みなさんは蟻についてどのくらい知っていますか。足元をみれば簡単にみつけることができる蟻ですが、意外にその生態については知らないという方も多いのではないでしょうか。
蟻は社会をもって生活している生き物で、とても賢いことでも知られています。まるで人間のような行動をすることもあるので、蟻について勉強してみるのもなかなか面白いものです。
今回はそんな蟻の習性や生活についてご紹介したいと思います。
蟻の習性①:分泌液のにおいを頼りに進む
蟻は普段、暗い土の中で生活をしているため眼が退化しており、視力が弱いといわれています。そのため蟻の習性には、お尻からフェロモンというニオイ物質を出し、そのニオイを頼りに行動するというものがあります。
外でエサを探す場合、エサを発見するとまずフェロモンを出しながら巣へと戻り、仲間にそのことを知らせます。そしてその知らせを聞いた仲間たちは、フェロモンを頼りにエサの場所へと向かいエサを巣に持ち帰ることができるのです。
また、このフェロモンは仲間を識別する役割も果たします。蟻はアルゼンチンアリなどを除き、基本的に他の巣の蟻と出会えば殺し合う種が多いとされます。その際、仲間かどうかはフェロモンで判別するようです。
世界の蟻にはこのフェロモンを利用して、敵を欺くことのできる賢い蟻も存在します。
蟻の習性②:働かない蟻も多い
蟻というと勤勉なイメージがあるのではないでしょうか。アリとキリギリスという絵本の中でも、キリギリスが怠けている間も働き蟻はせっせと仕事をする様子が描かれています。
そのイメージどおり、実際に蟻は勤勉です。生まれてからすぐに働き始め、寿命が尽きるまで元気に働き続けます。しかし、ある研究によって一定数の蟻はあまり働いていないことがわかりました。
蟻はみな勤勉だと思っていた方はがっかりされたかもしれません。しかし、これには理由があるようです。2年間にも及ぶ実験の結果、すべての蟻が一斉に働くシステムよりも一定数の働かない蟻がいるシステムのほうが、安定して仕事が処理されることがわかったのです。
蟻の仕事には卵や幼虫の世話など、ひと時も休むことができない仕事もあるので、一時的に処理量を増やすよりも安定して仕事を処理することのほうが重要なのでしょう。
人間と同じように、蟻も働けば疲れます。そのようなときに交代できるよう蟻が必要というわけでしょう。人間でいうところの「シフト制」なのかもしれませんね。このような蟻の習性からも、蟻がいかに賢い生き物であるかがわかります。
蟻の習性③:女王蟻が複数いる蟻の種類も
実は、蟻の中で卵を産むことができるのは女王蟻だけです。働き蟻はすべてメスの蟻ですが、生殖機能はもちません。女王蟻は卵を産むことに専念するため、食事や身の回りのお世話はすべて働き蟻がするということも蟻の習性のひとつです。
また、蟻の多くは単女王制と呼ばれる「1つの巣に1匹の女王」がいるシステムをとっています。さきほどの説明にも少し出てきましたが、女王蟻といっても他の巣の女王蟻であれば攻撃対象になります。
ただ、中には「1つの巣に複数匹の女王」がいる多女王システムをとっている蟻も存在します。日本の蟻ではクロナガアリやヒメアリが多女王制の蟻として有名です。また、昨年話題になった南アメリカ原産のヒアリもそうだといわれています。
詳しいことはまだあまりわかっていないようですが、単女王制の蟻と比べると繁殖能力が劣ることから、複数匹の女王蟻で繁殖量を補っているのではないかといわれています。
蟻の習性④:蟻の冬
気温が低くなると蟻は活動することができなくなってしまいます。そのため、寒い時期になるとめっきり蟻の姿をみることが少なくなるのですね。種類にもよりますが、最高気温が15度以下の日が続くようになってくると、著しく活動が鈍くなるようです。
冬の間は巣の中でじっとしており、エサを食べることもほとんどありません。秋の間にしっかりと栄養を蓄えているため餓死をすることもないようです。このころは女王蟻の産卵も少なくなり、春になり暖かくなるとまた活動を始めます。
このように冬に備える蟻の習性は、アリとキリギリスの絵本にも描かれているのでご存知の方も多いかもしれませんね。
蟻の習性を知って駆除に生かそう!
では、せっかく蟻について詳しくなったのですから駆除にも役立てていきましょう。
蟻はすべての蟻が卵を産むわけではなく、女王蟻が卵を産むことで繁殖をします。つまり女王蟻を駆除しないことには、いくら蟻を駆除してもキリがありません。
では、女王蟻を駆除したい場合はどうすればよいのでしょうか。女王蟻は巣の奥深くの部屋にいることが多く、巣の外に出てくることはほとんどといっていいほどありません。無理やり駆除しようとして巣に振動を与えようものなら、危険を感じた女王蟻はさらに奥に隠れてしまうでしょう。
ですので、女王蟻を駆除する場合は毒エサタイプのアリ駆除剤がおすすめです。蟻の巣の近くに毒エサを置いておけば、外に出てきた働き蟻が毒エサをみつけます。今回説明したように、エサをみつけた蟻はフェロモンを出しながら巣に戻り、仲間に知らせます。
仲間たちは次々とエサを巣に持ち帰り、幼虫や女王蟻にも毒エサを分け与えるでしょう。少し残酷な気もしますが仕方ありません。このように蟻の習性を生かして簡単に駆除することができるので、蟻の被害にお困りの場合はぜひ試してみてください。
まとめ
いかがでしたか。蟻はみな勤勉であるイメージがありますが、中にはあまり働かない蟻もいるようです。しかしそれは、常に安定して仕事を処理するために蟻たちが考えた作戦であることがわかりました。
蟻を駆除するためには、卵を産む女王蟻を退治することが大切です。フェロモンを頼りに行動する蟻の習性を利用すれば、簡単に駆除することができます。もし庭先などで蟻の被害に困っている場合は、毒エサタイプの駆除剤を使って駆除に挑戦してみてください。
それでも駆除ができない場合や他にも蟻のことでお困りのことがあれば一度、蟻駆除のできる業者に相談してみてはいかがでしょうか。経験豊富な蟻駆除のプロがきっと問題を解決してくれることでしょう。
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