高麗芝の手入れは時期・特徴・成長で異なる!庭の芝生をしっかり管理

2021.4.30

高麗芝の手入れは時期・特徴・成長で異なる!庭の芝生をしっかり管理

日本で最もポピュラーな芝生のひとつが高麗芝です。高麗芝は手入れもしやすく、一般家庭からゴルフ場などの施設まで幅広く使われています。

自宅の庭に芝生を植えたい、という方はおそらく選択肢のひとつになると思われます。高麗芝を含む芝生は、実はさまざまな種類があり、特徴も違うのです。

今回は代表的な芝生の種類や特徴、実際に庭に張っていく際の高麗芝の手入れ方法を説明していきます。

芝生の種類で異なる手入れの時期

芝生といっても色々な種類がありますが、代表的なものとして日本芝と西洋芝の大きく2つにわけることができます。

日本芝は暑さに強い暖地型といわれ、西洋芝は寒さに強い寒地型と呼ばれています。ですが西洋芝の中には暖地型に分類されるものもあります。

また芝生を生育していく上で十分な手入れが必要な品種、そうでない品種もあり、葉の大きさも変わってきます。

自分の住んでいる地域の気候、自宅の環境や芝生を張る目的なども考えて芝生を選ぶ必要があるのです。

日本芝なら春の4月~夏の9月が中心

日本芝は高温多湿な日本の気候に適しているといわれています。一般的な種類は高麗芝や姫高麗芝などがありホームセンターなどで売られているのもこれらの種類が多いです。

日本芝は、冬に休眠期に入ってしまい茶色く枯れてしまいます。しかし春になると再び緑色に戻るので、芝の色で季節を感じることができます。

高麗芝は日本芝の中では最も有名な芝生といわれています。高麗芝は手入れもしやすく日本では東北よりも南の地域で最も使用されているようで、日本の風土にあった夏芝です。
高麗芝の葉の幅は細い方で、刈り込みによって密度も細かい美しい芝生ができます。一般家庭やゴルフ場などでよく使用されているようです。

西洋芝は冬の寒い時期にも手入れが必要

日本では北海道などの寒い地域で一般的に使われているのが西洋芝です。西洋芝には暖地型と寒地型のものがあります。

暖地型の西洋芝は日本芝の性質とほとんど変わらず、高温にも強い芝生といわれています。一方寒地型の西洋芝は低い気温の下で生育させるので、夏の暑い時期には弱いのが特徴です。
そのことから関東より南で寒地型の西洋芝を育てるのは難しいといわれています。

西洋芝は日本芝より頻繁な刈り込み作業が必要になってくるので、高麗芝と比べてもメンテナンスに手間がかかってしまいます。
芝生の手入れに時間をかけられない方にはあまりおすすめできないかもしれません。

日本芝に近い性質を持っている西洋芝に「バミューダグラス」があります。他の西洋芝より葉は細かく、濃い緑色で鮮やかなものが特徴です。
踏みつけに非常に強い芝で国立競技場などでも使われています。生育適温が高く乾燥には強いですが、日本芝に近いため寒さにはあまり強くありません。

芝の種類によって特徴があります!

高麗芝の成長に欠かせない水やり

芝生の手入れで最も基本的なものが水やりです。芝生は水が不足してしまうと葉の緑色がなくなり、やがて枯れてしまいます。
とくに気温が高い状態での水不足が続いてしまうと、芝生は枯れてしまうので十分に注意が必要です。

ただ、芝生は湿気が多くても乾燥しすぎても育ちません。自分の住んでいる地域や、日当たりや風通しなども考えて水やりの間隔は調整しましょう。

高麗芝を手入れしていく場合、水やりは春の時期は3~4日に1回ぐらいの目安でおこないます。
高麗芝の水やりは、夏の暑い時期には水やりを毎日おこなわなければいけませんが、日中に芝生の水やりをするのはよくありません。

なぜなら日中に気温が上がってから水やりをしてしまうと、芝生が蒸れて水やりの水分がなくなってしまうからです。
水やりの時間帯は、朝と夕方の中でも日の出前と、日の入り後が一番よいといわれています。高麗芝にムラのないようにたっぷり水をあげるのが重要です。

高麗芝のお手入れ方法①:水やり編

栄養の摂取が難しい高麗芝には肥料も与えよう

芝生は土の中にある栄養分を根から吸収して成長していきます。自然に生えているような野芝などは天然の栄養分を摂取して成長しますが、高麗芝のような庭に植えるものは天然の栄養分を摂取することが難しいとされています。

