
農業をしている人にとって雑草は大敵です。作物が元気に育つよう、こまめに草むしりをしているという人も多いでしょう。しかし、もっと効率的な雑草の駆除方法があります。今回は、すでに生えてしまった雑草を駆除する方法と、今後雑草が生えないようにする予防法をご紹介します。
また、草むしりをした後の、畑の雑草の処理に困っているという人のために、雑草を無駄なく活用する方法もご紹介します。このコラムを最後まで読めば、もう雑草の悩みからは解放されることでしょう。

目次
畑での雑草処理の方法①:まずは今生えている雑草を駆除しよう
畑のなかに雑草が生えてしまっている場合、どのように駆除すればいいのでしょうか。いくつかの方法と、ポイントをみてみましょう。
草刈りは根を残すのがポイント
畑の雑草の処理で、もっともオーソドックスなものは草むしりです。畑に限らず、雑草を根ごと引き抜く草むしりよりも、地上に出ている部分だけを刈り取る方法のほうが、じつは効率がいい場合があります。
草むしりで雑草を根から引き抜いてしまうと、地中には根があった分の空洞ができます。この空洞がふさがるときに土が固くなり、次に生えてくる雑草はさらに引き抜くのが大変になるのです。雑草は地面からの生え際から鎌などで刈り取り、根を残すようにすると、長い目でみて雑草の処理が楽になります。
地下茎で増える雑草は根まで抜こう
雑草のなかには、地中に地下茎という茎を張り巡らせて、根や地上の茎を増やしていくものがあります。このような種類の雑草は根を残しておくと、いくら地上部分を刈り取っても再生してくるのです。そのため、地下茎の雑草は根を残さずに、しっかりと根から引き抜きましょう。地下茎で増える種類の雑草にはスギナ、ヨモギ、ススキなどがあります。
防草シートで日光を遮って枯らす
防草シートは本来雑草の予防に使うものですが、すでに生えてしまった雑草の処理に使える場合もあります。雑草の上に防草シートをかぶせて日光を遮り、光合成を妨げることで雑草を枯らせるのです。
ただし、枯れるまでに時間がかかるうえ、日光は防草シートのわずかな隙間から入り込むことがありますし、シートが風でめくれてしまうこともあります。そのため、あまり確実な方法ではないかもしれません。確実に雑草を枯らせたいのなら、除草剤を使う方法があります。次は除草剤について詳しく解説していきます。
畑の雑草処理に使える除草剤について
除草剤は、植物の生長を阻害するなどして枯らせる薬剤で、植物にかけたり、土壌に散布したりすることで雑草を駆除します。ただ、除草剤にはさまざまな種類があり、どんな除草剤でもいいというわけではありません。除草剤の種類や選び方について解説していきます。
農薬登録の有無
除草剤はあらゆる植物に影響を与える強力な薬剤ですので、使用には農薬取締法という法律の規制を受けます。除草剤には、検査を受けて農薬登録されているものと、されていないものがあります。農薬登録されていないものを、畑や作物のある場所で使用することは禁止されているのです。
また、農薬登録がされている除草剤にも、農耕地用と非農耕地用とがあります。非農耕地用の除草剤も、畑では使用することができません。つまり、畑で使うことができる除草剤は農薬登録がされている、農耕地用の除草剤だけです。
選択性・非選択性
除草剤には、効果を発揮する植物が限定されていて、ほかの植物には影響を与えない選択性のものと、植物であればなんでも枯らせてしまう非選択性のものとがあります。作物を育てている畑で非選択性の除草剤を使えば、作物も雑草と一緒に枯れてしまうことになるのです。安全に畑の雑草を処理するには、選択性の除草剤を使いましょう。
茎葉処理剤・土壌処理剤
除草剤の区別には、茎葉処理剤と土壌処理剤というのもあります。茎葉処理剤は、地上に生えてきている雑草の葉や茎にかけることによって枯らせる除草剤です。土壌処理剤は、土に散布しておくことで、地中にある種などの発芽を抑える効果があります。
