
庭やベランダに人工芝を敷こうと思ったら、カビが生えるなんて噂を聞いてしまい不安になっていませんか?人工芝自体はカビやすい素材というわけではないのですが、設置場所の条件によってはカビが生えてしまうことがあります。しかし、だからといって人工芝のある快適な生活を、諦める必要はありません。
このコラムでは、どうしたらカビに悩まされず人工芝を楽しむことができるのか、商品の選び方、施工時するときの注意点から対策までをご紹介いたします。
目次
人工芝にはカビが生えることがある!その原因とは
人工芝にカビが生えてしまう原因は、水はけの悪さからくる湿気です。人工芝自体はプラスチックなど水を弾きやすい素材でできているので、濡れてもすぐ乾く場所に敷いてあれば問題はないのです。しかし、ベランダなどのコンクリートの上や水はけの悪い地面に人工芝を敷く場合、水がたまりやすくカビが生える原因となってしまいます。
また、人工芝自体が透水性の悪いタイプのものであると、水はけの悪さに拍車がかかってしまうことになります。そのため、人工芝を購入する際には透水性の高い商品を選ぶことが、ひとつのカビ対策になることでしょう。
そのほかに考えられるカビの原因として、人工芝の上にものを置きっぱなしにすることで空気の通りが悪くなり、湿気がたまりやすくなることがあげられます。なるべく風通しをよくして、カビが生えないように注意しましょう。
カビやすい?カビにくい?人工芝の選び方
それではまず、カビの生えにくい人工芝を選ぶことからはじめてみましょう。どんなタイプの人工芝ならカビが生えにくいのでしょうか。
人工芝の形状
人工芝には、ロールタイプとジョイントタイプがあります。ロールタイプは、長い絨毯のように巻かれているものです。一方、ジョイントタイプは四角いマットになっており、一枚一枚並べて敷くものになります。
このふたつのタイプで水はけがよいのが、ジョイントタイプです。ジョイントタイプにはマットの下の部分に土台がついており、接地面とのあいだに隙間ができるため、ロールタイプに比べて水はけがいいのです。
しかし、ジョイントタイプのほうが施工費用が高くなるため、広い範囲で人工芝を敷く場合はロールタイプのほうがよいかもしれません。カビだけでなく人工芝を敷く広さなども考えて、形状を選ぶのがよいでしょう。
透水穴の数
人工芝には水を通すための透水穴があいていますが、その穴がたくさんあいていればあいているほど水はけがよくなります。購入する際には透水穴の密度や大きさをしっかりとチェックして選びましょう。
防カビ・抗菌加工
人工芝の中には、防カビや抗菌加工をほどこしたものもあります。そういった商品を使えば、カビの発生率を下げることができるでしょう。自然に優しい銀イオンの力で、カビや菌を抑える効果のあるものもあります。
カビを防ぐ人工芝の施工方法
先ほども述べたように人工芝がカビやすくなるのは、水はけの悪さによる湿気が原因なので、設置する際には水はけ対策を講じなくてはなりません。そこで、設置場所が土の場合とコンクリートの場合に分けて、対策方法をご紹介していきましょう。
土の場合
人工芝を設置する地面に一度バケツなどで大量の水を流してみて、水はけ具合をチェックしてみましょう。通常、庭には水はけのよい川砂が盛られていることが多いようですが、粘土質の土など水がなかなか引いていかない場合は、水はけのよい土と交換する必要が出てきます。場合によっては、地中に排水のためのパイプを設置しなければならないこともあります。
また、地面がデコボコになっているなら、水がたまらないよう平らに整地をしてから人工芝を敷かなければなりません。大きな石などは取り除く必要があります。土の地面の場合は雑草が生えるので、雑草を処理した上で雑草対策のための防草シートも先に敷いておくと、よりきれいな仕上がりになるでしょう。
コンクリートの場合
コンクリートの場合、人工芝を敷く前にまずはしっかり掃除して、ゴミ・砂などを取り除きます。デッキブラシなどで擦りながら、水洗いもしっかりしておきましょう。その後、完全に水が蒸発するまで時間をかけて乾かしてから人工芝を敷いていきましょう。
マンションなど集合住宅のベランダであれば、コンクリートの地面であることがほとんどです。賃貸のベランダである場合は、あらかじめ家主に断りを入れておいたほうがいいかもしれません。人工芝の設置には接着剤を使う場合があるので、退去時に問題が起きないように相談しておくことをおすすめします。
日ごろのお手入れでカビ対策!
人工芝にカビを生やさないためには、日ごろのお手入れも肝心です。水はけが悪くなり湿気をためないよう、ご自身でできることがあるのでご紹介していきます。
人工芝の透水穴が土や砂、ゴミなどで詰まると水はけが悪くなってしまいます。人工芝の上で洗濯物を干したりすれば糸くずなどが落ちやすくなりますし、植物が近くにあれば葉っぱなどが落ちてくるでしょう。そういったものは取り除かなければなりません。人工芝のパイル(葉の部分)の隙間に入ったゴミなどは、手やほうきで取り除くのが難しいので掃除機をかけるのがおすすめです。
また、人工芝の上に落ち葉の山をためておいたり、ゴミ袋などの置き場所にしたりするのも、その下の地面が湿気る原因となりますので気をつけましょう。ガーデンテーブルやイスなどのものを置いている場合は、時々場所をずらして日光を当てて、風を通し湿気をとばしましょう。ずらすときに、潰れていた芝のパイルをブラシで立てておくと人工芝の劣化を防ぐこともできますよ。
まとめ
マンションやアパートのベランダを、緑のあるお庭のように変身させることもできるのが人工芝です。カビに悩まされることなく楽しみたいものですね。カビの原因は水はけの悪さによる湿気です。
カビ対策として、ロールタイプより水はけのよいジョイントタイプを選ぶことがおすすめです。また、透水穴がたくさんあいているかもチェックしましょう。防カビ加工の人工芝を購入することも検討してみるとよいでしょう。日ごろのお手入れとしては、透水穴が詰まらないように定期的に掃除機をかけるのがおすすめです。
庭の水はけが悪い場合、人工芝を敷くのは大変な作業かもしれません。整地をして水はけ対策をおこなってから設置しなければならないので、ご自身でDIYするのが難しい場合は業者に依頼してみるのもひとつの方法です。
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