
芝生の庭を持つと青々としたキレイな状態を、ずっと楽しみ続けたいと考えるものです。芝生のキレイな状態を保つためには、芝生のエアレーション専用の道具を使って定期的に手入れをしなくてはなりません。
この記事では、エアレーションに適した時期や道具の使用方法から、さまざまな手入れの仕方まで詳しく解説していきます。エアレーションなどの手入れの仕方を知って、きれいな芝生を少しでも長く楽しみましょう。
目次
芝生のエアレーションのための道具
芝生の手入れをするための道具には、作業がしやすいよう用途にあわせたものがあります。
芝生をエアレーションする道具のなかから、用途にあわせた使いやすいものを選びましょう。
ローンパンチ
先端を足で強く踏み込み芝生に穴を空けるエアレーションの道具が、ローンパンチです。穴を空けることで、水や肥料を土にゆき渡らせやすくさせ土の活性化を促します。見た目は一昔前に子どもの遊びとして流行した、ホッピングのような形状です。先端に細いパイプが2~3個ついており、パイプの穴に入った土をそのまま取り出すことができます。
ローンスパイク
ローンスパイクは芝生の通気性を高め、芝生の古い根を断ち切ることでエアレーションをします。見た目はローンパンチと似ていますが、先端にはパイプではなく太い釘のような針が取り付けられています。ローンパンチと比べて空けられる穴は小さいですが、古い根を切ることで芝生の成長を促すことができます。
ガーデンスパイク
ローンスパイクと同様の効果があり、靴に装着し歩くだけで気軽にエアレーションができる道具です。使用中は地面に針が刺さったままの状態になるので、走らず足元に注意しながらゆっくりとおこないましょう。
ターフカッター
シャベルやスコップの先端を平らにしたような見た目のターフカッターは、芝生に切れ目を入れていくための道具です。古い根を多く切ることができるため、水はけや通気性を改善させ芝生の成長をより向上させたい場合におすすめです。
エアレーションの時期と方法について
芝生にエアレーションの道具を使用する際には、気をつけるポイントがあります。適切な時期や方法でエアレーションをしなければ、芝生を枯らしてしまうおそれもあるのです。
エアレーションの時期
成長が盛んになり始める春には、よりたくさんの酸素が必要になります。また、成長の最盛期である夏に増えすぎて密集している根を、秋の間に断ち切って裁断しておかなければなりません。そのため、春と秋の時期に1~3回を目安にして、エアレーションをおこないましょう。
ただ、夏と冬にエアレーションをおこなうのは、やめておきましょう。夏は生長の最盛期となるため、余計な負担をかけることで枯れてしまうおそれがあります。休眠状態となる冬は生長が止まっているため、断ち切った根が戻らず枯れてしまうことにもなりかねないのです。
芝生に穴を空ける
芝生にエアレーション専用の道具を使って穴を空けていくときは、一定の間隔で進めていきましょう。穴を空ける間隔は、ローンパンチ・ローンスパイクなら15~20cmほどになります。ガーデンスパイクなら大股にならない程度で歩いていき、ターフカッターは自分の足と同じ大きさくらいの間隔で切り込みを入れていくといいでしょう。
ローンパンチを使って出てくる土(コア)は、そのままにしておくと芝の根が乾燥してしまい成長の阻害になってしまいます。そのため、ローンスパイクを使ってエアレーションをしたあとは、コアをしばらく放置して乾燥させてください。サラサラになってきたらトンボなどを使って、空いた穴のなかに戻すか回収して処分しましょう。
芝生の保護
エアレーション後は、芝生に空けた穴を水はけのいい粒子の細かい目土(めつち)で埋める必要があります。固まっていない土を入れることで、空気がゆき渡りやすくなり通気性が向上するのです。水はけをよくする効果もあるので、エアレーション後の目土は忘れずにおこないましょう。目土を入れたら、しっかりと水やりをして完了です。
エアレーション以外の手入れ
芝生にはエアレーションの道具でおこなう手入れ以外にも、必要なことがあります。芝生の成長や見栄えをよくするために、エアレーション以外の手入れも知っておきましょう。
芝刈り
