
お庭一面に広がる芝生に憧れて、ご自身で芝張りをしてみたいという方も多いかもしれません。しかし、芝を張るまえに土壌が適していないと、すぐに枯れてしまうおそれがあります。そのため、芝を張るときには土壌からしっかり準備しなければなりません。
この記事では、芝生にあう土作りや芝張りの方法もご紹介しています。土作りからしっかり知ることで、庭の芝生を長持ちさせることができるかもしれません。
目次
土作りの前に:芝生に適した土壌について
芝生が元気に育つには、最適な土壌が重要です。しかし、土壌にはいくつか種類があるため、自分で選ぶときには迷ってしまいがちです。
水はけの悪い土壌で、芝生が長く生きることはむずかしいとされています。そのため、たくさんある土壌のなかでも芝生に適している土は、砂壌土だといわれています。通常の土は、水を混ぜることで泥団子のように固めることができますが、砂壌土は水分の吸収率が低いため固まりません。砂壌土は、空気のとおりがよく、乾きやすい特徴を持っているのです。
芝生は、湿気と多すぎる水分に非常に弱く、病気になりがちです。せっかく芝生を張ったとしても、適した土壌でないとすぐに枯れてしまうおそれがあるのです。芝張りを成功させるためには、芝生の土作りがもっとも重要です。
芝張りに向けた土作り
通気性が悪く、湿気がこもりやすい土壌であると芝生は枯れてしまうおそれがあります。そのため、芝生にあう土作りをすることが重要になってきます。
耕す
土壌に凹凸があると、水たまりなどができやすく、湿気がこもる原因となってしまいます。まずは、凹凸ができないよう、土壌を平らにしておく必要があります。その際、石や雑草なども取り除いておくといいでしょう。
肥料を混ぜる
土壌に肥料を混ぜることで、芝生に栄養をあたえ、成長を促進させることができます。肥料は、おもに固形と液体の2種類にわかれていて、それぞれ効果に違いがあります。肥料の特徴を理解して、適切に使うようにしましょう。
酸性度を調整する
芝生に適した土壌は、弱酸性から中性の酸度といわれています。適切な環境を用意したにもかかわらず、芝生の成長が思わしくないときは、酸度を調べてみるといいでしょう。
土壌の酸度がアルカリ性に近い場合、芝生が病気になりやすいなどのリスクが高まってしまいます。その場合、石灰などを使い土壌の酸度を調整することをおすすめします。
川砂を混ぜる
すでにある土壌の水はけが悪い場合、川砂を足すことで湿気がたまりにくく、乾きやすい土壌をつくることができます。しかし、土全体の面積は増えるので注意が必要です。
緩やかな傾斜をつけてならす(表面排水)
雨が降った日などに、土壌に余分な水分がたまるようであれば、芝生はうまく成長することができないでしょう。その場合、土壌に傾斜をつけることで、水分がたまることを防ぎ、土壌の通気性をあげることができるのです。
転圧をする
芝張りの前後で転圧をし、土壌の凹凸を平らにすることができます。平らにすることで、芝の根っこを土壌にしっかりと密着させることができるのです。凹凸を放置することで、水たまりの原因になり、芝生を弱らせてしまうことにもなるでしょう。
土作り以外の土壌改善方法
芝生にあう土作りには、さまざまな方法があります。しかし、必ずしも土壌改善につながらないことも考えられます。ここでは、土作り以外の改善方法を紹介していくので、参考にしてみてください。
土をまるごと入れ替える
水はけが悪すぎる土壌の場合、どう対処してもなかなか改善しないこともあります。そういったときは、状態がよく通気性のよい土とすべて入れ替える方法も有効です。
しかし、土が硬い粘土状の場合、注意が必要です。粘土状の土が残らないようにしないと、水分がこもりやすく水はけの悪さも改善できないことがあります。
そのため、すべて掘り起こさなければいけません。粘土状の土をすべて堀り起こすとなると通常の土より重く硬いため、労力は大変なものでしょう。
暗渠(あんきょ)排水
地中にパイプを通すことで、土壌内にたまる水分を外に吐き出すことができます。地中の水分が多いときには、それを外に逃がすようにしなければなりません。しかし、芝生をすでに張っていた場合、はがす必要があるだけでなく時間もかかるため注意が必要です。
土作りができたら:芝張りの方法
芝張り方法には、いくつか種類があります。芝の張り方によって、成長する早さや必要になる費用もかわってきます。
ベタ張り
芝同士をすき間なく並べるのが、ベタ張りです。並べるときは、つなぎ目が重ならないようズラしていきます。芝生が完成するまでの時間が短く、作業も簡単なためおすすめです。しかし、全面にすき間なく芝を張る必要があるため、もっとも費用がかかります。
目地張り
並べ方はベタ張りと同じになりますが、芝同士に数cmのすき間をあけるのが目地張りになります。ベタ張りよりも完成までの時間はかかりますが、費用をおさえることができます。DIYで芝張りをおこなう場合、さまざまな面でバランスの取れた張り方です。
市松張り
市松模様のように、一枚ごとに間隔をおいて芝を張る方法で、広い敷地での芝張りにもっとも適しています。使う芝が少なく、費用も安くなります。しかし、芝同士の間隔は大きいため、成長するまでに約半年の時間がかかります。また、水やり以外にこまめな手入れも必要になるため、上級者向けとなるようです。
まとめ
芝生を張るまでには、さまざまな工程があります。重要になってくるのは、芝生にあう土作りです。しかし、芝生にあう土作りは、決して簡単なものではありません。しっかり、手順を知らないと、おもっているより芝生が根付かないかもしれません。
そういったときには、業者に1度相談されることをおすすめします。業者に依頼すると、家にあった芝生が長く楽しめるのではないでしょうか。
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