
蚊を退治するための蚊取り線香は、羽アリにも効果を発揮してくれます。ただし、蚊取り線香の効果は一時的なものであるため、それだけでは不十分といえるでしょう。そのため、そのほかの羽アリ対策を合わせて試してみるのがおすすめです。とくに、羽アリがシロアリだった場合は、早めの対処が必要になってくるでしょう。
この記事では、羽アリに蚊取り線香を使う対策法とその他の手段や注意点についてご紹介します。羽アリの対策法を知って、クロアリ・シロアリの羽アリを駆除しましょう。

目次
「羽アリに蚊取り線香」は正しく使ってこそ効果あり
夏に活躍することの多い蚊取り線香には、ピレスロイドと呼ばれる殺虫成分が含まれています。ピレスロイドとは、蚊を含めたハエなどの昆虫に効果を発揮してくれる成分です。そのため、羽アリにも蚊取り線香は効果的です。
しかし、正しく使用しなければせっかくの効果は半減してしまうのです。まずは、蚊取り線香の正しい使い方を把握しておきましょう。
蚊取り線香を焚く前に!意識したいこと
蚊取り線香を焚く前に注意しておきたいのが、ペットの存在です。蚊取り線香は蚊や羽アリ以外にも、金魚などの魚類、カブトムシなどの昆虫類にも影響を及ぼします。ペットの近くで蚊取り線香を焚けば、羽アリを駆除するつもりが大切なペットの命まで奪ってしまうことになりかねません。
蚊取り線香を焚く前には、カブトムシなどの昆虫類が入った虫かごや金魚などが入った水槽などは、蚊取り線香の煙が及ばない場所まで避難させておくとよいでしょう。移動するのが難しい場合は、蚊取り線香の煙が入らないようにしてください。
犬や猫などのペットは影響がないとされていますが、心配な方はペット用の蚊取り線香を使用するとよいでしょう。
蚊取り線香の正しい使い方
蚊取り線香の効果をしっかりと発揮させるためには、正しく使用する必要があります。以下のポイントをしっかり守って、使用しましょう。
【正しく使って羽アリに対策を!蚊取り線香の正しい使い方】
- 蚊取り線香の効果はおよそ半径2m以内とされているため、羽アリが発生している2m以内の位置に設置する。
- 風に乗って蚊取り線香の煙が羽アリに届くように、風上に設置する。
- ほかの動物や昆虫が入り込まないように、羽アリが出た部屋をすきまなく密閉する。
このように正しく蚊取り線香を使用すれば、羽アリを駆除することができるでしょう。
蚊取り線香と組み合わせがおすすめな対策法3選
蚊取り線香は羽アリに対して効果を発揮しますが、完全に駆除できるかといえばそうではありません。羽アリには蚊取り線香だけでなく、そのほかの対処法を合わせて使用することで駆除効果を高めることができるのです。自分でできるその他の駆除方法についてご紹介しますので、ぜひ試してみてください。
羽アリ用の忌避スプレーを使用する
忌避スプレーの使用も、羽アリ対策には効果的です。忌避スプレーはホームセンターなどで販売されているため、簡単に手に入れることもできます。
しかし、注意しなければならないのが、羽アリが飛び出している場所に直接かけてはいけないということです。羽アリの発生源に直接忌避スプレーを吹きかければ、羽アリがあちこちに飛び出して分散してしまうのです。
そうなれば、また違う場所に巣を作って発生源を増やしてしまうことになりかねません。忌避スプレーを使用する際は発生源への散布は避け、空中に飛んでいる羽アリに吹きかけるようにしましょう。
掃除機で吸い込む
大量に発生している羽アリの発生元がわかっているのであれば、掃除機で吸い込むという方法も有効です。羽アリは掃除機で吸い込む風圧によって死んでしまいます。掃除機を使用すれば羽などがほとんど散らばることもありません。しかし、一気にたくさんの羽アリを吸い込むと、掃除機が対応しきれず故障してしまうこともあるので注意しましょう。
ビニール袋をかぶせる
羽アリの発生元にビニール袋をかぶせておくのも効果的です。羽アリの発生元になる箇所にビニール袋をかぶせておけば、飛び出した羽アリがビニール袋に溜まっていきます。袋の中に羽アリが十分に溜まったら、ビニール袋を交換しましょう。羽アリを集めたビニール袋は、羽アリが漏れ出さないようにしっかり結んで捨てましょう。
生きているまま捨てるのが心配な方は、ビニール袋の中に忌避スプレーを吹きかけておくと安心です。しかし、羽アリの発生元近くにコンセントなどの電気系統が設置されている場合は、注意が必要です。袋の中を飛び回っている羽アリやその羽によって故障してしまい、火事を引き起こしてしまうおそれがあるのです。
3つの方法を紹介しましたが、どの方法も一時的な応急処置であることを覚えておきましょう。根本的に駆除をおこなうには、やはり業者に依頼して駆除してもらうのがおすすめです。業者に依頼すれば、羽アリの駆除はもちろんのこと根本となる巣の駆除までおこなってくれるでしょう。
退治した羽アリはシロアリかクロアリか
羽アリを蚊取り線香やその他の方法を使って駆除したとき、クロアリかシロアリかは必ず見分けておく必要があります。なぜなら、もしシロアリだった場合、大切な家が食害されているかもしれないからです。クロアリ・シロアリそれぞれの羽アリの特徴を見ていきましょう。
シロアリの羽アリの特徴
シロアリの羽アリはずんどうな体型をしていて、すべての羽の大きさや形が等しく左右対称となっています。頭についた触覚はピンとまっすぐ伸びているのも特徴のひとつです。シロアリの羽アリは、おもに4~7月の春から初夏にかけて飛散します。この時期に見られる場合は、シロアリの羽アリかもしれません。
クロアリの羽アリの特徴
クロアリの羽アリは胸部と腹部の間がキュッとくぼんでいて、前の羽が後ろの羽より大きいのが特徴です。クロアリの羽アリは、6~11月と梅雨から晩秋にかけて飛散する傾向があります。秋になって見かけた羽アリは、クロアリかもしれません。
違いがわからないなら落ちた羽を保管!