芝刈りは芝生の草丈を整える作業で成長の度合いにあわせて、1週間~1ヶ月に1度の間隔でおこないます。芝刈りをするときは、芝の長さの1/3くらいにしましょう。それ以上の長さになると生長点を刈り取ってしまうおそれがあり、枯らしてしまう原因にもなりかねません。
施肥・散水
芝は乾燥すると弱って枯れてしまうこともあるため、しっかりと水を与える必要があります。春と秋のような涼しい時期なら週に2~3回、夏の暑い時期は一日に1~2回、冬はほとんど与える必要がありません。ただ、あまりに水を与えすぎてしまっても枯れてしまう原因になるため、乾燥しない程度のタイミングで与えるようにしましょう。
また、芝生の種類にあわせて適した時期に施肥することで、成長を促す効果があります。芝生に施肥するときは、成長のムラができないよう均一にまくようにしてください。このとき、肥料濃度によっておこる変色や肥料焼けといったことを防ぐために、水やりによって濃度を調整するようにしましょう。
除草
芝生に生えてきた雑草は、放っておくと景観を損なうだけでなく、芝の生長にも悪影響を与えてしまいます。そのため、雑草を取り除く除草作業を、定期的におこなう必要があるのです。芝生の範囲が狭く少量の雑草であれば、手作業で取り除くこともできるでしょう。
しかし、広い芝生にたくさんの雑草が生えてしまった場合は、除草剤を使って除草するのがおすすめです。除草剤には、すべての植物を枯らす非選択性除草剤と、雑草だけを枯らすことができる選択制除草剤があります。芝生のなかに生える雑草であれば、選択制除草剤を使うことで根から枯らし除草することができるのです。
手入れ用の道具
芝生をエアレーションする道具以外にも、それぞれの手入れにあわせた専用の道具があります。広い範囲の芝生を手入れするのなら、道具を使うことで効率よく作業を進めることができるでしょう。
芝刈り機
広い範囲の芝生を刈るのに便利な芝刈り機には、動力源やパワー、刈り込み幅といったさまざまな違いがあります。広い範囲を芝刈りするのならエンジンタイプ、固い芝を刈るならパワーの強いものと用途にあわせて選ぶことができるのです。
また、芝刈り機の刃にも種類があり、刈り込んだあとの仕上がりに差ができます。見栄えのいい芝生にしたいのなら、リール式がおすすめです。あまりこだわらないのであれば、ロータリー式でもいいでしょう。ロータリー式なら雑草や多少の小石があっても、どんどん刈り込んでいくことができるようです。
芝刈り用バリカン
家の庭や玄関先などで芝刈りをするのに、便利なのが芝刈り用バリカンになります。芝刈り機よりもコンパクトな大きさになる芝刈り用バリカンは、作業のしにくい狭い場所や境目になる細部でも刈り込みやすくなるのです。
また、芝刈りバリカンにはハンディタイプとスティックタイプの2種類があり、作業範囲と刈り込み方にあわせて使い分けることもできます。ほかにも、庭木の剪定に使うことができるため、庭の手入れ道具としても役に立つでしょう。仕上がりも比較的きれいなため、広大な芝生でなければ芝刈バリカンがおすすめです。
除草剤
雑草を根から枯らすことのできる除草剤には、大きく2種類のものがあります。雑草のみを枯らす選択制除草剤と、芝生も枯れてしまう非選択性除草剤です。また、液状タイプと粒状タイプのものがあり、生えている雑草にあわせて使い分けることができます。
しかし、除草剤によっては強い成分が使われており、環境や人体への影響が心配されるものもあるようです。そのため、除草剤を使うときは成分を確認したり、わからなければ業者などに一度聞いてみたりするのがいいでしょう。
まとめ
芝生にエアレーションの道具を使って手入れをすることで、通気性や水はけを改善することができます。そうすることで芝の成長を促すことができるため、きれいな芝生を長く保つことができるでしょう。
しかし、きれいな芝生を保つためには、エアレーションだけではなく芝刈りや除草など、さまざまな手入れをしなければなりません。重労働にもなる芝の手入れが大変なようなら、業者に依頼してみてはいかがでしょうか。業者であれば、エアレーションだけでなく芝刈りや除草といった、さまざまな手入れをまとめて依頼することもできますよ。
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