さまざまな用途で育成される芝生は、地表を鮮やかに彩るため、ガーデニングにとっても最適な植物であるといえます。そんな芝生を育成するためには、多くの植物と違って、まず芝生を正しく張る必要があるでしょう。
そこでこのコラムでは、初めての芝張りや種植えからはじめる芝生の育成についてご紹介していきます。また、ガーデニングでの芝生の日々の手入れについても見ていくので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
目次
ガーデニングで使う芝生の種類
芝生にはさまざまな品種が存在しますが、大まかに暖地型と寒地型の2つの種類にわけることができます。それぞれ特徴があるので見分けることは簡単ですが、手入れの時期や方法が異なってくるので、間違えないように注意しましょう。
暖地型
高麗芝をはじめとした暖地型芝は、高温や乾燥に強いため、夏でも元気に育つことができるでしょう。また、冬になると根が休眠期に入ります。そのため、葉は枯れてしまいますが、春になればまた緑の葉を生い茂らせてくれるでしょう。
暖地型の成長期は、休眠期があけた春から夏にかけての温暖な時期です。そのため、この時期にさまざまな手入れが必要になるでしょう。
寒地型
ゴルフ場などで使われるペントグラス類などの寒地型芝は、暖地型と異なり1年中緑の葉を絶やさないため、見栄えのよい芝生の庭を作ることができます。また、成長期は春と秋の2回訪れ、芝の密度が非常に高くなるでしょう。
しかし寒地型芝は西洋型芝とも呼ばれており、本来は西洋のような湿度の低い環境を好みます。そのため、高温多湿の環境では枯れてしまうおそれがあるでしょう。
こうした特徴から、日本ではガーデニング用の芝生として暖地型が選ばれることが多いです。しかし、日本でも寒冷地であれば寒地型芝の育成がしやすくなるため、住んでいる地域によってどちらを育成するか決めることをおすすめします。
DIYで芝生を張る方法
ガーデニングに芝生を育てたいのであれば、まず芝張りを成功させることが重要です。芝張りは、ざっくりいえば芝生マットを地面に置く作業なので、誰でもできるように感じてしまうかもしれません。しかし、芝張りのポイントをおさえて作業しなければ、育成のさいに問題が起こってしまうおそれがあります。
土壌環境を整える
芝生マットを張ってしまえば、土壌を調整することが難しくなります。そのため、マットを張る前に適切な土壌作りをしましょう。まず、土には水はけのよい、砂壌土をおすすめします。
なぜなら、芝生が根腐れを起こしやすいという理由もありますが、もし栄養過多によって芝生が弱ったら、大量の水を芝生にあたえる必要があるからです。土にこだわることによって、芝生に問題が起こったときに、対策を取ることもできます。
次に、土壌を作っていきます。芝生マットから伸びる根を定着させるために、土壌にはある程度の深さが必要です。そのため、5cm程度の層ができるまで土を盛っていきましょう。まんべんなく土を盛ることができたら、栄養分に富んだ芝生専用土を上から重ねれば土壌は完成です。
凹凸をならす
土壌ができたら、地表部が平らになるようにならしていきます。この作業は、整った見た目を形成するという面でも重要ですが、手入れの面にとってはより重要になります。
その理由は、芝刈りのさいに凹凸があると、芝生を均一な長さにそろえることが難しくなるからです。また、くぼみができている場合、水がたまるとその箇所だけ枯れてしまうおそれもあります。地面が平らにできたら、マットを張る前に水を十分にまいてください。
芝生マットを張る
芝生マットを土壌の上に設置したら、必ず目土を入れてください。マット上の複数の場所に土を盛り、後からほうきなどで全体にふりわけるとよいでしょう。
最後に、もう一度マットの上から水をまいたら芝張りは完了です。根が定着するまでは1か月ほど立ち入りを制限する養生期間を設けることが望ましいでしょう。
ガーデニングで芝生を張るために必要な量
芝生を張るためには、育成する場所の広さを測った上で、芝生のもととなる適切な量のマットや種を用意しなければなりません。また、目土には適当な土を選ばないと、枯れてしまうおそれがあるので注意が必要です。
マットで張るときの必要量
芝生マットは、ガーデニングで芝生を育成するときに欠かすことができません。なぜなら暖地型芝は種から発芽させるのが難しいからです。そして、マットの張り方には、すき間をあけない「ベタ張り」から少し間隔をあける「目地張り」チェス盤のように交互に配置する「市松張り」まで多様な種類があります。
芝生マットの貼り方はさまざまですが、間隔をあけるほど一面芝生になるまでに時間がかかります。しかし、その分費用が少なくなるというメリットがあげられるでしょう。
種を植えるときの必要量
寒地型芝は成長が早いため、値段の安い種からの育成をおすすめします。品種によって必要な種の量は多少異なりますが、多くの寒地型芝は20坪程度の土地に対して1kgの種をまくことで育成ができるようです。種を購入するさいの参考にしてみてください。
目土用の土も購入しよう
目土は、芝生マットの根や種を地表にさらすことを防ぐ役割があります。こうすることで、育成に適した湿度と温度を保つことができるでしょう。また、芝生用土の中から比較的水はけがよく、養分の含まれたものを選ぶことが望ましいです。さらに、雑草の種などの混入がないものがあればそちらを選ぶことをおすすめします。
ガーデニングで芝生を保つには手入れが必須
芝生の育成は、芝張りももちろん大切ですが、1年を通した手入れをおろそかにすればすぐに枯れてしまうほど、日々の作業が大切になります。反対にいえば、時期によって変化する手入れを欠かさなければ、青々としたガーデニングの芝生が育ってくれるでしょう。
水やり
芝生は、水やりを成長期に継続しておこなう必要があります。暖地型芝は、基本的には成長期以外の時期に水をあたえなくても問題ありませんが、寒地型芝は成長期でない夏にも適度に水をあたえてください。ただし暖地型芝に関しても、水不足になると葉が細く縮んだ状態になり、さらに変色したり地表が露出することがあるため、水やりをおこなうようにしましょう。
肥料をまく
寒地型か暖地型かに関わらず、肥料は成長期のみ定期的にあたえてください。成長期は数カ月にも及ぶため、土に混ぜて栄養を供給できる粒状の化成肥料が望ましいです。肥料によって頻度に違いがあるので一概にはいえませんが、月に1回程度施肥をおこなうとよいでしょう。また、栄養濃度のかたよりを防ぐため、施肥後は水をまくようにしてください。
芝刈り
芝刈りは、成長期には少なくとも2週間に1回ほどおこなってください。芝生を放置すると、植物が育つために必要な「成長点」が上昇していきます。その成長点を刈り取ってしまうと、芝生の成長が著しく遅くなってしまったり、最悪の場合枯れてしまうことがあるので注意しましょう。
まとめ
芝には暖地型と寒地型の2種類が存在します。それぞれ成長期や手入れ方法が変わってくるので、肥料や水やりの時期を間違えないようにしましょう。それに加えて芝刈りは、成長期にこまめにおこなうことで、成長点の上昇を防ぐ重要な役割を持ちます。ガーデニングで芝生をきれいに保つためにも欠かさないことが必要です。
また、芝張りの作業はていねいにおこなわなければ、その後の育成に大きな影響を及ぼすおそれがあります。そのため、適切な土壌と根の張りやすい環境を用意することが大切です。もし芝張りや日々の手入れなどに不安があるならば、業者に相談してみてはいかがでしょうか。
芝張りを依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「芝張り」をご覧ください。
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