姿や形が異なるシロアリとクロアリの羽アリですが、飛んでいる状態ではなかなか見分けがつかないこともあります。どちらの羽アリか自分で判断できない場合は、地面に落ちている羽を保管しておくとよいでしょう。業者に依頼した際、担当の方に保管しておいた羽を見せることでクロアリかシロアリかを判断する材料になるかもしれません。
シロアリクロアリ駆除の基礎知識
羽アリが発生しているということは、近くに巣が作られているというサインです。羽アリがクロアリだった場合は、自分でも駆除することが可能です。しかし、羽アリがシロアリだった場合は大切な家などが食害されているおそれがあるため、業者に依頼して駆除してもらうのがおすすめです。ここでは、クロアリとシロアリの駆除方法について紹介します。
クロアリ駆除は自分でもできる!
クロアリの駆除は、忌避スプレーや毒餌、粘着テープなどを使って自分で駆除することができます。飛び回っているクロアリの羽アリには、蚊取り線香と合わせて粘着テープを使って捕獲する方法が効果的です。また、クロアリの巣がどこにあるかわかっているのであれば、巣に直接忌避スプレーを吹きかけてもよいでしょう。
巣が見当たらない場合は、毒餌を仕掛けることをおすすめします。クロアリが発生している周辺に毒餌を設置しておきます。クロアリが毒餌を持って帰って食べることで、巣全体のクロアリを死滅させることができるのです。どれも簡単にそろえることができるものばかりなので、自分で駆除してみましょう。
プロによるシロアリ駆除の工法2つ
シロアリの駆除は素人には難しく、発生元となる巣を見つけることができないことも多いようです。しかし、根本となる巣を駆除しなければシロアリを完全に駆除することはできません。
また、駆除しきれないまま放っておけば家はどんどん食害され、もろくなってしまいます。そのため、シロアリに対する知識や高い駆除技術を持った業者に依頼するのが得策といえるでしょう。
業者がおこなう駆除の工法には、おもにベイト工法とバリア工法があります。ベイト工法とは、ベイト剤と呼ばれる毒餌を家の周辺やシロアリの痕跡がある場所に設置して、巣を死滅させる方法です。
環境に優しく、小さいお子様やペットがいる家庭にも安心して利用できる工法です。このベイト工法による駆除にかかる費用相場は、1平方メートルあたり4,000~8,000円ほど(1坪換算12,000~25,000円ほど)となっています。
バリア工法とは噴霧機などを使って、シロアリが発生している土や家の柱などの木材に薬剤を散布する方法です。バリア工法はベイト工法に比べて、即効性が期待できます。バリア工法によって駆除するときにかかる費用相場は、1坪あたり6,000~10,000円となっています。
シロアリ駆除の業者依頼にはこんなメリットも!
「シロアリ駆除を業者に依頼するのは費用がかかるしなぁ……」と業者依頼を悩まれる方もいるかもしれません。しかし、業者によるシロアリ駆除の費用は、確定申告で申請すれば所得控除の対象になるといううれしいメリットもあります。
所得税法では、シロアリのような災害によって家や家具などの資産が損害を受けた場合、控除の対象になると定めています。ただし、業者に依頼して駆除した場合に限るため、DIYでの駆除は対象外となるので注意しましょう。
DIYではなかなか駆除しきれないことも多いため、何度も駆除を試みなくてはならないこともあります。回数が増えれば増えるほど、費用もかさんでしまうでしょう。このような事態を防ぐためにも、業者依頼して手間なく駆除してもらい所得控除を受けるといった方法を取ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
羽アリに蚊取り線香を使った駆除方法は、効果が期待できます。蚊取り線香を使用する際は、金魚やカブトムシなどのペットに煙がいかないように注意しましょう。また、羽アリが発生している2m以内に置くようにしてください。
しかし、蚊取り線香だけでは羽アリを退治するには力不足といえます。忌避スプレーや掃除機を併用して駆除することをおすすめします。また、発生している羽アリがクロアリかシロアリかを見分けるのも重要です。クロアリは自分でも駆除できますが、シロアリだった場合は、業者に依頼して駆除してもらいましょう。
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