
庭の芝生の一部がへこんでしまった時は、目土入れが必要です。しかし、いざ目土入れをするとなると、芝生に撒く目土の量に悩むことがあるかもしれません。実は目土を入れすぎると、芝が隠れてしまい枯れてしまうことがあります。
この記事で、目土の量や目土を撒く時のコツなどを確認してみてください。正しい目土の入れ方を覚えておくことで、今後もきれいな芝生を維持することができるでしょう。
目次
目土の量は芝が隠れない程度
目土は、芝生のでこぼこを平らにする役割を果たします。目土を入れる場合は、3~5mm程度が理想的だといわれており、これは、葉全体を覆わない程度の量です。しかし、場合によっては目土の量を調整しなければならないこともあります。
大きくへこんだところをならしたい場合
芝生の一部がへこんでいる場合、目土を入れてその周辺の芝生と高さを揃えると美しくなります。デコボコとした芝生は、目土の量を調整して高さを均一にすることがポイントになるのです。
しかし、へこみが大きい時は、一度に大量の目土を入れないように注意が必要です。目土を入れすぎると、葉全体が目土に埋もれてしまい、芝が枯れる原因にもなりかねません。へこみが大きい場合は、長期的に何度かにわけ、芝が成長するにつれて目土を追加していく必要があります。
目地張りの場合
目地張りとは、それぞれの芝が周りの芝とくっつかないように、すき間を作りながら並べる張り方です。この場合は、芝生と芝生のすき間をしっかりと埋める必要があるため、通常よりも多くの目土が必要です。また、ただすき間を埋めるだけでなく、目土と芝の高さを揃えるようにしましょう。
なぜ目土を入れるのか
目土は、健康な芝生を育てるための重要な役割をもちます。目土を入れると、どのようなメリットがあるのかについてみていきましょう。
芝生の成長促進
芝生に撒く目土の量を適切にすると、芝生の成長を促進させることができます。芝の根元側の古い部分と新しい芽が出ているその境目を成長点と呼び、根元からはランナーという茎が、地面に沿って伸びています。
この成長点とランナーが隠れるように、目土を入れるのが理想的です。成長点とランナーが目土に覆われることにより、乾燥から守ることができ、適度な湿度も確保できます。こうすることで、芝生は元気に成長していくでしょう。
デコボコ修正
目土を入れるもうひとつの理由は、芝生の表面を平らにするためです。芝生の表面がデコボコしていると、雨が降った時や水やりをした時に、そこに水が溜まってしまうことがあります。排水性が悪い場所の芝生は、枯れやすくなるのです。芝生は排水性がよい土壌でこそよく成長するので、そのためにも目土ででこぼこを修正し芝生の高さを揃える作業が必要になります。
目土に使う土・砂の選び方
芝生をキレイに保つには目土が必要になりますが、どんな土や砂を使えばいいのでしょうか。ここでは用途別に3種類ご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
①粒状の目土
粒状の目土は、最も一般的なものとして知られています。粒どうしの間にすき間ができることで水が流れていきやすくなり、高い排水性が期待できます。また、それぞれの粒が適度の保水性をもつので、芝生に必要な水分をとどめておくことができるのです。
②川砂
芝の一部ではなく、芝全体に目土を撒く時には、川砂が最適です。川砂は水はけのよさに加え、芝によくなじむため目土に向いています。砂状の目土には、ほかにも「海砂」「山砂」などがありますが、海砂には塩分が残っているおそれもあり、あまりおすすめできません。そのため、目土として砂を利用する場合、川砂が適切であるといえるでしょう。
③混合土
有機物がたくさん含まれていて、芝生に必要な養分がブレンドされている目土です。これは、主に芝が剥げた時、その芝を再び生育させるために使われることが多いです。トラブル対策用の目土ともいえるでしょう。しかし、ほかの2種と比べると水はけが少し悪いことには注意が必要です。
芝生の目土の量は大切ですが、上記のような種類も健康な芝を育てるためには重要なポイントになります。芝生の状態を見極め、どのような目土が適しているのかを選んでいくようにしましょう。
目土入れをする時期・方法
目土を芝生に撒くのには、じつは適切な時期や方法があります。目土を撒くのに適さない時期もあるので、あらかじめ確認しておくとよいかもしれません。
デコボコ修正用の目土入れの時期
目土入れは、芝が成長する3~6月あたりにおこなうようにしましょう。夏の暑い時期は太陽の熱により、目土を入れたところの芝生を傷めてしまうおそれがあります。そのため、基本的には涼しい春に目土入れ作業をするのがおすすめです。
メンテナンス後の目土入れの時期
自宅の庭に目土を入れてメンテナンスをおこなう場合は、2年に1度くらいでも十分だといわれています。あまり頻繁に目土入れ作業をするのは、じつはあまりよくないのです。目土を入れるということはその都度、地面が高くなることを意味します。これにより景観が悪くなることもあるので、適切な頻度で目土入れをおこなうことも重要といえるでしょう。
目土入れの方法
目土を入れる時は、水はけのよい芝生を作るためにも、表面にあるサッチと呼ばれる枯れた芝を取り除くことが大切です。サッチは、ガーデンレーキなどを使って取り除きましょう。
サッチの除去ができたら、目土を目の細かいふるいに入れ、芝生全体、もしくはへこみを修正したいところにまんべんなく撒きます。一度にたくさんの目土を撒くよりも、薄く全体に撒き、それを繰り返すことで厚さをだしていくようにするとよいでしょう。
目土入れを終えたら、たっぷりと水やりをします。この時、水やりをした後でも芝の葉が見えていれば、芝生に対し目土の量は適切だということです。芝が見えない場合は入れすぎなので、ブラシなどで広げて量を調整するとよいかもしれません。
まとめ
芝生を美しく保つためには、目土が必要です。芝生だけでは葉と葉の間に隙間ができ、茎も葉も無防備で地上に出ていることになります。そこで目土を撒くことで、葉と葉の間を埋めることができ、茎も守ることができるのです。
目土を撒く時は3~5mm程度で、葉全体が目土で隠れてしまわないように気をつけましょう。また、目土には粒状、川砂、混合土と種類がいくつかあるので、用途に合わせて使いわける必要があります。
目土入れは、個人でもできる作業かもしれません。しかし、目土が原因で芝を枯らしてしまうこともあります。芝生に撒く目土の量や種類が分からない、またはより美しい芝生を効率よく生やしたいのであれば、業者に依頼するのもひとつの方法です。
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