
雑草を刈り続ける草刈りは、体にかかる負担が大きい作業です。通常のハサミでは、草を刈るためにしゃがみながら作業するので、足腰を痛めてしまう方もいるでしょう。じつは、その足腰にかかる負担は、草刈りハサミを使えば緩和できるのです。
この記事では、草刈りハサミとはどんな道具であるかについて紹介します。内容としては、草刈りハサミの特徴や使い方、手入れ方法などを記載していますので、実際に使用する際のお役に立つことでしょう。
目次
草刈りハサミとは。特徴と使い方について
草刈りハサミにおける、通常のハサミと異なる点は柄の部分が長いことです。これにより、立った状態でも地面に刃を近づけることができます。
また、持ち手と柄の境目や、刃の根元で曲がっていることも特徴のひとつです。これにより、地面に向かって草刈りハサミを構えても持ち手と刃が平行になるので、草が刈りやすくなっています。
この便利な草刈りハサミは、持ち手を閉じると先端の刃が閉じます。そのため、使い方としては持ち手を開いた状態で刃を雑草の前に持っていき、そのまま持ち手を閉じることで草刈りができるというものです。このとき、使用するハサミにもよりますが、持ち手の位置はだいたい腰のあたりに来ることが多いです。
また、草刈りハサミを持ち歩くのが疲れそうだと思う方は、車輪付きのものを使うとよいでしょう。刃の横にある車輪が草刈りハサミを支えてくれるので、足腰だけでなく腕にかかる負担も減らすことができます。
草刈りハサミの切れ味を長持ちさせるための手入れ方法
草刈りハサミの切れ味を保つには、使用したあとの手入れが大事です。切れ味が落ちると作業効率も悪くなりますので、手入れはきちんとおこなうとよいでしょう。ここでは、ハサミを長持ちさせるための手入れ方法を、ご紹介していきます。
刃の汚れを落とす
草刈りをおこなったあとは、刃に付着した汚れを取り除くようにしましょう。植物の汁や土などがついたままだと、刃がさびて切れ味が落ちてしまうのです。
汚れの落とし方としては、いらない布やタオルなどで葉の部分を拭き取っていきます。拭き取るときは、ハサミの刃でケガしないように気をつけてください。
油で保護する
刃の汚れを落としたあとは、油を塗っておくと劣化を防ぎやすくなります。油で保護することで、刃が直接空気に触れにくくなることから、防さび効果が期待できます。また、潤滑油としてのはたらきもありますので、ハサミをなめらかに動かすメリットもあるのです。
やり方としては、まず布に油をつけておき、その後にまんべんなく刃へ塗っていきます。塗る箇所は刃全体であり、とくに挟む部分やネジ部など、ハサミどうしがこすれるところは念入りに塗っておきましょう。
刃の保護に使用する油は、刃物用の椿油がおすすめです。椿油以外では、ミシンオイルや食用油でも代用することができます。
それでも切れ味は落ちてしまう。刃を研いで切れ味を復活させよう
丁寧に草刈りハサミを使用しても、刃の切れ味は草を刈るたびにどんどん落ちていきます。ただ、この切れ味の悪くなった草刈りハサミについては、砥石で刃を研ぐと回復できる可能性があるのです。
刃を研ぐには、砥石と椿油などの潤滑油を用意しましょう。砥石には粒度という粗さの度合いがありますが、ハサミの切れ味を戻すときは粒度800~2,000ほどの中砥石がおすすめです。粒度120~600ほどの荒砥石は刃が欠けてしまったときに、粒度3,000以上のものはより切れ味を高めたいときに有効的です。
はじめは、研ぎやすくするために刃を柄から分解します。また、砥石を2分ほど水の中へ沈めておき、その間に刃の汚れを軽く布などで拭き取りましょう。砥石を水でぬらしたり、刃をきれいにしたりすることで、なめらかに研ぎやすくなるのです。
刃を研ぐときは、小刃とよばれる部分を砥石で往復させてこすります。小刃とは、刃のななめになっている部分であり、身の部分よりも少し輝いて見えます。
このとき、刃の裏側については、研がないように注意してください。刃の裏側を研いでしまうと、かみ合わせが悪くなってしまうのです。より切れ味を悪くするおそれがありますので、研ぐのは小刃だけにしておきましょう。
また、研ぐときの力加減も重要です。刃を往復させて研ぐため、押し引きのそれぞれで力が変化すると仕上がりにムラができやすくなります。腕や手に力が入ると加減が難しくなるため、リラックスした姿勢で研ぐのがよいでしょう。
そして、研ぎ終わったあとは油で刃を保護することも忘れてはいけません。刃を研ぐと、使用後の手入れで塗っていた油も削れてしまうので、再度油で保護してさび予防をしましょう。
草刈りをするときの注意点
足腰にかかる負担が減る草刈りハサミですが、実際に草刈りをおこなうときにはいくつかの注意点があります。とくに注意しておきたいのは、熱中症や害虫の被害についてです。
熱中症には要注意
屋外で作業し続ける草刈りでは、熱中症になる危険性があります。とくに夏場の日中では、非常に高い気温や湿度になる日もありますので、対策は徹底しましょう。
対策としては、日差しから身を守るために帽子をかぶったり、こまめに水分を取ったりすることが大事です。汗をかくと塩分だけでなく、ナトリウムなどのミネラルも失ってしまいますので、水と併用してスポーツドリンクも飲むとよいでしょう。また、日陰や涼しい部屋などで適度に休憩することも熱中症対策に有効です。
熱中症にかかると、体調を崩すことや意識がぼんやりするなどの悪影響が起こります。場合によっては、熱中症で命を落とすこともありますので、草刈りのときは適切な対策を取るようにしましょう。
害虫による被害
草刈りをしていると、害虫に体を刺されたり、噛まれたりすることがあります。ほかにも、蚊や毛虫などによる被害があり、かゆみや痛みなどの症状が発生するのです。
とくに蜂に刺されたときは、すぐに病院へ向かうことをおすすめします。蜂に刺されると強い痛みが発生するだけでなく、症状がひどいときには意識がなくなることもあるのです。蜂は木や土の中などに巣をつくるほか、花の蜜を取りに飛んでいますので、見晴らしの悪い林や花壇などにはできるだけ近づかないようにしましょう
おもな虫刺され予防としては、長袖や長ズボンをはいて肌を露出させないようにすることです。そして、害虫が簡単に近づいてこないように、虫よけスプレーを体や服につけておくのも効果的です。
まとめ
草刈りハサミを使えば、立った状態の楽な姿勢で草を刈ることができます。これは柄の部分が長いこと、持ち手と柄の境目や刃の根元が曲がっていることから、このような使い方ができるのです。
ハサミの手入れとしては、使用したあとに汚れを拭き取ることです。さらに椿油などの油で刃を保護しておくと、さび予防やハサミがなめらかに動くなどのメリットがあります。もし切れ味が落ちてきた場合でも、砥石を使えば回復できるでしょう。
ただ、実際に草刈りをおこなうときは草刈りハサミのメンテナンスだけでなく、熱中症や害虫対策も大切です。対策しておかないと、ひどく体調を崩すこともありますので、不安な方は草刈り業者に任せてみるのもよいでしょう。
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