協会は、内閣府公認の公益社団法人であり、技術者の資格制度として「しろあり防除施工士」の登録をおこなっています。
「しろあり防除施工士」を取得するためには、所定の実務経験年数と筆記試験の合格が必要です。また、3年ごとにおこなわれるしろあり防除施工講習会を受講しなければ資格を更新することができません。
このように、「しろあり防除施工士」の資格を持っている業者ということは、施工に対して確かな知識や経験があると判断することができます。
安全な施工をしてもらうためにも、業者を探すときは「しろあり防除施工士」の資格を持っている業者を選ぶようにしましょう。
日本しろあり対策協会に加盟している
「しろあり防除施工士」は、技術に対して信頼することができますが、「日本しろあり対策協会」に加盟している業者は、技術だけでなく会社としても信頼できます。
なぜなら、日本しろあり対策協会に加盟するためには以下の条件を満たしている必要があるからです。
- しろあり防除施工士を取得した者が居ること
- 連携団体に加入していること
- 賠償責任保険に加入していること
- 労働災害保険に加入していること
- 器材格納庫の広さが1坪以上あること
このように、日本しろあり対策協会に加盟するには、資格を持っている人がいる以外にも賠償責任保険への加入など複数の条件を満たしている必要があり、会社としての信用も高いため、より安心して依頼することができます。
日本しろあり対策協会に加盟している業者は日本しろあり対策協会登録工業者会員名簿から確認することができるので、ぜひ参考にしてみてください。

羽アリに関するQ&A
ここからは、羽アリに関するその他の疑問をご紹介していきます。
Q.マンションで羽アリが大量発生したらどうすればいい?
A.マンションで羽アリが大量発生したら、大家さんや管理会社に連絡をしましょう。
賃貸は大家さんや管理会社の所有物となりますので、自分で勝手に業者に駆除を依頼するとトラブルに発展するおそれがあります。
羽アリの駆除費用は基本的に大家さんや管理会社が負担してくれます。しかし、羽アリが大量発生した原因が自分にある場合は費用を負担しなければならない場合もあります。
どちらに支払いの義務があるかは羽アリが発生する原因によりますので、まずは大家さんや管理会社に連絡し、業者に調査をしてもらいましょう。
Q.自分で床下調査することはできる?
A.床下に入り込めるスペースがあれば自分でも床下調査をおこなうことができますが、おすすめはしません。
床下調査をするためには、狭くて暗い床下に潜る必要があり、ケガをする危険性があります。また、シロアリの知識がないと、シロアリの痕跡があっても見逃してしまうおそれがあり、調査の意味がなくなってしまうのです。
正確な調査をおこなうためにも、床下調査は必ずシロアリ駆除業者に依頼するようにしましょう。
まとめ
羽アリには、「クロアリ」と「シロアリ」が存在します。もし、大量発生している羽アリがシロアリだった場合、すでに大きな巣が作られている可能性が高いため、早めにシロアリ駆除業者に床下調査を依頼しましょう。
もし、「どの業者に床下調査を依頼したらいいのか分からない」と不安に思われているようでしたら、生活110番にご相談ください。
生活110番では、無料の現地調査をおこなってくれる業者をご紹介しているため、シロアリが発生しているか気軽にご相談いただくことができます。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいた上で、調査費用等をいただく場合がございます。
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