青々と成長した芝生のある庭にあこがれる人は少なくありません。しかし、芝生のなかにもさまざまな種類があり、どの品種を選べばいいのか迷うこともあるのではないでしょうか。
今回は、バミューダグラスという芝生の特徴について紹介するとともに、育て方や改良種についてもお伝えしていきます。バミューダグラスを庭に張りたい人の参考になれば幸いです。
バミューダグラスの特徴
芝生には、大きく分けて日本芝と西洋芝という種類があります。日本芝が古くから日本に自生している芝生であるのに対し、西洋芝は本来欧米で親しまれていた芝生のことをさします。バミューダグラスは、西洋芝の一種です。
また、芝生の特性によっても暖地型芝草(夏芝)と寒地型芝草(冬芝)に分けられます。西洋芝には冬の寒さでも枯れない寒地型芝草が多くありますが、バミューダグラスの場合は日本の気候でも育てやすい暖地型芝草です。
暖地型芝草は暑さや乾燥に強く、夏場にどんどん成長していきます。冬になると、葉が茶色になり成長が止まりますが、春になると再び育ちはじめます。他にもバミューダグラスが育てやすいポイントを3つ紹介していきます。
①耐暑性がある
日本の夏は暑く、一般的な寒地型芝生を育成するのは不向きとされていることが多いです。しかし、バミューダグラスは暑さには強いので、夏場に枯れてしまう心配がありません。
②耐旱性(たいかんせい)がある
耐旱性とは、乾燥への耐性のことです。とくに真夏は日差しが強いので、暑さだけではなく地面が乾きやすくなっています。一般的に芝生は水切れをおこすと弱ってしまうので、乾燥に強い種類を選ぶと育てやすいでしょう。
③耐踏圧性が高い
バミューダグラスは、踏まれる力や擦り切れにも強いという特徴があります。西洋芝は日本芝に比べると葉が細くやわらかいですが、見た目以上に丈夫で育てやすいといえるでしょう。庭で子どもが走り回るような場合にも、回復力がはやいのでおすすめです。
これらのバミューダグラスの特徴から、日本の気候でも育てやすいことがわかります。これから芝生を張る人は、ぜひ検討してみてください。
バミューダグラスの張り方・植え方
芝生を庭に作る場合、切り芝というマット状になった芝生を張るか、種を植えて育てる方法があります。それぞれにメリットとデメリットがあるので、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。
切り芝の場合コストがかかりますが、種まきよりもはやく仕上げられるというメリットがあります。反対に、種から育てる場合は初期費用がおさえられるものの、芝生が生えそろうまでに時間がかかります。また生え方にムラができたり、芝生が成長するまでに雑草が生えてきたりするので、切り芝を使った方が手軽に芝生を導入できそうです。
切り芝の張り方
バミューダグラスの切り芝を張る時期は、芝生の成長が進む春~梅雨前ごろがおすすめです。とくに芝張り直後はこまめな水やりが必要になるため、梅雨前におこなうという手もあります。
切り芝を張るときには、事前に芝生が育ちやすい床土(とこつち)を作っておくことが大切です。芝生は、水はけと日あたりのよい環境を好むため、庭の水はけが悪いときは川砂などを入れて土壌改良をしておきましょう。また、地面に傾斜をつけて、水の流れをよくするという方法もあります。
芝生を張る場所に砂利や雑草があれば、きれいに取り除いておきましょう。とくに雑草が繁殖すると、芝生に必要な養分を奪われてしまうかもしれません。
切り芝を張るときは、地面に起伏がないことを確認しながら並べていきます。レンガ状にぴったりと切り芝を敷き詰めるべた張りや、一定のすきまをあけながら並べる目地張り、市松模様のような市松張りなど、さまざまな張り方があります。
すきまがなく敷き詰めれば、芝生が仕上がるまでにかかる時間は短くなりますが、その分切り芝の枚数が増えるのでコストがかかります。コストや手間を考えて、どんな張り方が適しているか検討してみるとよいでしょう。
芝生を並べたら、目土(めつち)を刷り込んで芝生の乾燥を防ぎます。最後にしっかりと水やりをしたら芝張りは完了です。
種まきで育てる方法
