家から音がする？不可解な現象もその正体がわかればもう怖くない！

家の中で、何かが軋む音が聞こえるときがあります。とくに何もしていないのに聞こえるその音を不気味に感じる方は少なくないのではないでしょうか。

家から音がするその理由は、家鳴りという家を支える柱や釘などが原因で起こる現象ですのでおそれることはありません。今回はそんな家鳴りの原因について紹介していきます。また、家鳴りではなかった場合に考えられる害獣対策についてもあわせてみていきましょう。

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家から音がするおもな原因

家から音がする原因はふたつ考えられます。ひとつは家鳴り、もうひとつは害獣の侵入です。この原因によって対策が変わります。原因とその見分け方をまず知ることが大切です。

家鳴り

家鳴りは家の建築資材である木材や鉄板、釘などが気温や湿度によって収縮し、建材同士がぶつかって音が起こる現象です。とくに木材は乾燥しやすい季節になると、中の水分が蒸発して伸縮し、家鳴りを発生する原因となります。

木造住宅だけの現象かというとそうでもなく、軽量鉄骨やマンションなどでも家鳴りは起こるそうです。それは、鉄筋や鉄骨も温度によって伸縮する鉄でできているからです。

家鳴りは新築の家でも発生することが多いです。建てたばかりの家は建材同士が、少しずつ調節を繰り返しています。また、新しい木材は内側に水分を多く含んでいて、乾燥などによる伸縮を起こしやすいことも原因です。木材がなじめば自然におさまりますので、そこまで問題ではないでしょう。

また、家のバランスが悪くなって家鳴りが起こっている場合もあります。食器棚や本棚などの重量のある家具を家全体で見て偏った場所に置くとバランスが悪くなり、その影響で音家斉が発生しやすいとされているのです。また、地震のあとにも家鳴りが起こることがあります。その場合、地盤が緩んで家自体が少し傾いてしまっているのかもしれません。

屋根裏に害獣が侵入している

家から音がするもうひとつの原因が害獣の侵入です。主にイタチやネズミ、ハクビシンやアライグマ、コウモリなどが屋根裏に住み着きます。屋根裏は害獣にとっては雨風を防げて、外気よりも快適な生活ができる絶好の住処です。害獣が侵入した場合は放っておくと、さまざまな被害が出るおそれがあるため、対策が必要になります。

天井でギシギシと軋む音がしたり、何かが走り回る音がする場合は害獣が住み着いているかもしれません。また、イタチやハクビシン、アライグマなどは同じ場所に糞をする習性があります。そのため、まずは屋根裏に糞が残されていないか確認しましょう。

屋根裏の糞尿を放置しておくと直下の部屋の天井にシミができたり、最悪の場合腐って抜け落ちてしまうこともあります。また、害獣の体に付いているノミやダニ、病原菌などがまき散らされることになりますので、健康面でも有害なため、対処が必要です。

家鳴りの対策

家鳴りの原因がわかれば対策も立てられます。具体的にすぐできる家鳴りの対策をご紹介します。家から音がするのが気になる方は試してみてはいかがでしょうか。

温度と湿度を調節する

家鳴りの原因は、主に外との気温差や乾燥による木材などの伸縮です。そのため、室内の温度や湿度を調節することで軽減できます。

冬に暖房の温度を上げすぎたり、夏に冷やしすぎたりすると家鳴りは起こりやすくなるため、適度な温度に調節してください。木材などの乾燥を防ぐために、室内の湿度を60パーセントほどに保っておくことも効果的です。

家具の配置を変える

家具の配置を見直すことも家鳴り対策のひとつです。家の片側に集中して置いている大きな家具は、配置を変えてみましょう。家全体で確認しつつバランスよく、一定の箇所に重さが偏らないように置いてみるのがポイントです。

害獣の対策

家から音がする原因が害獣である場合は放置してはいけません。早急に対処することが必要です。

駆除剤などを使う

市販で売られているネズミ用の駆除剤などを使用して、害獣を駆除しましょう。イタチやハクビシンなどは臭いのあるものに敏感なため、害獣用の忌避剤などを使用して追い出すことが効果的です。鳥獣保護法によって一部の害獣は自分で殺処分することが法律で禁じられているため、手に負えないようでしたら無理をせずに業者に相談することをおすすめします。

侵入口をふさぐ

害獣が侵入している場合、必ず侵入経路となる隙間や穴があるはずです。とても小さい穴でも野生の動物は容易にすり抜けることができます。そのため、隙間はパテなどを使用して埋めましょう。また、風通しの必要な場所では金網を取り付けることも有効です。見落としがないように屋根の隙間や通気口などをふさいでください。

家鳴りは放置すると危険な場合も

家鳴りはよくある現象ですが、対策をしても全く収まらなかったり、軋みが激しい場合は家自体に問題があることもあります。その場合は放置すると危険ですので、注意してください。

家の構造に問題がある場合

木材の伸縮などで家から音がする場合は先述の対策方法で軽減できることが多いですが、家自体の土台がずれていたり、傾いていることが原因の家鳴りは大変危険です。地震が起きたりすれば、最悪の場合崩壊するおそれがあります。

地盤に問題がある場合

地盤が不安定になって家が傾き、家鳴りが起きることもあります。目に見えたり、家にいると違和感があるような傾きならわかりやすいですが、そうでない場合、気付きにくいかもしれません。車が前を走るたびに家が揺れたり、地震のあとで家から音がすることが多くなったという場合は、地盤に緩んでいるのかもしれません。

耐震診断すれば安心！

家鳴りが激しくて心配な場合は、耐震診断をおこないましょう。耐震診断をおこなえば、お住まいの家が耐震基準を満たしているか確認できます。家の土台や地盤も調査してもらえるので、しっかりとした診断結果が出れば安心して住み続けることができます。

まとめ

家から音がする原因が家鳴りの場合、基本的にどんな家にも起こりえる現象ですので、そんなに心配することはないようです。新築の家にお住まいの方はとくに、軋むことで徐々になじんでいきます。

ただし、音の原因が害獣や地盤の問題である場合は、早めの対策が必要です。万が一、家自体の強度が下がっていると地震などの自然災害があった場合、深刻な事態となります。

家鳴りの対策をしても音がおさまらなかったり、悪化したりする場合は地盤や家の状態を確認するために耐震診断をおすすめします。そのうえで必要ならば、耐震工事をおこなうことも検討してみてはいかがでしょうか。