そのため高麗芝には定期的な施肥(せひ)が必要になってくるのです。

施肥をするタイミングは芝生の生育時期がよいといわれています。十分に栄養を摂取した芝生は、密度が高い美しい芝生に成長し、雑草も生えにくくなるのです。

肥料の種類や成分をよく理解して定期的な施肥をおこない、高麗芝を手入れしていきましょう。

芝生への施肥は4月から8月頃までの芝生の生育時期が一番効果的だといわれています。

夏の暑い時期に施肥をする場合、暑い日中は避けて、比較的涼しい朝か夕方に施肥するようにすることが大切です。また粒の肥料であれば、施肥後に水やりもするようにしましょう。

主な肥料として、速効性肥料と緩効性肥料の2種類あります。

速効性肥料は施肥後の効果が早く出ますが、短時間で効果もなくなってしまいます。一方緩効性肥料は、じっくりと効果が出てくるので長期間効果が持続します。

芝生を育てるのに必要な要素としてチッソ、リン酸。カリウムの3つがあげられます。これらのものが配合され販売している肥料には「N・P・K」と表記のうえ配合率が記載されているので、ホームセンターなどで買う際は表記を確認しましょう。

チッソ:
芝生の葉や茎の成長を促進させて、芝生を緑にします。しかし与えすぎると芝生の成長にもよくないので適度な量にしましょう。

リン酸:
芝生の根の発育や枝分かれなど芝生の成長に大きく効果があるようです。さらに乾燥や病害虫に対しての抵抗力を強くする働きもあるようです。

カリウム:
芝生の根の成長を促します。さらに根や茎や葉を丈夫にして、環境への適応力の向上と耐病性も高めます。

芝生の状態に応じて使いわけていきましょう。

芝生の特徴をおさえた芝刈りをしよう

高麗芝の手入れをきちんとおこない適切な環境で育てれば、高麗芝はどんどん成長して伸びていきます。
とくに5月から9月の時期は成長のスピードが速く、週に一度の草刈りが必要です。

伸びすぎたままの高麗芝は放置しておくと、景観を損ねてしまいます。美しい芝生にするために伸びてしまった芝生はこまめに刈っていきましよう。

目安として芝が約3センチから4cmまで伸びたら半分くらいの高さになるように刈り込みます。
春には枯れ葉の除去もかねて、低く刈り込むのがよいでしょう。

高麗芝は、夏の芝生がよく成長する5月から9月は少なくとも月4回、春または秋の伸び具合によって変わりますが、2週間に1回は刈った方がいいといわれています。

芝刈りの道具は、ある程度の面積になってしまうと手作業では大変なので、芝刈り機を使用したほうがよいです。

もしも芝刈りができずに芝生が長く伸びてしまった場合、一気に短く刈るのではなく、数回にわけて徐々に低く刈っていきましょう。
一気に短く刈ってしまうと光合成をするための軸まで刈ってしまい、芝生が変色しまうからです。

軸を刈ってしまうと緑の芝生に戻るのに時間がかかってしまうので、注意してください。

高麗芝のお手入れ方法③:芝刈り編

高麗芝を種まきで育てるのは難しい

高麗芝などの西洋芝は、切り芝から根づかせて育てていくのが一般的となっていますが、種をまいて育てていくこともできます。しかし、切り芝よりもコストを抑えられるメリットがあるものの、しっかりと成長させるのが難しくなっているのです。

日本芝に比べて繊細な種類が多い西洋芝は、種をまいてからの手入れが多く、育つ前に枯れてしまうことも少なくありません。そのため、自宅の庭に高麗芝を張るときは、切芝を使用するのがおすすめです。

一方で、芝生の知識があり、こまめな手入れの時間を取れる方であれば、高麗芝を種まきから育てるのもいいでしょう。芝生の成長をゆっくりと観察することができて、より親しみを込めて育てることができるはずです。

まとめ

適度な水やりと施肥をすれば、きれいな高麗芝を育てられます。ですが真夏など暑い時期の高麗芝の手入れには注意が必要です。

高麗芝が枯れないように、夏の暑い日にはタイミングを見つけて水やりをしましょう。

肥料はたくさんの種類があるので、自宅の芝生がどの肥料に適しているかをきちんと確認することも大切になってきます。

芝生に関する疑問は、ぜひ芝張りのプロにご相談ください。あなたの芝生の悩みが解決するかもしれません。

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