茎葉処理剤はすでに生えてしまった雑草を処理したいときに、土壌処理剤はこれから生えてくる雑草を防ぎたいときに使いましょう。
畑での雑草処理の方法②:刈った草の活用方法
広い土地の草刈りを終えた後に、もうひとつ頭を悩ませることが、刈った雑草の後処理ですね。ゴミ袋に詰め込むのもひと苦労ですし、当然ながらゴミ袋もタダではありません。もしも雑草をなにかに活用することができれば、畑の雑草の処理がさらに楽になるでしょう。ここでは雑草の活用方法をいくつかご紹介します。
堆肥にする
堆肥とは、有機物で作った土のことです。「生ゴミや家畜のフンから肥料ができる」というのを聞いたことがある人も多いでしょう。これを正確には、堆肥というのです。じつは雑草も堆肥に変えることができます。雑草はその土地の栄養分を吸収していますので、その土地の堆肥として最適なのです。
地面に雑草と米ぬか、または油粕を交互に積み重ねていき、水をかけながら踏み固めていきます。最後に雑草が見えなくなるくらい土をかぶせ、ビニールシートなどで覆います。1か月おきに、空気を含ませるようにかき混ぜましょう。約半年ほど繰り返すと雑草の面影は消え、土に生まれ変わります。
草でマルチをする
ビニールなどで地面を覆うことで土を保温、保湿したり、雑草を防止したりするのがマルチです。マルチの材料として雑草を使うこともできます。ビニールなどの人工物はいずれ風化してゴミになってしまいますが、雑草を使えば放っておいても土に還ってくれるので、後片付けが必要ありません。刈り取った雑草を、作物のまわりに5cmほどの厚さで敷き詰めましょう。
畑での雑草処理の方法③:雑草が生えてこなくするために
雑草が生えるたびに畑の雑草を処理するのはとても大変ですので、雑草が生えてこないように予防をしていきましょう。畑に雑草が生えないようにする、効果的な予防法をご紹介します。
防草シートを張る
雑草の予防には、防草シートが効果的です。作物の間の通り道などに防草シートを敷いておくことで、地中に光を届かなくして雑草の発芽を抑え、さらに新たな種や胞子が飛んできて地面に付くのを防ぎます。防草シートは、ホームセンターなどで販売されていて、自分で敷くこともできますし、業者に施工してもらうことも可能です。
黒マルチを張る
畑の土をビニールなどで覆うマルチには、ビニールの色によっていろいろな種類があります。そのなかでも、雑草対策として効果が高いのは黒マルチです。黒いビニールは遮光効果が高いため、光合成を妨げて雑草の成長を抑制することができるのです。
太陽熱で消毒する
透明のビニールで土を覆う方法で、これもマルチのひとつです。透明のマルチは光を通すため温度を上げる効果が高く、地面は高温に達します。この熱によって雑草の種、植物にとって有害な虫や菌を消毒することができるのです。
本格的な雑草対策は生活110番にお任せください
当記事では、ご自身でもできる畑の雑草対策をご紹介しました。しかし、水やり、施肥、害虫対策など「作物のお世話をしながら、さらに雑草対策までおこなうのは大変」とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
そんなときは雑草対策をプロに任せてみてはいかがでしょうか?今ある雑草を、作物に影響を与えないように安全な方法で取り除き、今後もできるだけ生えてこなくなるよう、プロの技術でしっかり予防対策してもらいましょう。草むしりの時間がなくなるだけで、毎日の畑作業がずっと楽になるはずです。
草刈りや雑草対策が得意なプロをお探しの際は、ぜひ生活110番までご相談ください。日本全国のお庭業者のなかから、あなたのご要望に沿ったプロをご提案いたします。ご相談やお見積りは無料となっておりますので、なにか気になることがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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