屋上を防水シートでdiyしてみませんか?最適な防水シートの選び方とは

2021.4.30

屋上を防水シートでdiyしてみませんか?最適な防水シートの選び方とは

私たちが暮らす日本は降水量が多く、「台風・ゲリラ豪雨・大雪」などの自然災害が絶えません。そうした災害から建物を守るためには「防水対策」が大切です。建物の防水対策には多くの方法がありますが、なかでも屋上を防水シートでdiyする防水対策が注目を集めています。

そこで今回は屋上の防水対策に焦点をあて、防水シートの選び方や作業手順について分かりやすくご紹介していきます。「屋上の防水対策を強化したい」、「防水シートに興味がある」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

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屋上の防水にぴったりな防水シートの選び方

屋上を防水シートでdiyする場合は、状況に適した防水シートを選ぶことが大切です。防水シートには「塩化ビニールシート」と「ゴムシート」の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。種類別の特徴を確認し、屋上の防水にぴったりな防水シートの選び方をみていきましょう。

【塩化ビニールシートの特徴】

(1)施工後は人が歩いても大丈夫
(2)耐候性に優れ、紫外線・熱に強い
(3)塩化ビニールシートが重なり合う部分は、施工が難しく施工不良が発生しやすい
(4)頑丈で、鳥がついばんでも穴が開きにくい
(5)塩化ビニールシートの耐久年数は10~15年程度
(6)複雑な形状の陸屋根には不向き

塩化ビニールシートには上記のような特徴があるため、建物が日当たりの良い場所にあり、単純な形状の陸屋根で、なおかつ人が出入りするような場所には最適だと思います。

【ゴムシートの特徴】

(1)厚みが薄いため損傷しやすい
(2)温度による影響を受けにくく、広い地域で施工できる
(3)耐久性に優れている
(4)複雑な形状の陸屋根には不向き
(5)短期間で工事を終えられる
(6)ゴムシートに用いる接着剤の耐久年数が低いため、そこから雨漏りしやすい
(7)陸屋根の部分補修に適している

ゴムシートには上記のような特徴があるため、単純な形状の陸屋根で、なおかつ人があまり出入りしない場所には最適だと思います。さらに屋根全体ではなく、部分的に補修したいという場合にもゴムシートを選ぶとよいでしょう。

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屋上に防水シートでDIYするときのコツ

つぎに屋上を防水シートでdiyするときには、どのようなコツがあるのかみていきましょう。

【diyのコツ】

(1)作業するときは乾燥した季節を選ぶ(梅雨時期を避ける)
(2)できるだけ新築のときに防水工事をおこなう
(3)作業前に大まかなゴミはとりのぞき、しっかりと掃除をしてからおこなう
(4)隙間を作らないように注意をして施工する
(5)作業後は定期点検をおこなう
(6)排水溝を掃除するなどのメンテナンスをこまめにおこなう

屋上に防水シートを貼る手順

つづいて屋上を防水シートでdiyする手順をみていきましょう。

(1)屋上の下地が乾燥していることを確認する
(2)屋上の掃除をおこない、接着の邪魔になるものを取り除く
(3)下地と防水シートをしっかりと接着させるため、下地にプライマーを塗布する
(4)屋上の四隅やルーフドレン、配管の周辺に増張り用シートを貼って養生する
(5)接着剤をよくかき混ぜる
(6)下地と、防水シート裏面の両方に対し、ムラなく接着剤を塗布する
(7)接着剤をしっかりと乾燥させる
(8)防水シートを下地にのせて貼っていく
(9)防水シートの接合部分は100mm以上の接合幅をとって重ねておく
(10)防水シートの端は抑え金物で固定し、不定形シール材でシールする
(11)防水シートの上からローラーで圧力をかけ、下地と密着させる
(12)防水シートを下地に貼り付けたら、仕上げ材を塗布する

以上のような手順で作業を進めていけば、しっかりとした屋上の防水対策ができると思います。作業をおこなうに当たっては、必要となる道具をあらかじめ用意し手際よくおこないましょう。

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防水工事をDIYする難しさと注意点

最後に屋上を防水シートでdiyする場合は、どのような難しさがあるのでしょうか?作業をするうえで注意すべき点もふまえてみていきましょう。

難しい点

屋上の下地に防水シートを貼る場合、接着剤が乾燥しないうちに素早く貼り付けなくてはなりません。しかしある程度の広さがある場合、素早く正確に防水シートを敷き詰めるのは難しいと思います。1人でやろうとせず、2人以上で作業をしたほうが安心です。

注意点

屋上を防水シートでdiyする際は、隙間を作らないように注意しましょう。せっかく防水シートを貼っても、接着剤が不足していて下地と防水シートがきちんと密着していなかったり、シートがゆがんだりして隙間ができてしまうと意味がありません。

雨水はほんの少しの隙間から侵入しますので、全体をしっかりと施工するように注意しましょう。

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まとめ

今回は屋上の防水対策に焦点をあて、防水シートの選び方や作業手順についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?屋上を防水シートでdiyする場合、手順通りに作業を進めていけば、それほど難しくはありません。そのため「自分もチャレンジしてみようかな?」と思われた方もいらっしゃることでしょう。

しかしながら不慣れな人がdiyすると失敗してしまい、かえって高くついてしまうということも考えられます。また、作業にかかる時間や手間を考えると「プロの業者に頼みたい」と思われた方も多いと思います。

家は大切な財産だからこそ、失敗したくはないですよね。そんな時は無理せず、防水工事のプロに相談してみてはいかがでしょうか?

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