FRP防水の単価は高い?特徴にあった場所選びが費用対効果を高める

2021.4.30

FRP防水の単価は高い?特徴にあった場所選びが費用対効果を高める

防水工事は、家を守るために必要です。紫外線や酸性雨などが塗装を劣化させることで、ひび割れなどの隙間ができます。するとその隙間から湿気などが入りこみ、土台や柱といった家の重要な部分にダメージを与えていきます。

そういった被害を防ぐためにも、防水工事を行うことが大切なのです。今回はウレタン防水やゴムシート防水といった数ある防水方法のうちの1つである、FRP防水とその単価について触れていきたいと思います。

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FRP防水の特徴

FRP防水はガラス繊維によって強化されたプラスチックで、軽くて丈夫であり、一般のプラスチックに比べて紫外線や雨の影響を受けにくいといわれています。

防水には保護防水と露出防水のふたつがあります。保護防水は防水層の上に保護するコンクリートなどを取り付けることで、防水層に使われる素材が紫外線や雨などにさらされず劣化しにくいといった利点があります。

欠点は、防水層が覆われているため劣化に気づきにくく、傷ついた部位を見つけることもむずかしいため全面的な修復が必要になることがある点です。

FRP防水で行える露出防水は、表面が防水層になっているため劣化はしやすくなります。しかし損傷した部分を目で確認できるため修復がしやすく、FRP防水でも単価がおさえやすくなります。

同じ露出防水の中でも、FRP防水は軽くて丈夫な防水層を形成するという特徴を持っています。この硬さは、車が上を走っても大丈夫といわれています。
また、元々は液状なのでどのような形にもできますし、プラスチックなので汚れが落ちやすいです。

FRPの短所としては、材料費が高いために工事単価も高くなりやすいことがあげられます。そのため、効果的な場所にだけFRP防水を施すことで利点を大きく生かしましょう。

      FRP防水の特徴

FRP防水のメリットを生かせる場所はどこ?

FRP防水は、屋上駐車場や工場の床、プールなどあらゆるところで使用されています。一般の住宅でFRP防水のメリットを生かせる場所としては、ベランダやバルコニーがあげられます。

ベランダやバルコニーは頻繁に人が出入りするため、表面が傷つきやすいです。そのうえ建物からはみ出した形をしているため、支える部分が少なく、できるだけ軽くしなければなりません。

とくに木造建築の場合は、鉄筋などに比べると支える力が弱いために軽くて強いFRP防水が向いていると考えられます。また、範囲が限られるためFRP防水の単価の高さもそこまで気にならないでしょう。

FRP防水にかかる費用はどのくらい?

FRP防水の単価は比較的高めだといわれていますが、実際の工事にかかる相場はどれくらいなのでしょうか。

では、一平米あたりの一般的な防水費用の相場料金を比較してみましょう。

・ウレタン防水     4.500円~7,000円
・塩ビシート防水が   4,000円~7,500円
・改質アスファルト防水 4.500円~7,500円
・FRP防水       5,000円~7,000円

FRP防水は、材料費の高さのためか最低価格でも一番高く、FRP防水の単価も高く感じますが、使用頻度の多さに耐えうる強度と軽量さから考えると、費用対効果が高いともいわれています。

しかし、屋上などの広い範囲に防水を行う際は、ほかの防水工事と比べて費用の高額さが際立ってしまうかもしれません。そのため、特性を生かした場所選びが重要といえるでしょう。

      FRP防水にかかる費用はどのくらい?

FRP防水の施工手順とかかる日数

ベランダなどの、すでに防水が施されている場所に新たにFRP防水を行う場合は、古い防水層を取り、下地に使われているベニヤの腐食がないかを確認します。腐食部分があれば取りかえになります。

新しく下地のベニヤを敷き終わったら、排水のためにドレイン用の穴を下地に開けます。角に面木(角に面をとるための細い木)を取り付けたら、次は塗布作業です。

はじめにプライマーを塗っておくことで、上から重ね塗りする塗料の接着をよくできます。
その上から専用の下塗り材を塗布したら、ガラス繊維を貼りつけていき、貼り終わったらFRP樹脂を流しこむ作業に入ります。

ガラス繊維を貼ってFRP樹脂を流しこむ作業を計2回したあと、中塗りを行い、サンドペーパーなどで平らにします。
最後にトップコートを塗布して完了です。

FRP防水の単価は材料費によるもので複雑な工程があるわけではないので、ほかの方法とかかる日数はあまり変わりません。ベランダなどの小さな範囲の工事なら、2~3日ほどで終了するようです。

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まとめ

FRP防水は、単価がほかの防水方法に比べて高くなりがちなので、FRP防水の持つ軽さと頑丈さを生かせる場所選びが重要です。

防水を施したい場所が、長期的にみて人の出入りの激しいなど使用頻度の高い場所であるならば、FRP防水なら、特性によりほかの防水方法よりも修理の機会を減らせるかもしれません。

このように、FRP防水の工事費用の高さだけを見て判断するのではなく、今後傷つきやすい場所なのかも考えて防水方法を選ぶとよいでしょう。
防水方法の判断に迷ったときは防水工事のプロに相談してみましょう。

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