運動場などの人工芝に、砂をかけてあるのをみかけることがありますよね。あの砂はなんのためにかけてあるのだろうと疑問に思ったことがある人は多いのではないでしょうか。自宅のお庭を人工芝にしている人は、「うちもやったほうがいいのかしら?」と思ったかもしれません。
そこで、人工芝に砂をかけてある意味を解説します。人工芝にとって砂はさまざまなことに役立つ便利なアイテムだったのです。自宅のお庭にも使えば、よりよいお庭作りに貢献できるかもしれません。
目次
人工芝に砂を入れる理由は2つ
人工芝の上に砂をかけるのは、充填という人工芝のメンテナンスのひとつです。この充填という作業をおこなう目的は、おもに2つあります。
人工芝を保護して長持ちさせるため
運動場などの人工芝は、住宅のお庭などにある人工芝に比べてより激しい衝撃が加わるため、抜けたり潰れたりしやすくなっています。砂を入れることで芝の根元を支え、負荷から守っているのです。
また、芝が潰れているとその上で運動する人に伝わる衝撃が大きくなります。砂を入れると芝が立ち上がり、砂がクッションの役割を果たして運動する人の衝撃を和らげることができるのです。
人工芝がめくれるのを防ぐため
人工芝は基本的に地面にピンなどで固定されていますが、端の部分はどうしてもめくれ上がりやすくなります。そこで上から砂をかけることで重りとなり、人工芝がめくれにくくなるのです。ただ、人が頻繁に歩くような負荷のかかる場所でなければ、人工芝がめくれる心配はそれほどないでしょう。
人工芝に砂を入れる主な場所
人工芝の上に砂を入れる充填は、どこの人工芝でも必ずおこなわなければならないというわけではありません。運動場やスポーツコートなど、人が激しく走りまわるような場所の人工芝には通常よりも大きな負荷がかかりますので、そのダメージを軽減するために充填をするのです。
一般住宅のお庭などでは、人工芝にそこまで強い負荷がかかることはありませんので、とくに充填をする必要はないでしょう。しかし、もしもお庭の人工芝の上で激しい運動をすることがあるのなら、充填をすることで人工芝の劣化を抑えられるかもしれません。
また、車が乗り入れる駐車場などに人工芝がある場合も、充填をすることで車の重みによる人工芝のダメージを減らす効果が期待できます。人工芝をより長持ちさせたいと考えるなら、一度試してみてもいいかもしれません
人工芝に入れる砂の種類
充填に使われるのは、おもにけい砂という砂です。石英という鉱物が細かく砕けてできたけい砂は砂のなかでも硬いという特徴があり、ガラスの原料などにも使われます。
硬いけい砂は踏まれても砕けにくく、細かくならず風で飛ばされることも少ないので砂ぼこりなどが起こりにくいです。そのため、運動場などの人工芝の充填材として向いています。充填ではとくに丸みがあってクッション性が高い天然のけい砂に人気があるようです。
また、ゴムなどでできた人工の充填材もあります。ゴム製の充填材はけい砂よりもクッション性が高いため、運動する際の衝撃を効率的に吸収します。カラーが多彩で、人工芝と同じ色を選ぶことで自然な印象にすることもできるのです。
砂は下地の水はけ改善にも使える
お庭の人工芝は土の上に敷くことが多いですが、土の水はけが悪いと水たまりができ、湿気がこもってコケやカビ、虫などが発生する場合があります。水はけをよくするには人工芝の下の土壌を改善する必要がありますが、その際にも砂が役に立つのです。
水はけが悪い原因は、下地にでこぼこができている、下地の土の保水性が高いといったことが考えられます。これらを改善するために、人工芝の下に砂を入れるのです。へこんでいる部分に砂を足すことで下地全体を平らに戻し、水はけの悪い土の上に水はけのよい砂を足して水がスムーズに流れるようにします。
水はけの改善に使われる砂
人工芝の下地によく使われるのは、山砂という砂です。山砂は山で採れた砂で、転圧すると強く固まる性質があります。しっかりと固めることで水が染み込みにくく、水はけがよくなるのです。人工芝の下に山砂を入れることで、水はけがよく丈夫な下地を作ることができます。
砂以外にもある。下地の水はけ改善方法
人工芝の下に砂を入れる以外にも、水はけをよくする方法はいくつかあります。これからお庭に人工芝を敷こうと考えている人はこれを知っておくことで、施工時にあらかじめ水はけをよくする対策ができるでしょう。
表面排水
雨が降ったときに水のいくらかは地面に吸収されてはけていきますが、それ以上に地面の表面を流れて排水されていきます。これが表面排水です。この表面排水が滞っていると、地面の吸収される分の水はけではカバーしきれず、表面に水がたまるということになります。
表面排水が悪い原因は、地面の勾配に問題があることが考えられます。地面の傾きが排水の方向とずれているため、水がスムーズに流れていかないのです。表面排水を改善するには、下地に土を足したり、土を削ったりして、水がうまく流れていく勾配を作りましょう。
暗渠(あんきょ)排水
暗渠とは地下を通っている水の道のことです。下地のなかにパイプを埋め込み、地面に染み込んだ水が効率よく流れていくように道を作るのが暗渠排水です。とくに保水性が高い土壌の場合は、この方法をもちいて水はけを改善します。
このように人工芝の水はけが悪いときに、下地を改善する作業は自分ではなかなか難しいですよね。これから人工芝を敷こうとしている土地の水はけが心配なら、芝張り業者に相談してみてください。人工芝の施工に対応している芝張り業者であれば、下地をメンテナンスすることで水はけをよくすることができるでしょう。
まとめ
人工芝に砂をかけるのは芝の葉を立たせて衝撃から保護するためです。運動する人にとってはクッションの役割も果たします。また、重りとして人工芝のめくれを防止する効果もあるのです。激しい負荷のかかる場所でなければ必須ではありませんが、人工芝を保護してより長持ちさせるには、試してみてもいいかもしれません。
人工芝の水はけを改善するためにも、砂は役に立ちます。下地に砂を足すことでへこみを直し、排水性を高めることができるのです。
人工芝の水はけを改善するにはいくつか方法がありますが、自分でおこなうのは難しいことが多いでしょう。そんな場合は、芝張り業者に相談してみるのがおすすめです。人工芝の施工に対応している芝張り業者は下地を改善し、水はけのよい人工芝を作ってくれるでしょう。
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