家に侵入し、害を与えるアリといえば、多くの人がシロアリを思い浮かべるかと思います。しかし、シロアリの駆除依頼と同じく、多くあるのがトビイロケアリの駆除の依頼です。
トビイロケアリとはいわゆるクロアリに該当し、人間に直接的な害を与えることは稀ですが、大量発生するため非常に不快です。
今回はそんなトビイロケアリの生態や駆除・予防方法について解説していきます。
目次
トビイロケアリについて
トビイロケアリの生態
トビイロケアリの大きさは、働きアリが2.5~3.5mmなのに対し、女王アリの大きさは7~8mm程度になります。体色は全体的に黒褐色で胸部は腹部に比べて多少単色の場合が多いです。
草地から林の中にかけて最も多く生息しています。また、平野部から山地にかけて多く見られ、本州中部では標高2,000m以上の山岳部まで分布しています。
巣は土中や朽木の中につくられます。家に侵入すると木材の腐朽した部分に穿孔、営巣することがあります。
食性は糖類の他に魚や肉類の乾物を好みます。7~8月に結婚飛行を行い、多数の羽アリが出現します。
トビイロケアリの被害
トビイロケアリは屋内に侵入すると食品や電化製品に群がるため、不快害虫とされています。食品に混入することもあります。
他にも皮膚の柔らかいところを刺されることがあり、大人では軽い痛みを感じるだけで済みますが、子供が刺された場合は注意が必要です。また、植物に現れる害虫のアブラムシやカイガラムシを保護し、繁殖を促す面もあります。
木材を食害するわけではありませんが、木材の朽ちた部分に営巣し、その周辺に巣を拡大するため腐朽を進行させます。
トビイロケアリを駆除するポイント
トビイロケアリをはじめとするクロアリを駆除する際のポイントとして、巣ごと駆除することを覚えておきましょう。
基本的に家の中に発生するクロアリは働きアリです。そのため、いくら駆除しても次から次へと巣から出てくるので巣ごと駆除するのが適切です。
また、トビイロケアリの巣を駆除する際のポイントとして、トビイロケアリは吸蜜性のアリである点を抑えておきましょう。
アリには雑食性のアリと吸蜜性のアリの2つの種類がいます。吸蜜性のアリは溶けた砂糖など餌を舐め探るため、餌を巣に持って帰る習性はあまりありません。
そのため、巣ごと駆除する際には顆粒タイプではなく、ゼリータイプの毒餌を使用しましょう。ゼリータイプの毒餌であれば、毒餌を運ぶのではなく、吸うことで巣に持ち帰らせ、巣ごと駆除することができます。
他にも液体タイプの駆除剤も有効です。
以上のポイントに気を付けておけば、トビイロケアリの駆除を徹底的に行うことができます。
トビイロケアリが発生する原因
なぜトビイロケアリが発生するのか、その原因を探っていきましょう。トビイロケアリを駆除する手間を省くためにも原因を知り、対策しましょう。
掃除をしていない
普段から掃除をしていなかったり、食べ物のカスが放置されていたりすると、餌を求めてトビイロケアリが侵入してきます。日頃から家の中を清潔な状態に保っておきましょう。
敷地内にシロアリが発生している
シロアリはクロアリの餌になるため、敷地内のどこかにシロアリが発生している場合、トビイロケアリが侵入してくる原因となります。
雨漏りや水漏れがある
トビイロケアリは腐った木などを好んで巣をつくります。そのため、雨漏りや水漏れなどがあり、その周辺の木や木材が腐っているとトビイロケアリが巣をつくりに侵入してくることがあります。
トビイロケアリの被害を防ぐために
トビイロケアリ駆除のポイントの項目で触れたように、徹底的に駆除するにはいくつかの手順を踏む必要があります。
1.侵入口を見つける
まず、トビイロケアリがどこから侵入しているのかを探ります。基本的にはトビイロケアリが一番多くいる場所を見つけ、外まで辿っていくとわかります。
2.家に侵入しているアリを駆除する
掃除機でトビイロケアリを吸うと出てくることもあるので、ウェットティッシュや薄めの床用洗剤などをふきかけた雑巾で拭き取ります。
3.巣を駆除する
巣を発見できた場合は巣の上から殺虫剤を撒く、巣の周辺に毒餌やアリ用のジェル剤などを置く、などの方法で巣ごと退治しましょう。
巣を発見できなかった場合はトビイロケアリの行列や働きアリの見られるところに毒餌を設置しましょう。働きアリが巣に餌を持ち帰り、巣ごと駆除することができます。
4.侵入を防ぐ
家の中のトビイロケアリを駆除したら、侵入口となる部分などにパウダータイプの殺虫剤などを撒き、外のアリの侵入を防ぎましょう。侵入経路がわからない場合は窓枠の角などに1cm程の高さに薬剤を撒くと効果的です。
5.トビイロケアリの予防
トビイロケアリが家の中に侵入することを防ぐには家の中に餌となる食べ物を残したままにせず、掃除と整理整頓をしておくことが重要です。
日頃からできる予防法としては、
・台所周辺をきれいにする
・使った食器を放置しない
・残飯は処理する
・ゴミ箱に蓋をしておく
などが挙げられます。
他にも、トビイロケアリの侵入口となる外壁や巣をつくりやすい木材の腐敗した部分を補修する、防腐剤を塗っておき巣をつくられないようにする、なども予防法として有効です。
まとめ
トビイロケアリは人間に直接被害を与えることは少ないアリですが、家の中に営巣されると相当数発生し、非常に不快感を与えます。そのため、徹底的に駆除・予防する必要があります。
もしも、トビイロケアリの駆除を自分で行うことが難しい場合は、アリ駆除のプロに依頼するなどして、徹底的に退治していきましょう。
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