種まきをする場合も、まず床土を整えることが大切です。なぜなら、芝生は1度育てはじめると耕すことができず、後から土壌改良することができないからです。
水はけがよく、雑草のない土を耕して、なるべくムラなく種まきをしましょう。均一に種をまいたら、軽く土をかけて水やりをします。種まきをするときは、バミューダグラスが成長しはじめる3月~5月ごろにかけておこなうのが最適です。
種まきの場合は、発芽したときにムラが気になるかもしれません。そのようなときは、発芽が少ない場所に後から種まきをしてもよいでしょう。
芝張りも種まきも、おこなった後はこまめに水やりをすることが大切です。まだ根がしっかり成長していない時期には乾燥しやすくなるので、気をつけて育てていきましょう。
バミューダグラスの手入れ方法
生育が旺盛なので、バミューダグラスは葉を定期的に刈ることが必要です。また、地上部分が枯れてしまう冬の手入れも必要となってきます。ここからは芝刈りの頻度や刈り高、そして冬の手入れについてみていきましょう。
まず、芝刈りの頻度ですが、生育が旺盛な6月~9月は週1回必要となります。バミューダグラスは芝草のなかでも成長がはやいので、こまめに芝刈りをすることで美しい芝生を保つことができるでしょう。また、刈り高はおよそ3cmを目安にしてください。6月~9月以外の時期もおよそ3cmが保てるように芝刈りをしましょう。
芝刈りは全長の3分の1程度の長さに刈るように気をつけてください。それ以上刈ると、芝生の根本にある成長点を一緒に刈ってしまうリスクがあるのです。成長点を刈ってしまうと、成長が遅くなったり、枯れてしまったりするおそれがあります。
また、こまめに芝刈りをしないと、芝生の成長に合わせて成長点が高くなってしまうため、刈りおとしやすくなってしまいます。刈り高を守って、こまめにメンテナンスをすることが大切といえるでしょう。
そして、地上部が枯れてしまう冬の手入れも必要となってきます。冬の間の芝草は回復力が弱いので、保護をしておきましょう。枯れた葉のうえから土を薄くかぶせておくと、踏んでも土がクッションの役割を果たしてくれます。また、冬に枯れた葉は発芽の妨げになってしまうため、春が来るまでに短く刈っておきましょう。
バミューダグラスには改良種もある
バミューダグラスにはさまざまな品種があり、なかでも改良種は使いやすいため人気があります。以下の2種がとくに多く流通している品種です。
ティフトン
ティフトンはバミューダグラスの改良種で、ポット苗で流通していることも多い品種です。とくに成長がはやいので、少ない苗でもはやく芝生を仕上げることができます。そのため、初期費用が少なく済むというメリットも考えられます。しかし、種が流通していないので、種まきで育てたい場合は他の種類を選ぶ必要があります。
コストをおさえることができ、回復力の高いティフトンは、公園やゴルフ場、サッカー場などでもよく利用されているそうです。成長がはやいので、こまめに芝刈りができる人向けの品種だといえるでしょう。
リビエラ
リビエラも、ティフトンと同じくバミューダグラスの改良種です。耐踏圧性にすぐれ、成長がはやい点はティフトンと同じですが、リビエラの場合は種が流通しています。
そのため、切り芝やポット苗よりもさらに安価に芝生を導入できるというメリットがあります。回復力も強いので、丈夫な芝生をリーズナブルに導入したい場合には検討してみる価値がありそうです。
まとめ
バミューダグラスは西洋芝ですが、耐旱性(たいかんせい)が高い夏芝なので、日本の気候でも育てやすいでしょう。国立競技場でも使われるほど耐踏圧性にすぐれ、刈り込みにも強いというメリットもあります。
植え方には張り芝と種から植える方法があり、春から初夏にかけて芝張りをすると育てやすいでしょう。バミューダグラスはとくに成長がはやいため、こまめに芝刈りをすることも大切です。
バミューダグラスはこまめに手入れしなければならないため、困ったことがあれば業者に相談してみましょう。業者を活用して、庭の芝生をきれいに保つことをおすすめします。
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