
庭にきれいな緑色の芝生を育てると、景観が楽しめるだけでなく、子どもやペットが遊びやすくなります。芝生の手入れというと、芝刈りが代表的ですが、そのほかにもさまざまな手入れが必要です。
今回のコラムでは、芝生の水やりについて詳しく紹介していきます。季節によって、芝生の水やりは頻度が異なるほか、特別な手入れの後にも水を与える必要があります。庭の芝生が水不足にならないように、水やりの方法を覚えておきましょう。
目次
季節ごとの芝生の水やり頻度
日本は四季によって気候が大きく変動します。乾燥しやすい時期と、そうでない時期によって芝生の水やりの頻度を調節しましょう。
春には3~4日に1回程度を目安に水やりをおこないます。その後、梅雨どきには乾燥が続かないように雨の合間に水を与えます。
夏は1年中で最も日差しが強く、水不足になりやすいシーズンです。基本的には、比較的気温が低い午前中に、毎日水やりをおこなってください。それでも水が足らない場合は、夕方以降にも芝生の水やりをしておきましょう。
秋は気温が低下して、日差しによる乾燥もしづらくなるため、水やりは3日おきぐらいにおこないます。乾燥が続くと枯れる原因にもなるので、気をつけましょう。
冬は「暖地型」という温暖な土地で育つ芝生は枯れているため、水やりは不要です。「寒地型」という寒い地域でも育つ芝生は冬場でも枯れないため、乾燥しない程度に水やりをおこないましょう。
水やりの頻度や量は、芝生の日当たりや、お住まいの地域の気候によっても異なります。また、土壌の水はけによっても適した頻度は異なるので、芝生の水不足が心配な場合は、業者に相談してみてもよいかもしれません。
特別なときの芝生の水やり
芝生に特別な手入れをしたときは、しっかりと水やりをするのがよいとされています。ここでは、芝生の手入れに適した水やりについてみていきましょう。
芝張り直後の水やり
芝を張ったばかりだと、根が十分に育っていません。そのため、水やりをこまめにおこなわないと芝生に必要な水分が吸収できず、水切れをおこしてしまうおそれがあります。
芝張り直後も、芝生の水やりは午前中におこなうのが基本です。とくに気温が高くなる真夏は、朝晩の1日2回水やりをしたほうがよさそうです。
根がつくまでは、芝生にあまり立ち入らず、こまめにたっぷりと水を与えることがポイントです。芝生の根が定着したあとは、前述の頻度を参考に水やりをしてください。
エアレーション後の水やり
芝生を張った場所は土を耕すことができないので、何もしないと土壌の通気性が悪くなってしまいます。そのため、芝生に穴をあけ、土に新鮮な空気を入れるエアレーションという作業を年に1~3回程度おこないます。エアレーションをすることで、芝生が呼吸しやすくなります。
エアレーションをすると芝生に穴がたくさんあくので、新しい土をまき、なじませるためにしっかり散水します。エアレーションしたばかりだと穴が気になるかもしれませんが、芝生が育つことで次第に目立ちにくくなっていきます。
肥料をあげた後の水やり
肥料を与えることを施肥(せひ)といいます。粒タイプの肥料をあげたあとは、芝生にたっぷりと水をあげることがポイントです。
肥料をあげたあとに水やりを怠ると土の水分が少なくなり、地中の肥料が濃くなりすぎてしまうおそれもあります。肥料を与えすぎても芝生にとってあまりよくないため、水やりをしっかりおこなって、ほどよい肥料の濃度を目指しましょう。
肥料のあげ方や、適した水やりの方法に迷ったときは、業者に相談するのもおすすめです。せっかく育てている芝生を枯らさないためにもぜひ活用してみてください。
芝生に水をやる方法
芝生に水をあげるときには気をつけなければならないポイントがあります。芝生は水が少なくても多すぎてもきれいに育ちにくいので、水やりのコツを覚えるとよいでしょう。
水やりのタイミング
芝生の水やりは基本的に午前中の涼しいうちにおこないましょう。とくに夏場の日中に水やりをすると直射日光に芝生が照らされて、水分が熱を持つことで根が蒸されてしまいます。気温が上がる前の午前中の水やりが望ましいですが、乾燥が進む時期には気温が下がってくる夕方以降の水やりも取り入れることをおすすめします。
水やりの量
芝生への水やりはたっぷりと与えましょう。表面が濡れる程度の水分量では地表近くの水を求めて、根が浅く張ってしまうことがあるそうです。地中にしっかりと水をしみ込ませることで、根が深く育っていきます。
ただし、水不足をおそれて地面に水たまりができるほど与えると根腐れなどの病気やよくありません。水をやりすぎるとじめじめするので、病気や害虫を寄せ付ける原因にもなりかねません。芝生に水やりをするときは、芝生の色が変わる程度にまんべんなくおこないましょう。
水不足の合図を見逃さないで!
乾燥しすぎると、芝生の生育にはあまりよくありません。できるだけ、水不足になる前に芝生に水やりをおこなうのが理想的です。
水不足のサイン
芝生は水不足になると、葉が丸まってきます。さらに乾燥が続くと、次第に茶色っぽく変色してきます。
水不足になると芝生の葉が細ってしまうため、地面がむき出しになることもあり、見た目もよくありません。水不足のサインに早く気づいて芝生に水やりをすれば、再びきれいな芝生に戻るのでこまめに水やりをおこないましょう。
便利なスプリンクラー
芝生には意外とこまめな水やりが必要です。とくに夏場は水不足になりがちなので、毎日水やりをしなければならず、面倒だと感じることもあるかもしれません。
広い庭に散水ホースで水やりをするのが大変な場合は、回転式のスプリンクラーを使うという方法もあります。また、長期間家を留守にするときには、タイマーつきのスプリンクラーを使えば定期的に水やりができるので便利です。
まとめ
芝生を元気に育てるためには適度な水やりが大切です。季節によって芝生の水やりの頻度を調節し、水不足から守りましょう。また、日々の水やりだけでなく、芝生の手入れをおこなったときも、土や肥料をなじませるために水やりは欠かせません。
水不足になると、芝生の葉が丸まって、茶色っぽく変色してしまいます。芝生の見た目も悪くなってしまうので、水不足になる前に気がついて水やりするように気をつけましょう。水やりの手間を省くために、スプリンクラーを導入するのもおすすめです。
芝生があると、庭の景観がよくなります。ぜひ芝生のある庭にしてみてはいかがでしょうか。広い庭も業者に芝張りを頼めば、手間をかけずにきれいに整えることができるでしょう。
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依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「芝張り」をご覧ください。
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