ナスにそっくりの花を咲かせ、ミニトマトのような実をつけるワルナスビは、葉や茎に無数の鋭いトゲがあります。そのため、ワルナスビを抜いて駆除しようと思ってもなかなかできないと悩んでいる方も多いでしょう。そのうえ、詳しくは記事内で紹介しますがワルナスビは除草剤が効きにくい特性をもっています。
また、ワルナスビは繁殖力が高いため、早めに駆除をしないとあっという間に広がっていきます。そんなワルナスビを駆除しようと思ったら、ちょっとしたコツが必要です。この記事では、ワルナスビに利く駆除の仕方をご紹介していきます。
目次
ワルナスビは除草剤が効きにくい。除草剤で枯らすコツとは
除草剤を使ってワルナスビを枯らすにはコツがあります。まず、ワルナスビの特性について知っておきましょう。
ワルナスビは、根に栄養を蓄え横と縦に伸びていきます。伸びた根から芽を出し繁殖をしていくのです。そのため、茎や葉を刈り取っても枯れることはありません。また、ワルナスビを抜いたとしても、少しでも根が残っていれば再び発芽していきます。
ワルナスビを駆除するためには、根から枯らす必要があります。除草剤を使ってワルナスビを駆除するには、根から枯らすことができる除草剤を選びましょう。除草剤の選び方は、「グリホサート」が有効成分に含まれているものを選んでください。
グリホサートが除草剤の有効成分に含まれていると、植物に必要な酵素を作る働きを阻害します。そして、グリホサート系除草剤は葉から吸収され根までいきわたります。そのため、根まで枯らすことができるのです。
除草剤をまいたあとも、ワルナスビが生えてくることがあります。根を枯らすことができても、土中の種子まで防ぐことができないからです。グリホサート系の除草剤は葉が大きいほど効果を発揮します。葉が小さい新芽は見つけ次第、根気よく抜くようにしましょう。
ワルナスビを駆除するには除草剤を使う方法だけではありません。ほかの駆除方法についても次の項目でご紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてください。
飼料畑のワルナスビを除草剤なしで駆除するには
除草剤なしでワルナスビを駆除する方法があります。それはスータングラスを使う方法です。スーダングラスとはイネ科の植物のことで、牧草の一種になります。
このスーダングラスはワルナスビより繁殖力が強いです。そのため、ワルナスビと一緒スーダングラスを植えるとワルナスビを覆うほど生長していきます。ワルナスビは生長する場所をスーダングラスに奪われてしまうため、自然と駆除していくことができるのです。
また、ワルナスビは背の高い植物に覆われると生長が抑制される特徴があります。スーダングラスは2メートルくらいまで生長するため、ワルナスビの駆除に効果的です。
さらに、スーダングラスは干し草として使うことができますので、うさぎやモルモットを飼われている方は牧草として利用することができますよ。
ワルナスビの駆除で気をつけること
ワルナスビを駆除するときに気をつけておきたいことが3つあります。注意しておかなければケガをしたり、さらにワルナスビを繁殖させたりする原因になるので注意してください。それでは、気をつけておきたい3つのポイントを詳しくみていきましょう。
トゲに要注意
ワルナスビは葉や茎など全身に鋭いトゲが無数に生えています。そのトゲは、何枚も軍手を重ねても突き刺さるほど痛いです。10センチ程度の小さい茎でもトゲがたくさん生えていますので、ワルナスビを抜く場合は気をつけてください。除草剤をまくときも長袖長ズボンで作業するなど、トゲ対策をおこなって作業するとよいでしょう。
耕うんによって大増殖することも
地中に残ったワルナスビの根を掘り出そうと、耕うんをしてはいけません。耕うんとは、土壌を耕すことです。根が土に残っていると再び生えてくる原因になりますが、耕うんをすると悪化する可能性があります。
なぜなら耕うんにより、細かく切られた根が土壌に広がるからです。土壌に根が広がることで、ワルナスビが生えてくる範囲が広がってしまいます。広範囲でワルナスビが生えてくるようになったら、駆除がさらに大変になるでしょう。
虫に食わせて駆除することはできる?
ナス科の植物を好んで食べるニジュウヤホシテントウは作物被害をもたらすといわれています。ワルナスビもナス科の植物ですので、ニジュウヤホシテントウの絶好の繁殖地です。
そのため、ニジュウヤホシテントウにワルナスビを食べさせて弱らせることができます。しかし、ニジュウヤホシテントウは葉を食べるため、根を絶やすことはできません。なので、ニジュウヤホシテントウでワルナスビを駆除することは難しいかもしれません。
ワルナスビの駆除は手間がかかるため、そのまま放置される方もいるでしょう。ワルナスビを放置してしまうと、思わぬトラブルを引き起こすことがあります。では、どんなトラブルにつながるのか、ワルナスビの悪さはどういったところにあるのか確認しておきましょう。
ワルナスビのワルいところはトゲ以外にもある
ワルナスビの厄介なところはトゲだけではありません。ワルナスビと呼ばれるだけあり、ワルいところはほかにもあります。知らないと二次被害を起こすこともあるのです。では、ワルナスビの厄介なところを詳しく紹介していきます。
ワルナスビにはソラニンという毒性があります。とくにワルナスビにはミニトマトのような実がなるため、誤って食べてしまうと大変危険です。ソラニンを体内に含むと、吐き気や嘔吐、腹痛などを起こします。
人間であれば、たくさん食べない限り死ぬことはありません。しかし、家畜やペットに与えてしまうと中毒死を起こすことがあります。
また、ワルナスビによってほかのナス科の植物が育ちにくくなるため、注意が必要です。ワルナスビが生えることにより、2~3年はそのほかのナス科植物が病気になったり、生長しなかったりします。
このことを連作障害といいます。ワルナスビが育つことで生長に必要な栄養が不足したり、生長を抑制する物質を出していたりすることが原因だと考えられているようです。トマトやキュウリ、ペチュニアなどナス科の植物を育てている方は、要注意です。なるべく早めにワルナスビを駆除しましょう。
まとめ
ワルナスビは根に栄養を蓄え、伸びることで新しい芽を出していきます。そのため、ワルナスビの葉や茎を刈り取るだけでは駆除できません。ワルナスビを駆除するには、根から絶やすことが大切です。
根から絶やすにはグリホサート系の除草剤を使うとよいでしょう。また、ワルナスビの駆除にスーダングラスを利用する方法もあります。スーダングラスを育てることで、ワルナスビが生長しにくい環境を作っていくことができるでしょう。
ワルナスビは鋭いトゲがあり、繁殖力が高いため、駆除をするにも大変労力がいります。なかなかうまく駆除できない場合や、駆除する時間がないという方は雑草駆除のプロに依頼してみてはいかがでしょうか。
ワルナスビは放っておくと、さらに繁殖をしたり、作物が育たなくなったりします。そのため、ワルナスビは早めに駆除をするようにしましょう。
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